『チョコレートビースト』
2009年 03月 25日
著者:加藤 実秋
出版社: 東京創元社(創元推理文庫)
発売日: 2009/2/13
ちょうど昨年のいまごろ、文庫版が出るのを待ってさっそく読んだ『インディゴの夜』。この『チョコレートビースト』はその続編で、前作同様4つの短編が収められた連作ミステリーだ。
「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」
フリーライターの晶が何気なく言ったこの言葉から生まれた「club indigo」。インディゴのオーナー(の片割れ)でもある晶を中心に、もう一人のオーナー兼窓際編集者の塩谷や、謎めいたマネージャー憂夜さん、個性的なインディゴのホストたち、そしてライバル店のナンバー1である空也などが、さまざまな事件に係わり、解明していく。
表題作は、なぎさママの愛犬『まりんちゃん』こと43万円(インディゴの連中は、その犬がペットショップで買われたときの値段で呼んでいるのだ)がさらわれた事件の話。
前作より面白く感じたのは、おなじみになった登場人物に感情移入しやすいからか、あるいは事件そのもののバラエティに富んだ謎の面白さゆえか。
夜の街を舞台にしながら、カラッとした爽やかな印象で、気持ちよく読めるミステリー。このシリーズがもうしばらく続いてくれるといいなぁ。
出版社: 東京創元社(創元推理文庫)
発売日: 2009/2/13
ちょうど昨年のいまごろ、文庫版が出るのを待ってさっそく読んだ『インディゴの夜』。この『チョコレートビースト』はその続編で、前作同様4つの短編が収められた連作ミステリーだ。
「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」
フリーライターの晶が何気なく言ったこの言葉から生まれた「club indigo」。インディゴのオーナー(の片割れ)でもある晶を中心に、もう一人のオーナー兼窓際編集者の塩谷や、謎めいたマネージャー憂夜さん、個性的なインディゴのホストたち、そしてライバル店のナンバー1である空也などが、さまざまな事件に係わり、解明していく。
表題作は、なぎさママの愛犬『まりんちゃん』こと43万円(インディゴの連中は、その犬がペットショップで買われたときの値段で呼んでいるのだ)がさらわれた事件の話。
前作より面白く感じたのは、おなじみになった登場人物に感情移入しやすいからか、あるいは事件そのもののバラエティに富んだ謎の面白さゆえか。
夜の街を舞台にしながら、カラッとした爽やかな印象で、気持ちよく読めるミステリー。このシリーズがもうしばらく続いてくれるといいなぁ。
by kiki_002
| 2009-03-25 23:58
| 本