乙女企画クロジ☆第8回公演「きんとと」
平成21年10月3日(土)14:00~、シアターサンモールにて。

演出/清水みき枝(ThreeQuarter)
脚本/森 悠
原案/乙女企画クロジ☆

出演/

仙台エリ
市来光弘(マウスプロモーション)
藤波瞬平
大浦冬華(アクロスエンタテインメント)
木村はるか(プロ・フィット)
小田久史(アーツビジョン)
平野貴裕
武藤啓太
吉田智則(アーツビジョン)
波多野和俊(カレイドスコープ)
上田裕之(3LDK)

福圓美里(シグマ・セブン)
松崎亜希子(元氣プロジェクト)


乙女企画クロジ☆を観るのは2度目。しゅうくりー夢によく客演される藤波瞬平さんが出演されるということで前回の公演を拝見し、今回も同じ理由で観に行ってきた。

このクロジ、福圓美里さんと松崎亜希子さんという女性2人による劇団……というかユニットかな?作品ごとに作家・演出家、そして役者さんをゲストに迎えて公演を行っているらしい。

さて、お目当ての藤波さんは前回も今回もガチで主役。前回は、モノグサでだらしないけどどこか憎めない男の子を好演。これまでのシャープなイメージとはまったく違う顔を見せてくれた。

そして今回。いやぁ~、これはまたずいぶん違うタイプの役だったなぁ。娼館いづみ亭の『とっておき』の男娼 萩泉。男も女もトリコにしてしまう、不思議な美しい生き物。

その萩泉に魅入られてしまったのは、可愛らしい妻を娶ったばかりの生真面目な軍人 日下。それが、悲劇の始まりだった。

日下の妻のストレートな嫉妬。その妻を愛する下男 芝田の葛藤。いづみ亭でサディスティックな顔を見せる日下の上官。娼館のオーナーとその愛人であるここの女将。

タイトルやチラシ、そしてオープニングにも現れる金魚。しかし劇中には、まったく登場しない。だからこそ、より一層明確なメタファーとなっている、金魚鉢の中でしか生きられない、そういう哀れな生き物。もしかするとそれは、いづみ亭の娼婦や男娼だけでないのかもしれない。

気まぐれで妖しい魅力を持つ萩泉。しかし、色気より透明感を感じさせるのは、演じる役者さんの資質だろう。彼のことは理解できない、と周囲から言われているけれど、意外に真っ当な感覚を感じさせるため、彼の抱く淡い恋心がなおさら切ない。

誰かと関わっていたいという思いの切実さ。ヒラヒラと鮮やかな緋色の衣を翻して、泳いでいく金魚。懐かしいような、そのくせどこか少しだけ後ろめたいような印象が残る、そういう芝居だった。
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by kiki_002 | 2009-10-09 23:52 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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