グイン・サーガ第126巻「黒衣の女王」
著者:栗本薫
出版社: 早川書房(ハヤカワ文庫)
発売日: 2009/4/9

ああ、リンダもあんまり変わってないよねぇ。イシュトヴァーンが魅力的なのはわかるけど、それにしたって最初から彼の目当ても目的もわかってて、それでもほだされそうになるんだから。

お姫様育ちだから仕方ないとは思うけど、ちやほやされたり、甘い言葉をかけられたりすると、露骨に機嫌がよくなるしね。ま、そういう素直なところがかわいいとも言えるのだろうけど。

前回、カメロンの制止を振り切って、わずかな手勢と共にパロへ乗り込んだイシュトヴァーン。到着前から、リンダへの求婚が目的だろうとパロ側もわかっていて、それでもむげに断るわけにも行かないのは、現在のパロの国力が弱っているから。イシュトの率いるゴーラと、いま戦うわけには行かないのだ。

だからって、リンダとマリウスが婚約してるっていう嘘もどうかと思うけれど、ナリスの腹違いの弟アル・ディーン王子がマリウスと同一人物だと知らないっていうのは、イシュトの方もちょっとうかつな気がする。それとも、その関係はあまり世間に知られてないことなんだったろうか?

宰相のヴァレリウスにとっては頭の痛いことに、こういうときのイシュトはまた、イヤになるくらい魅力的なんだよね。上品でも貴族的でもないけれど、すらりと姿がよくて、顔立ちもキレイで、どこかちょっと悪そうな異国の王なんて、ロマンチック過ぎるもの、クリスタルの都でも人気者になるのは当然だ。ましてイシュトは人を惹き付けるコツを心得てる。その気になればいくらでもチャーミングに振舞えるんだから。

そしてラストでは、フロリーと彼女の生んだ自分の息子に逢いたいと言うイシュトの言葉。すでにフロリーたちは旅立ってしまったとヴァレリウスが言えば、イシュトはそれを簡単に信じるんだろうか?その辺りが次の巻ではまた、トラブルの種になっていないといいんだけれど。求婚に来てるんだから、イシュトにしては大人しくしているけれど、どこまでその調子が続くかもわからないし。

そんなこんなで、また次の巻が楽しみだ。
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by kiki_002 | 2009-04-13 23:58 | | Trackback | Comments(0)
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