T.K.JUMP『ドレッサー』
平成22年6月12日(土)13:00~、吉祥寺シアターにて。

脚本/ロナルド・ハーウッド
翻訳/松岡和子
演出/大谷亮介

出演/
座長・リア王:渡辺哲、ノーマン(付き人):小宮孝泰、
マッジ(舞台監督):大西多摩恵、オクセンビー・エドマンド:勝矢、
アイリーン・お小姓山本育子、ジェフリー・道化:大谷亮介、
劇団員・リーガン:桐山京、劇団員・グロスター:飯嶋啓介、
劇団員・コンウォール:川崎誠一郎、劇団員・ケント:あいだしんご、
夫人・コーディリア:久世星佳

第二次世界大戦中の最中、英国のシェイクスピア劇団で繰り広げられる滑稽で愛しい物語。
わがままな座長を、付き人ノーマンは舞台に立たせることが出来るのか?
脚本に惚れ込んだ小宮孝泰と、シェイクスピア好きの渡辺哲による初の共同プロデュース!
(オフィス・RENホームページより)


20年前にこの「ドレッサー」を観て、ぜひノーマン役をやりたいと考えていた小宮孝泰さんが、渡辺哲さんにお声をかけたのが、今回の公演の始まりとなったらしい。

お2人を中心に、名作戯曲を力のあるメンバーでじっくり見せる舞台。特に主役の小宮さんは、自ら惚れ込んだ役だけあって、とても役の雰囲気にあっていたように思う。

一方、渡辺哲さんは、迫力と愛嬌を兼ね備えた演技で、座長を魅力的に演じていた。

久世星佳さんの座長の妻の美しく凛々しい様子や舞台監督を演じた大西多摩恵さんの抑えた思いが微かに見え隠れする様子、山本育子さんが新人女優を初々しくしたたかに演じる様子など、女優陣も魅力的だった。

自分を見失ったまま登場した座長が、舞台の始まりに向けてしだいに自分を取り戻すまでの可笑しくて、同時に緊張感に満ちたやり取り。鏡の前でリア王のメイクをしていく場面では、実際には鏡ではなく客席に向かってメイクをしていく様子を息を飲んで見つめていた。

劇中劇のクライマックスである嵐の場面も、本当に印象的で、特に、非協力的だった劇団員が、舞台上の盛り上がりに思わず効果音を手伝う様子に思わず感動した。

それらの背景には戦争があり、旅の劇団の上にも暗い影を落としている。何度も笑って、笑いながらハラハラし、そしてどこかもの哀しい、そういう物語。

観終わってみると、永年この舞台のノーマンを演じたいと願ってきた小宮さんの気持ちが、少しだけわかるような気がした。
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by kiki_002 | 2010-06-24 00:46 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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