旅上
職場で、ふと窓の外を見る。先日の雪が、家々の屋根に残って白く光っている。

そういうとき、いつも頭をよぎるひとつの詩。


「旅上」   萩原朔太郎

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みずいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに

―萩原朔太郎「純情小曲集」より―


そんなふうに、汽車で遠くまで行くことだって、実際にはなかなかできないけど。場合によっては、いっそフランスに行くより難しいかもしれないけど。

明るい日差しに光る白い屋根と、遠い山々を見ながら、この詩を思い浮かべる。

そういえば、いまの職場は、窓から見える風景はこれまでで最高だと思う。何しろ建物の12階だし。日によっては富士山も見えるというウワサだ。

その窓から、遠くの景色を眺めて、この詩を思い出すのだ。
[PR]
by kiki_002 | 2013-01-17 23:57 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://kiki002.exblog.jp/tb/18357352
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
だって、好きなんだもん!
by kiki
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログパーツ
検索
画像一覧