『イリアス』
平成22年9月12日12:00~、ル テアトル銀座にて。

原作/ホメロス
脚本/木内宏昌
演出/栗山民也
音楽/金子飛鳥

出演/
アキレウス (ギリシア連合軍の英雄):内野聖陽

ヘクトル (トロイア王プリアモスの息子:)池内博之
オデュッセウス (ギリシア連合軍の知将):高橋和也
アンドロマケ (トロイア王子ヘクトルの妻):馬渕英俚可
カサンドラ (予言能力を持つプリアモスの娘):新妻聖子
パトロクロス (アキレウス最愛の友):チョウソンハ

アガメムノン(ギリシア連合軍総大将):木場勝己(きば かつみ)

プリアモス(トロイア王):平幹二朗

コロス:初嶺麿代、中川菜緒子、一倉千夏、飯野めぐみ、宇野まり絵

あらすじ
ある日、ギリシア軍の総大将アガメムノンと英雄アキレウスが戦利品の女ブリーセイスを巡って争いになり、アガメムノンの横暴な仕打ちに怒ったアキレウスは戦線を離脱してしまう。
しかし、敵国トロイアの名君プリアモスの子ヘクトルが、祖国の名誉と存亡を賭けて決死の猛襲をかけてくる。英雄アキレウスを欠いて、敗走を重ねるギリシア軍を見かねたアキレウスの親友、パトロクロスはアキレウスに戦闘へ戻るよう懇願するが、断られてしまう。そこで、パトロクロスはアキレウスの鎧を借り、自ら身につけ敵に向かっていくが、トロイア軍のヘクトルによって殺されてしまう。
親友の死を知ったアキレウスは、復讐を果たすためアガメムノンと和解し戦線に戻ることを決意、ヘクトルとの一騎打ちに臨む・・・。(公式HPより)

観る前から期待していた骨太で重厚なキャスト陣の熱演はもちろんだが、観終わってなぜか語りと音楽の印象が強く残った。

ヴァイオリンの豊かな響き、それを支えるキーボードとパーカッション、そして、カサンドラ役の新聖子さんの歌というより祈りのような声が、日常とは乖離した神話の世界を成立させていた。

アキレウスを演じた内野さん。舞台奥にじっと座っている姿なども神話の英雄そのもの。どう鍛えればああいう彫刻みたいな筋肉になるんだ?

そして、チョウソンハさんの若々しい演技と身体能力の高さに舌を巻く。彼の最期に、その後のアキレウスの行動を方向付けるだけの説得力があった。

国や家族やさまざまな重荷を背負って、人ではない英雄と立ち向かわなければならないヘクトルの苦悩を、池内博之さんが好演。

その父であるプリアモス王を演じる平幹二朗さん、終盤の慟哭は圧巻だった。

人と神々がともにあった時代を描く叙事詩。そこで描かれる生と死と戦いと。

それぞれのキャストが、日常とはかけ離れた世界の雰囲気を過不足なく漂わせ、物語に説得力を与えていた。
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by kiki_002 | 2010-09-13 00:42 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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