シリーズここではない★どこか 1 「山へ行く」
著者:萩尾望都
出版社:小学館(フラワーズコミックス)
発行:2007/7/1

萩尾望都さんといえば、私たちにとってはもう、ある種神様のような存在だ。少女時代に出逢った「11人いる!」の面白さに驚き、「トーマの心臓」に衝撃を受け、「ポーの一族」に心を奪われた世代なのだから。高校時代には友人たちと、彼女の新作を読み漁ったものだ。

もう長いことご無沙汰だったけれど、久ぶりに買ってきた萩尾望都さんのコミックスは短編集。ささやかな日常と異界が微妙に近づき、重なり合い、また別れて行く、そんな10の物語たちが収められている。

中でも特に気に入ったのは、「宇宙船運転免許証」。死んだ弟の代わりに、宇宙船の運転免許証を更新に行く小説家の物語。日常の中のささやかな不思議。

「ゆれる世界」で描かれるのは、透きとおる翼の羽ばたきで揺らめく世界。いや、世界はいつも揺れている。だから、こんな天気のいい日には、ゆっくりと羽根を広げて風を感じてみよう。

あわただしい日常の中で忘れかけていた透明な思いが、静かによみがえってくる。『ここではないどこか』という、そのシリーズ名のとおりの10の物語。
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by kiki_002 | 2009-02-25 23:35 | | Trackback | Comments(0)
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