大槻能楽堂自主公演「蝋燭能」
7月27日(金) 19時開演、大槻能楽堂にて。
テーマは『能・狂言に観る鬼』

狂言「博奕十王」
博奕打:野村萬斎、閻魔大王:石田幸雄、前鬼:深田博治、後鬼・高野和憲
鬼:月崎晴夫、鬼:破石晋照、鉄杖鬼:野村万之介

能「鉄輪」
シテ(女):山本順之、ワキ(安倍晴明):江崎金治郎、ワキツレ(夫):江崎敬三
間(先船の宮の社人):野村万之介

数日前にHPをみると『ご好評につき27日のチケットは完売いたしました。ありがとうございました。』となっている。が、電話で聞いてみると、どうやら当日券が何枚かはでるらしい。

兵庫県芸術文化センターでの「国盗人」終演後、急ぎ大阪へ。
大槻能楽堂は大阪市の街中にあり、最寄の地下鉄駅から歩く途中、大阪城が見えた。

17時40分くらいに目的地に着くと、すでにけっこうな人数が集まっている。
もう無理かな?と思うが、よく見ると券を持っている人たちが開場を待っているらしい。

当日券を待っている人はまだわずか。これは大丈夫かも!と思い、のんびり並ぶことにする。
しだいに並ぶ人の数は増えているが、とりあえず券を持っている方が入場していく。

で、18時40分くらいに当日券をゲット。後方とはいえ正面のお席。
どうもこのごろ座席運がいいような気がする。ありがたや。

自由席と指定席があるらしく、自由席扱いで立ち見となっている方もずいぶんな人数だった。申し訳ない気がする。

で、どなたか(プログラムにお名前がない)のごあいさつ兼前説があり、
その後、まずは「火入れ」。15本の蝋燭に火がつく。
けっこう暗い。以前、別なところで蝋燭能を観たときは、能楽堂ではなくホールだったからか、蝋燭以外の光源も使っていたように思う。

「博奕十王」が始まる。閻魔様と鬼達が登場。暗いのでなおさら迫力がある。

最近極楽に行く人間ばかりなので、極楽に行く前に六道の辻で亡者をゲットしようとしているらしい。

やってきたのは博奕打。死人の白い衣装で萬斎さんご登場。
さっきまでの悪三郎とは違って、ひげもきれいにそってあるようだ。

意外に純情な鬼達をしたたかな博奕打が手玉にとって、とうとう極楽へいくお話。

終わって休憩になる。周囲の奥様方が「暗くて萬斎さんの顔がよく見えなかったわ」と言っている。当方も正直、まったくの同感。

休憩のあとは「鉄輪」。
夢枕獏さんの小説にもあった話なので、おおまかなストーリーはわかる気がする。

夫に新しい女ができて捨てられた妻が、貴船神社で社人からご神託を聞く。
鉄輪を頭にのせ三本の足に火をともし、怒りの心をかきたてると、鬼になれると。
夫は悪夢に苦しみ、安倍晴明に祈祷を頼む。
鬼になった女が現われるが、晴明の祈祷に追われ、呪いの言葉を残して去っていく。

鉄輪というのは、鍋や薬罐をのせる三本足の五徳のこと。

安倍晴明が祈祷をするとき、祈祷台に烏帽子と鬘を置く。これを鬼となった女が、男と新しい女だと思い、打ちかかる。蝋燭の灯りの中、鬼気迫るものがあった。

終演は21時30分くらいだったろうか。
お酒を飲んだわけでもないのに、なんとなくほろ酔い気分で宿へ向かった。
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by kiki_002 | 2007-07-31 04:46 | 舞台 | Trackback | Comments(3)
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Commented by kiko at 2007-07-31 21:19 x
演じる方も、もちろんですが、観る方もハードでしたね。でも萬斎さん関連にはエネルギーでるんですよね。(笑)お席も良く、一日に萬斎さんの二つの顔を見れ、ほんとうに贅沢な日でしたね!幽玄な蝋燭能だからしかたがないですが、お顔がはっきりしないのは確かに物足りないですね。
「鉄輪」でいつも不思議に思うのは、妻に夫への呪いをけしかけておき、その呪いをかけられた夫を助ける ・・・安倍晴明はどうなっているの?ですよね?あ、幽玄といえば、毎年春、桜の下・・靖国神社の夜桜能は萬斎さんも出演されお薦めです。松明ですが舞台はライティングされていますからお顔もよーく見れます(笑)
Commented by 向日葵 at 2007-07-31 22:36 x
蝋燭狂言の雰囲気伝わってきました。博奕十王、内容も楽しそう。
Commented by kiki_002 at 2007-08-01 01:29
観る方はですねぇ、もう道楽ですから、移動も並ぶのもさほど苦になりませんでした(笑)。演じる方は、体力も切り替える精神力も大変だと思いますが。
靖国神社の夜桜能ですか!桜の花の下、松明の灯で観る能というのは、想像するだけでうっとりしますね。で、ライティングもされてると聞くと安心です(笑)。

向日葵さま、博奕十王、面白かったですよ。
博奕打がサイコロを振って、鬼が外すたびに、笑ってしまいました。
機会があったらぜひご覧になってください♪
だって、好きなんだもん!
by kiki
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