しゅうくりー夢「異説 卒塔婆丸綺談」千秋楽
午後イチで仕舞の稽古を終え、しゅうくりー夢「異説 卒塔婆丸綺談」の千秋楽へ。そうそう、久しぶりに着物でお出かけ。あいかわらず着慣れないので、裾の辺りが気になってしまったり。でもこの時期、コート着てしまうとなんとなく気が楽かも。

11日間16公演。そのうち、自分が観られたのはほんの一部だけれど、終わってしまうとやはり淋しく感じる。

ネタバレありで感想を少し。

2人の主人公、とらとたつが何しろ可愛いくてカッコよかった。刹那に生きてても、過去にとらわれていても、内側からにじみ出る若さが彼らを輝かせる。

お馴染みしゅうくりー夢の島田朋尚さんが面倒見がよくて明るい兄貴分のたつを、客演の中村誠志郎さんが生真面目で真っ直ぐなとらをどちらも魅力的に演じていた。2人とも端整で動きもよく、彼らが登場すると舞台が華やかに感じられた。

とらとたつに道を示す才谷梅太郎を演じるのは、やはりお馴染みの横井伸明さん。スケールの大きい役がなんともはまる。海の音の似合う、快男児。土佐弁も2つの句をそらんじるところもステキでした。

頼りないお頭 勇太郎を演じたのは平山佳延さん。情けないようでも彼なりの意地もあって、特にとらとたつが島を出ろという場面で、深々と頭を下げる様子が好き。ダンスシーンのはじけっぷりもよかった。

前のお頭の女房だった潮路姐さん。不甲斐ない息子を盛り立てながら島をまとめようと苦労する。しゅうくりー夢座長の松田環さんが、強さと脆さを併せ持つ潮路を色っぽく演じていた。

明るいラブラブカップルの帆平と日向。人のよさが滲み出る忠次。可愛らしい鹿子。島のメンバーのチームワークのよさと楽しそうな様子に、自分も島踊りの輪に入りたくなったり。

サムライチームの筆頭は、会津藩の家老 設楽慶康。野心家の悪党を色気と重みを見せつつ演じていたのは、花組芝居の各務立基さん。

軽さと冷徹さのバランスが面白かった保科京之介を演じたのは、中村英司さん。他の役を演じるところも観てみたくなった。

生真面目すぎる大賀を演じたのは、とても背の高いワダ・タワーさん。この方は、回を重ねるごとに気になってきたりして。特に、最後にとうとう保科のやり方についていけなくなった場面が、印象に残る。

主人公にも負けない存在感のあったベストオブ敵役の入江惣三郎。浪士隊上がりで抜群の腕を持ち、狂犬めいた人斬りの系譜を引く惣三郎の時に無邪気に見える笑顔が逆に怖かったり。

ヒロインの伊織と真乃。それぞれのタイプの違いが際立ちながら、それぞれにいじらしく可愛らしい。とらとたつとの初々しいロマンス、特に伊織ととらのニコニコと見詰め合う様子がホントに無邪気に見えて、ラストを思うと思わず涙がこみ上げてしまう。

ベタになる一歩手前で、物語の王道をキッチリと見せるしゅうくりー夢の芝居。いつも「そうそう、そういうのが観たかったんだよ!」という気分にさせてくれる劇団です。もういまから夏公演が楽しみ~~~。
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by kiki_002 | 2010-02-07 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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