ミュージカル『アプローズ』
平成23年10月3日(月)18:15~、栃木県総合文化センターメインホールにて。

脚本/ベティー・カムデン、アドルフ・グリーン
音楽/チャールズ・ストラウス
詞/リー・アダムス
演出/浜畑賢吉
翻訳/保坂磨理子
訳詞/岩谷時子
振付/藤林美沙
音楽監督/前田憲男

出演/マーゴ:前田美波里
イヴ:上田亜希子(元劇団四季)

プロデューサー:倉石功、演出家(マーゴの恋人):石原慎一
ヘアドレッサー:佐野瑞樹、ボニー:澪乃せいら(元宝塚娘役)
脚本家:越智則英、脚本家の妻:平田朝音

ジプシー(若い役者たち)他:村上幸央、村中弘和、清水裕明、鯛中卓也、
高木裕和、宮崎真由美、塚本貢子、守屋利香、
茜澤茜、安部美佳、安田有希、高田実那


地元の演劇鑑賞会で、『アプローズ』というミュージカルを観た。1950年アカデミー受賞の名作映画「イヴの総て」を、大女優マーゴの目線から描いた作品。

女優マーゴに一途に憧れる、内気で純真な田舎娘(と見えた)イヴの隠された野心。マーゴの誠実な秘書として働き始め、みるみるうちにプロデューサーや脚本家、舞台監督に取り入って、女優としての栄光を勝ち取っていく。

しかし映画とは違い、この舞台のヒロインはあくまでもマーゴだ。美しく、プライドが高く、気まぐれで、無邪気。立っても歩いても、歌っても美しくて、常人とは違うオーラを放ち続けている。

彼女が、イヴに翻弄されながらも、自分にとって大切なものは何か、ということに気づいていく、そういう物語となっていた。

そして、観終わって気づいたのは、ある意味この舞台の本当の主役は、ジプシーと自ら名乗る、まだ売れない役者たちだった、ということ。

なかなか役にありつけず、少ない収入から演技や歌のレッスン料を払い、家賃や食費もままならない生活の中、それでも彼らが舞台を諦めない理由。

それが、アプローズ……喝采。

ステージの上でライトに照らされ、観客の喝采を受ける、それが彼らの生きる意味なのだと、そう歌い上げるナンバーが、この3時間近い舞台の中、もっとも盛り上がる場面だったように思う。

ステージで生きる人々の、一見華やかな、そして追いつ追われつのシビアな世界。そのおろかさもみにくさもすべて、歌やダンスに乗せて、キラキラと描かれている。

……もうひとつ印象的だったのは、
プロデューサーに弱みを握られたイヴの、最後に見せた恐ろしくも美しい笑顔だった。
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by kiki_002 | 2011-10-03 23:51 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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