PRIFIX3 in 王子小劇場
平成21年8月30日(日)12:00~、王子小劇場にて。

これで3回目となるPRIFIXは、さまざまな劇団の芝居を並べたショウケースイベント。短いものは20分、長いものでも1時間という短めの芝居を、7つの劇団が10分の休憩を挟んで2回ずつ、12:00から21時過ぎまで続けざまに上演していく。チラシにもあるとおり『1本みて帰っても2,500円。14本全部見ても2,500円!」というイベントなのだ。

7本のタイトルはこちら

劇団競泳水着「地球の上で待ち合わせ」
ナカゴー「超能力学園Z」
ロロ「ディナー」
マーク義理人情「白鳥の湖」
自己批判ショー「自己批判ショーの、とても練習したコントたち」
Mrs.fictions「20 minutes made」
バナナ学園純情乙女組「遊ぶカネが欲しかった+ミニおはぎライブ」

今回のお目当ては劇団競泳水着の「地球の上で待ち合わせ」。5月の「NOT BAD HOLIDAY」に引き続き、花組芝居の堀越涼さんがご出演されるということで観に行った。

この「地球の上で待ち合わせ」、いきなり黒服とサングラスの男女が会話する場面から始まる。メン イン ブラックばりに地球の命運を背負ったエージェントたちに課せられた使命は、待ち合わせ。決められた時間に決められた場所で決められた相手と会うことの重要性。そして次の使命は、相手をお茶に誘うこと。

この、黒服のくだりはまあプロローグなのだけれど、実はそうとう好き。エピローグもこれでやってくれないかなと思っていたけれど、それだとしんみりとは終われないからなぁ。

で、始まった物語は、すれ違い始めた同棲中のカップル・5年前に別れたはずの年上の女性と当時学生だった男の再会・高校の同級生(女性同士)のメールのやり取りから久しぶりの再会まで、という3つの待ち合わせを描いていく。

3つの物語はそれぞれ独立しており、次々と場面を変えながら平行して話が進む。

お目当ての堀越さんは、学生時代付き合っていた年上の女性と再会する男を演じていた。男の一途さ、純粋さと同時に身勝手さや未練など、さまざまな感情を繊細に紡ぎだしていく。

話しかける声や語り口の変化に、相手への感情の揺れを感じさせ、さりげない仕草に恋慕を感じさせる色気がある。特に雨の中、待ち合わせ場所に来ない彼女に涙声で呼びかける様子は観ていてせつなくなる。

男には結婚しようとする彼女がいて、女には別れたと偽ってはいるものの夫があり、お互い切実に惹かれあっていながら、すべてを投げ出せない弱さがあって。

もうひと組のカップルのささやかな日常を共にしていく誠実さで、愛情を支えていくのとは対照的な印象だった。

そして、女同士のメールのやり取りがリアルなもう一組の待ち合わせは、実際に会ってからのとまどいや懐かしさなど細やかな心の動きも秀逸で、何の事件も起こらないのに、充分劇的に感じさせる。

60分のこの作品だけ観ても充分満足できる、そういう作品だった。

その他では、Mrs.fictionsの「20 minutes made」が好きなタイプの作品だった。銀の触覚を持った宇宙人がリストラになる前の最後の1日。なんで宇宙人がサラリーマン?とかそういう説明は抜きに、その宇宙人と、「うる星奴ら」みたいなカップルなどのやりとりが、けっこう楽しかった。

それと、好きとかいうよりなんていうかインパクトがあったのは、マーク義理人情の「白鳥の湖」。ある高校のボディービル部の試合前の様子。なんていうか、身体を張ってる感じが捨て難い。

2度目の競泳水着を観て、ほぼ6時間。観る方もなかなかたいへんだったけれど、退屈するヒマもない刺激的な時間だった。
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by kiki_002 | 2009-09-04 23:58 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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