テアトル・エコーSIDE B「ド・ラ・キ・ュ・ラ」
平成21年7月4日14:00~、恵比寿エコー劇場にて。

原作/劇団しゅうくりー夢
脚本/松田 環
演出/永井寛孝

出演:
ウォーレン:川本克彦、魔王ルシファー:後藤 敦、
ブルク:松澤太陽、スティルバ:石津 彩、
怪物くん:田中英樹、子泣き爺:熊倉一雄、

エドガー:根本泰彦、クラウディア:立花かおる、
メリーベル:五味真由子、レンフィールド:上間幸徳、
グレン:川田 栄、ディアナ:薬師寺種子、
ゴードン神父:浜野基彦、フレディ:永田和久

パッグ:加藤拓二、大和田昇平、福島義宏、宮崎亜友美、奥村円佳、さとう優衣、鶴岡瑛梨

大好きな劇団「しゅうくりー夢」の代表作のひとつ、「ド・ラ・キ・ュ・ラ」。これをテアトル・エコーが上演すると聞いて、(観に行かなきゃ!)と、ずっと思っていた。

何度も再演された代表作のひとつなのに、しゅうくりー夢ではこの作品は観ていない。すでにファンになっていた2003年に上演されたものも、都合で観られなかった。あとからDVDでは拝見したけれど、それでいっそう舞台が観られなかったのが残念に思えるような作品だった。

で、テアトル・エコー版。

もちろん、ストーリーはDVDで観たものとほぼ同じ。役者さんに合わせて書き換えられた部分もあるけれど、物語の大きな流れは決して変わっていない。

舞台はロンドン。登場するのは魔王ルシファーや魔女スティルバ、狼男ブルクに怪物くん、そして子泣き爺。彼らは故郷トランシルバニアを追われ、ここロンドンでもう1人の仲間を探すために墓場にやって来たのだった。

ヴァンパイアが仲間に加われば、彼らの力が本当に発揮されるのだという。そして、ヴァンパイア見習いとして蘇ったのは、なんとも気の弱い優しい男だった。

ウォーレンと呼ばれたその男をヴァンパイアにするために、ある人間たちに近づくのだけれど、実は彼らとウォーレンとの間には、過去にある因縁が。そして、ルシファーたちを追って、トランシルバニアからやってきた神父ゴードンとの戦いは……。

最初のうちは、しゅうくりー夢の配役が頭に浮かんだ。しかし観ているうちに、目の前で演じているこのキャストならではの雰囲気に引き込まれ始める。

怖そうでいてけっこう人のいい魔王ルシファー。ランボーの詩を口ずさむ美しい魔女スティルバ。ワイルドな雰囲気の狼男ブルク。妙に体格のいい怪物ランドの王子怪物くん。ときどき鋭いことを言いそうなのに、やっぱりボケてるような子泣き爺。

そして、周りに何を言われようと、やはり優しくて気弱なヴァンパイア見習いのウォーレン。

恋を夢見る人妻ディアナとその夫グレンの決着は、しゅうくりー夢バージョン以上に重くほろ苦いものだったけれど、だからこそ納得のいく部分もあって、さまざまな経験のあとのディアナがいっそう美しく見えたり。

そして、クラウディアとウォーレン、そしてエドガーの関係。ロンドンを離れようとするクラウディアに思いを告げるエドガーが、予想以上にせつない。

魔物も人も、それぞれに生きて、誰かを愛し、夢を見て。

それぞれのキャラクターが愛しく、入り組んだ運命を解き明かしていく物語が魅力的で、気持ちよく楽しむことのできる舞台だった。

そして、観終わった後、いま、しゅうくりー夢でこの物語を上演するとしたら……、きっと2003年版とはずいぶん違うものになるのかもしれない。そんな余計なことを思いながら、劇場を後にした。
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by kiki_002 | 2009-07-06 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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