世田谷シルク『美しいヒポリタ』
平成22年1月16日(土)・17日(日)18時~、小劇場 楽園にて

原作/W・シェイクスピア(『夏の夜の夢』より)
脚本・演出/堀川炎

出演/
石井舞
岩田裕耳(電動夏子安置システム)
大竹沙絵子
串山麻衣
下山マリナ
塚越健一
堀越涼(花組芝居)
前園あかり(バナナ学園純情乙女組)
緑川陽介
緑茶麻悠(ochazukewemens)
堀川炎

W・シェイクスピアの喜劇『夏の夜の夢』からヒントを得て、情報化の海で起こる恋愛模様をお送りします。ダンスを使った現代口語と古典の融合。エッジ切れきれのストーリー変化も健在です。現代だからこそ出来る夏の夜の夢。電子音のビートを感じながらぜひお楽しみください。(公式HPより)


さて、またまた遅ればせながら先週末観てきた舞台の感想を。

この世田谷シルクは、劇団…というか、堀川炎さんの個人ユニット(?)で、毎回古典を元に、さまざまな場面や要素を加え組み替えて、ダンスなどを合わせて自在に料理してみせるコラージュ演劇を上演。2人芝居「接触」以来、堀越涼さんが続けて出演されている。

今回のお題は、シェイクスピアの「夏の夜の夢」。この芝居はねぇ、毎年必ずどこかで上演されている人気の演目。自分としては、華やかでにぎやかなスタジオライフでの上演とプリミティブで幻想的な劇団 月ともぐら版が印象に残っている。

もちろん、世田谷シルクだから、ストレートに夏夢をやるはずはなく。とはいえ冒頭は夏夢から、婚礼を待つシーシアスのセリフで始まった。

物語の舞台は、ネット通販やモバイルゲームなどを行っているベンチャー企業。結婚の決まった社員のお祝いをしようとか、昨夜の飲み会の話題とか、社内恋愛の様子とか。

そこへやってくるのが、現在開発中のモバイルゲームを担当しているSE。結婚の決まった社員のお相手でもある。

小さなオフィスでの恋愛喜劇と、そこで開発中のモバイルゲーム、そして「夏の夜の夢」の3つが、重なったり入れ替わったりしながら、物語は進んでいく。

若いキャストが、きっちりと古典のセリフを綴っていく様子が好ましく、現在のオフィスとリズミカルに切り替わる感じが心地いい。

オフィスの場面では、唯一の部外者であり、かつ女子社員の婚約者でもある上杉を演じる堀越涼さん。夏夢部分では、結婚式を待つシーシアスであり、同時にパックでもあって。

やんちゃでスタイリッシュなパックは予想どおりチャーミングだったけれど、意外に、気配り上手なSEのソフトな雰囲気がきっちりハマっていてよかったと思う。

テンポのいい構成。オフィス部分の会話の確かさ(特に女性同士のややイジワルな感じが好き)。現代風俗へのやや皮肉な目線。タイトルにも示されたラストのオチ。きっちりと楽しませていただいた2時間弱だった。

仕事で1日中パソコンに向かい、その間も携帯を片時も手放せない登場人物たち。インターネット・携帯・モバゲー・ブログ・mixi・アバター・出会い系・ネットショッピング……あまりにも身近なオンライン生活。ああ、自分も最近あんな風だよなぁ、と身につまされつつ、その一方で、じゃあ、そういうこととあまり馴染みのない方が観たらどうなんだろう、という疑問も少し。
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by kiki_002 | 2010-01-23 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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