柿喰う客 第15回公演『悪趣味』
平成21年9月5日(土)14:00~、シアタートラムにて。

作・演出/中屋敷法仁

出演/
七味まゆ味、コロ、玉置玲央、深谷由梨香、村上誠基、本郷剛史、高木エルム、中屋敷法仁
(以上、柿喰う客)

梨澤慧以子、國重直也、片桐はづき、須貝英(箱庭円舞曲)、齋藤陽介(ひょっとこ乱舞)
野元準也(ビビプロ)、高見靖二(チャリT企画)、佐野功、浅見臣樹、永島敬三
佐賀モトキ、伊藤淳二、出来本泰史、川口聡、瀬尾卓也、柳沢尚美、熊谷有芳

渡邊安理(演劇集団キャラメルボックス)


会場に入って、まずはセットで驚く。すごいなぁ、これ。ずいぶん凝っているし、雰囲気はオドロオドロしくて、例えていうなら横溝正史の世界。その上、柿得意の(?)八百屋舞台になっている。なんだかそれを観てるだけでワクワクしてくる。

山奥にある小さな村。そこに迷い込んだ、いやある伝説を調べるためにその村を目指していた大学教授とその教え子。そういう、どこかで見たような風景がこの劇団のテンションに汚染されていく。

森の奥深く棲む異形のもの。それを退治ようとする少女とその取り巻きの少年たち。曰くありげな少女の家族は母親と2人の弟。

迷った挙句、とうとうその村にたどり着いた大学教授と自殺志願の女。教え子は迷ったまま。

突然起こる無残な殺人。殺されたのは誰か。教授の教え子だろうか?そう思った矢先に、教え子が現れる。しかしどこか様子がおかしい。

犯人は。そして村に隠された謎とは。いやぁ、面白い。伝奇小説風の骨太な物語性と内輪受けすれすれのネタの嵐。家族とか、幸せとか、愛とか。そういうテーマめいた言葉を、散りばめるように振りかけながら。

その家の血にかけられた呪い。村に雇われた怪しげな医者。村の青年団。伝奇物の面白そうなエッセンスを並べながら、その流れを断ち切るナンセンスな笑いと色っぽくない下ネタと。

それらがひとつに集約されて……、いや、まだ公演中なのでネタバレにならないよう、このくらいにしておこう。

キャストで言えば、もうねぇ、コロさんがすっごくいい。なんていうキレのいい、そして愛のある演技なんだろう、と惚れ惚れしながら観てしまった。

深谷さんの潔さもステキだった。コロさんと深谷さんのやり取りには、ゾクゾクさせられた。

七味さんの演じる教え子の得体の知れない笑顔……。ええい、この方の懐の深さってのも、ホントにすごいと思う。

全配役をシャッフルして上演する「乱痴気」公演も観たかった!どうしても日程が調整できなくて残念。

かならずリピートしたくなる、そういう舞台。自分も、とりあえずまた観に行きます。
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by kiki_002 | 2009-09-07 23:59 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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