劇団虎のこ 『おんな』
平成21年11月7日19:00~、萬劇場にて。

作・演出/金子裕

出演/
吉川裕朋・西慶子・皆福百合子・菊地麻利子・朽木正伸・祖父江唯・米津詩穂
相橋愛子・横幕和美・足立紀子・向井康起
金子裕

未だ見えぬ幸せのいろは
その時、おんなは誰よりも輝く

栄華を極めた花魁が、ある日を境に激変する環境に翻弄されてゆく。
激動の中で、見つけたものとは…
江戸の時代、吉原一器量の悪い花魁・吉野が女として輝くことを決意する。
男が演じる吉野は、鮮烈にけなげに生きるほど、切なくもあり、それでいてどうにも可笑しい。



江戸時代の吉原で、女たちが繰り広げる悲喜こもごもの愛憎劇。女同士の競争心や意地もある。愛しい男への一途な思いもある。そんな中、主人公の花魁 吉野を男性が演じることで、どこかユーモラスな印象が加わっている。

吉野をライバル視する瀬川の、女の意地がなんともリアルで悲しくて、でもどこか可愛くて。

吉野付きの禿(かむろ)雛鶴の不器用で正直な、そしてしだいに吉野への愛情が現れてくる様子がとてもいとおしくて。

主宰で作・演出の金子さんは、女たちに思われる色男の役がいかにもお似合いで。

金魚売りを演じた朽木さんの飄々とした味わいに、すっかり持っていかれた感じもあったり。

そして、主役の吉野を演じた吉川さんは、もっとキレイに演じることもできただろうけれど、表情も仕草もやや滑稽で、そして可愛らしく、器量の悪い花魁の強さと悲しさと愛らしさをしっかりと見せてくれた。

しっとりとした雰囲気の美術もとても印象的で、前作「悪魔のセバスチャンと天才演出家」とは、またずいぶん趣の違う舞台だった。なんていうか、いいもの観せてもらったなぁ、という気がする。
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by kiki_002 | 2009-11-11 01:19 | 舞台 | Trackback | Comments(4)
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Commented by モトリークルー at 2009-11-11 21:59 x
よく 観察されてますね。凄いです。僕は 正直 装置や美術より 流れ 台詞 音に 意識がいってしまうので kikiさんの観察力には 頭が下がります。扉座の幸さんの昨日付けのブログの動画に 王子が映っているかも… 勘違いも 知れませが。確認されたし♪
Commented by kiki_002 at 2009-11-11 23:00
何も具体的なことが書けてませんので、
観察力と言われるとお恥ずかしいですが、とにかく面白い芝居でした。

そして動画、確かに映ってました~~♪
横内氏の話を、真剣に聞いている……という感じでしたね^^。
ありがとうございました。
Commented by モトリークルー at 2009-11-11 23:10 x
いえいえ ホント よく観察されてますよ。おいらも もっと 素直な気持ちで真っ直ぐな目で観れればいいのですが。王子の件間違えてなくてよかったです。Remiさんに又 教えてあげてください。
Commented by kiki_002 at 2009-11-12 00:07
モトリークルーさんのようにご自分で舞台に関わる方は、
単純に面白かったとか、気に入ったというのとは、
また違う目でご覧になるのでしょうね。

そうですね、Remiさんにも報告しないと♪
だって、好きなんだもん!
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