「ROOKIES」について、いくつか書いておきたいこと
結局、土曜日の昼頃に映画版を観た後、CSでまたドラマ版の一挙放送をやってたのを観てしまったし。日曜日にはその続きを観ちゃったし。そんな具合でどっぷりハマってるっていうのに、なんとなく照れくさくて職場とかではあまり語れないし。

だからねぇ、やっぱりここでもう一度、ドラマと映画を含めた感想などを書いておきたいんだよね。


友情とか、勇気とか、勝利とか、まるで週刊少年ジャンプのテーマみたいな言葉がこんなに似合う物語なんて、本当に久しぶりだった。熱血教師と不良少年がスポーツを通して理解し合っていくなんて、まるで大昔の学園ドラマみたいだ。

なのにそれが、どうしてこんなに沁みてくるんだろう?観終わると、なんとなくテンションが上がり、元気になれる気がするのに、その一方でどこかせつないのは、自分がすでにこの物語で描かれている若さとは、遠いところに来てしまったと、知っているからなのだろうか。

若いということは、けっこうつらいことだ。自分の居場所や自分の立場なんていうものすら、まだしっかりとつかむことができずにいる。自分自身の力でさえまだ未知数で、自負と焦りが共に身を苛む。

友人たちとの関係は、仕事や血縁などでのつながりと違い、肩書きや利害ではなくただただ自分が自分であることでしか作り上げていくことができないし。

そのくせ、何か抑えきれない熱いものが、胸をつきあげてくるようで、落ち着けないし。

かつてゴッホは言った。自分は回転するダイナモであると。その回転の産み出す途方もないエネルギーをどうしていいかわからないのだ、と。

そういう、行き場のない力があふれ出すような時間を、青春と呼ぶのだろうか。「ROOKIES」を観ていて、そんなことをボンヤリと思った。

日が暮れるまで野球の練習をし、その帰り道にみんなで川原に寝転んで語り合い、話しているうちにどうしようもなく高揚していって、とうとう川に走りこんでいく。そんな場面がドラマにも映画にもあった。

試合前夜だというのに、びしょ濡れになりながら、笑い合い、はしゃぎあうその様子を観ると、なぜだろう……胸が痛む。

あんなにがむしゃらな情熱を持つことは、実際には難しいと知っているからだろうか。

この映画の撮影は冬に行われたらしい。劇中での季節は夏だったのだけれどね。あの川に飛び込んで行く場面が寒い季節に撮影されたと聞いて、この物語を作り上げていったキャストやスタッフの情熱が、映画の中の彼らと重なって感じられたりもした。

どのキャストも魅力的で、活き活きとした演技に引き込まれたけれど、特にピッチャーの安仁屋の勝気なまなざしと、まだ少年めいたやわらかな頬のラインのバランスが、あるいはアンバランスが、この物語のひとつの象徴のように思えた。彼が夢をかなえようとする瞬間に流した涙に、観ていて思わず胸が熱くなった。

彼らのように一途になることは、もう自分にとっては難しいことだけれど、それでも少しだけ背筋を伸ばして、しっかりと前を向いて歩いてみたい、そんな気分にさせられた。
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by kiki_002 | 2009-06-15 23:39 | 映像 | Trackback | Comments(0)
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