1枚の絵
舞台もコンサートも映画もない日曜日。

天気がいいのでシーツを洗ったり、母の日だというのでカーネーションを買ったり、まあそういうもろもろの合間に、遅めの昼食を摂りながら何気なくテレビをつけたら。

「開運!なんでも鑑定団」のどうやら再放送。それも、番組の最後のコーナーのようだ。今回のお宝は、谷中に住む男性が持ち込んだ1枚の油絵だった。

その絵は、男性の父親が営んでいた間借り屋の住人が、部屋代の代わりに置いていったものだという。絵にはサインが、キャンバスの裏には、その絵のタイトルや出展したときの記録が書かれている。

画家の名は、長谷川利行。下町の情景やそこに集まる人々の姿を、独特の詩的なタッチで活き活きと描いた画家である。死後、時間が経ってから評価された画家だけれど、すでにずいぶん研究された後だというのに、こんなふうに思いがけないところから作品が発見されることもあるんだなぁ、などと思いながら見ていると。

番組では、その経歴や評価などを丁寧に解説した後、問題の絵の鑑定が始まった。

依頼人の予想額は、「あまり安いと、利行さんに失礼だから」との理由で2,000,000円。そして、鑑定の結果は……18,000,000円だった!

間違いなく本物である上に、画家がもっとも油の乗った時代に、得意とする題材を描いた作品ということで、評価が高かったらしい。

まるで、O・ヘンリーの短編にでもありそうな話だ。もっとも、小説の場合は、絵を手放してから価値を知るとか、そういう皮肉な結果で終わりそうだけれど。そんなことを思って、ちょっと面白かった。
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by kiki_002 | 2009-05-10 23:01 | 映像 | Trackback | Comments(0)
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