鈴舟 第2回公演 『オンリー・ユー』
平成21年2月28日(土)18:30~、シアターサンモールにて。

原案/田中完
作/塩塚晃平
演出/堤泰之

出演/麻生美代子、鶴ひろみ、やなしまみほ
高山奈央子、山本珠乃、小泉真希

和田太美夫、田中完、しおつかこうへい
大谷典之、中野順一朗

声の出演/内海賢二、川本裕之

鈴置洋孝プロデュースの流れを汲んで、2008年に旗揚げしたSpecial Playing Company 鈴舟の第2回公演とのこと。きっと、ハートウォーミングなコメディを観せてくれるのだろう、などという漠然としたイメージを抱きながら劇場へ向かう。

シアターサンモールは、好きな劇場のひとつ、。駅から近いし、キレイだし、ロビーの感じもなんとなく落ち着く。受付してみると、間近になって予約したにもかかわらず、申し訳ないようないい席をいただく。ただし、ひとつ前の席も両隣もなぜか体格のいい男性で、座席がやや狭く感じられてしまった。そういえば、全体に男性客の割合が高いように見えた。

舞台の上は、古ぼけた郵便局。若い女性客のクレームから始まる。どうやら現金自動預払機が故障しているらしい。トラブルに対応している郵便局員たちの前に現れたのは、人質にナイフを突きつけた強盗だった。

強盗が人質をとって立てこもった郵便局という、一種極限状態のはずの場所で、どこかとぼけたやり取りが続く。郵便局員やアルバイト、客、そして強盗もそれぞれ事情を抱えているらしく、どの登場人物もどこか奇妙で、微妙に噛み合わない会話がおかしい。その上、予想外の飛び入りがあったり、ピザを取り寄せて腹ごしらえをしたり。

そんな中で、夫婦の間の心の機微や、職場恋愛の葛藤、家族への愛情などが描かれていく。

ほとんど会話を中心に物語が進むけれど、どの役者さんも達者で、観ていて安心感がある。何度も声を立てて笑いつつ、終盤はホロリとさせられてしまった。

特に、麻生美代子さんが演じたおばあちゃん、最初はボケてしまっているのかと思ったのに、話が進むに連れて、鋭いセリフが次々と出てきて、実はいろいろわかってるんじゃないの?という気がしてくる。郵便局を出て、野次馬相手に演説する声を聞いたときなどは、笑いながらもなんとなくジンときてしまった。いやホント、素敵な女優さんだ。

みんな普通でそしてちょっと変な人ばかりなのに、それでもみんな一生懸命なのが少しせつなくて。できれば幸せになって欲しいな、なんて気分になる。ささやかな大人のおとぎ話。
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by kiki_002 | 2009-02-28 23:58 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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