『坊っちゃん』
著者:夏目漱石
出版社:新潮社(新潮文庫)
発行:1950/1/31(139刷 2009/5/25)

一昨日ツイッター上で見かけた茂木健一郎さんの連続ツイートに触発されて、何十年ぶりかで夏目漱石の『坊っちゃん』を読んだ。

最初は、茂木さんの言葉を踏まえていろいろ考えながら読んでいたのに、中盤からすっかり面白くなってしまい、あっという間に読了。そもそも小説であれ舞台であれ、何かに対する比喩であるとか批評であるとかそういう見方は得意じゃなくて、単に物語として読んでしまいたいたちだからね。

改めて読むと、この小説の魅力の大半は、独特のリズミカルな文体と一人称で語る主人公のモノの見方。だからこれを、他の媒体で視覚的に見せようとするのは、難しいのではないだろうか。

それでも、つい視覚化したくなる人の気持ちもわかる気がする。テレビや映画や舞台で観てみたいと思わせるのは、やや類型的に描かれる登場人物の面白さ、いわゆるキャラが立ってるから、だろう。

昔読んだときの印象より、主人公の語りが客観的というか、自分自身を外から観ているような雰囲気があるのは、これが語り手のリアルタイムの一人称じゃなく、後年になって振り返って語ったものという形だからだろう。

いまさら……と思いながら読み始めたけれど、正直本気で面白かった。なんとなく若い頃読んだ古典や読みそびれた古典を、改めて手にとって見たい気がしてきた。
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新潮文庫なんだけどね。まるで英語版かと思うようなポップな装丁。
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カバー以外は、昔ながらの新潮文庫でした。
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by kiki_002 | 2010-09-11 12:47 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by モトリークルー at 2010-09-12 01:12 x
いやはや…こちらにお邪魔するのは 久方ぶりです。 夏目漱石ですか~ うーん 正直 あまり読んだ事がありませんが、昔 読んだ本を 今 読み返す。いいですよね。酸いも甘いも 少し 経験してきた 今ならではの 感想が得られるでしょうね。拙者は 太宰 治をよく読んでましたが 一度 読み返してみます。ちょっとネガティブな世界が多いですが(苦笑)
Commented by kiki_002 at 2010-09-12 08:47
モトリークルーさん、おはようございます♪

太宰もいいですね~~。
そういえば、来月太宰をテーマにした舞台を観に行きます。
少し読み返しておこうかな?

おっしゃるとおり、昔読んだときとはまた違う感想が得られそうですね。
だって、好きなんだもん!
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