「銀の檻を溶かして」 薬屋探偵妖綺談
著者:高里椎奈
出版社:講談社(講談社文庫)
発売日:2005/5/15

本屋で何気なくこの本を手に取ったのは、背表紙に書かれていた薬屋探偵妖綺談というシリーズ名に惹かれたからだった。しかし、棚から抜き出して表紙を見たとき、正直に言えば少しだけひいた。

茶髪の美少年と黒髪の青年、そして赤毛の男の子という3人が黄昏時の空を背にして立っている。アニメ風のイラストが、ライトノベルを思わせる雰囲気で、いやライトノベルも決して嫌いではないのだけれど、ちょっと電車の中で読むのに照れくさいくらい可愛らしい表紙なのだ。

どうしようか?と少し迷ったけれど、結局レジに向かった決め手は、裏表紙の解説の「謎解きはあくまで本格派をいく第十一回メフィスト賞受賞作」というフレーズだったかもしれない。

そして、本文に入る前に冒頭の登場人物紹介の欄を見ると、主人公グループはどうやら妖怪や妖精のたぐいらしいのだ。

怪しげな薬屋を営む奇妙な3人組。彼らの副業は、人の世で起きた人ではないモノたちの起こした事件を、解決する……というか隠蔽(?)することなのだけれど。

雪の上に描かれた巨大な妖精の謎で物語は始まる。そして、薬屋への2つの依頼がしだいに重なり合い、謎はいっそう深まって行く……。

やはり作品のなによりの特徴は、個性的な登場人物の造形だろうか。主人公グループはもとより、友人の悪魔(?)や真っ赤な髪をしたお寺の息子、その他多くの印象的な登場人物が活き活きと描かれている。

全体の流れや事件の謎解きが、ややわかりにくい点もあるけれど、すぐにこのシリーズの続きを買ってしまうくらい、彼らのことが気に入っているのかも知れない。
[PR]
by kiki_002 | 2009-05-29 23:52 | | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://kiki002.exblog.jp/tb/11185486
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
だって、好きなんだもん!
by kiki
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログパーツ
検索
画像一覧