演劇集団 砂地『リチャードⅡ』
2011年 01月 15日
平成23年1月15日19:00~、新宿SPACE雑遊にて。
原作/W・シェイクスピア
構成・演出/船岩祐太
出演/
稲葉能敬(劇団桟敷童子)、中村伝、尾﨑宇内
藤波瞬平、渡邊亮、岡田さやか、奥山滋樹、福島崇之(こゆび侍)
小瀧万梨子(青年団)、守美樹(T1project)
シェイクスピア原作の政治劇を、現代の日本の状況と重ねて綴る約2時間の舞台。
三方を客席に囲まれた正方形の舞台の上には、色とりどりの衣類が敷き詰められている。それをたたみ続ける2人の女性。その日を最後に仕事を辞めるカワムラとアルバイトしながら演劇をやっているシミズ。
過去の政治劇とこの2人の会話が交互に、あるいは重なり合いながら物語は進む。
刺激的な、あるいはいっそ暴力的とも言えそうな光と音で場面が変わっていく。役者にも観客にも緊張を強いる流れ。
古典の言い回しで政治を語る一見地味な芝居ながら、聞いたことのあるようなマニフェストや繰り返される権力構造、ビデオカメラの使い方やその先にあるメディアのあり方なども興味深く、居眠りするヒマのない緊張感に満ちた芝居ではあった。
開放感やカタルシスとは無縁の芝居で、好き嫌いは別れるところだろうし、叫んでばかりのセリフや狭い劇場内を走り回らせる演出にやや疲れを感じるけれど、終わって何かしらの充足感は残るように思う。
古典調の長ゼリフをものともしない役者の熱演や、現代の女性を演じた2人の共感しやすい雰囲気に好印象を持った。
原作/W・シェイクスピア
構成・演出/船岩祐太
出演/
稲葉能敬(劇団桟敷童子)、中村伝、尾﨑宇内
藤波瞬平、渡邊亮、岡田さやか、奥山滋樹、福島崇之(こゆび侍)
小瀧万梨子(青年団)、守美樹(T1project)
シェイクスピア原作の政治劇を、現代の日本の状況と重ねて綴る約2時間の舞台。
三方を客席に囲まれた正方形の舞台の上には、色とりどりの衣類が敷き詰められている。それをたたみ続ける2人の女性。その日を最後に仕事を辞めるカワムラとアルバイトしながら演劇をやっているシミズ。
過去の政治劇とこの2人の会話が交互に、あるいは重なり合いながら物語は進む。
刺激的な、あるいはいっそ暴力的とも言えそうな光と音で場面が変わっていく。役者にも観客にも緊張を強いる流れ。
古典の言い回しで政治を語る一見地味な芝居ながら、聞いたことのあるようなマニフェストや繰り返される権力構造、ビデオカメラの使い方やその先にあるメディアのあり方なども興味深く、居眠りするヒマのない緊張感に満ちた芝居ではあった。
開放感やカタルシスとは無縁の芝居で、好き嫌いは別れるところだろうし、叫んでばかりのセリフや狭い劇場内を走り回らせる演出にやや疲れを感じるけれど、終わって何かしらの充足感は残るように思う。
古典調の長ゼリフをものともしない役者の熱演や、現代の女性を演じた2人の共感しやすい雰囲気に好印象を持った。
by kiki_002
| 2011-01-15 23:57
| 舞台