「おまけのこ」
大好きな「しゃばけ」のシリーズ第4作。単行本が出たとき、一度借りて読んだのだけれど、文庫版が出たので買ってきた。若だんなや人ならぬ2人の手代など、おなじみの面々が活躍する短編が5本、収められている。

冒頭の「こわい」という話を読んでいたら、電車の中だというのに涙が出てきて、とても恥ずかしかった。と言っても、別に悲しい場面などではなく、主人公である若だんなの親友、栄吉のあまりにも真っ当な言葉に、思わず感動してしまったからだ。栄吉のような心意気が、自分にもちゃんとあるだろうか?いざというときに、そういう考え方ができるだろうか?正直、自信があるとは言えない。そして、妄念と執着の塊だと言われた狐者異(こわい)の孤独を思う若だんなのやさしさ。短い物語の中に、いろいろな思いが詰まっているようだ。

もうひとつ、気に入っているのが「畳紙」(たとうがみ)。人との関わりに対する不安から、塗り壁のような厚化粧を止められなくなってしまったお雛と、意外に人のいい屏風のぞきのやりとりが心に残った。

他の3編もそれぞれバラエティに富んだ話が並び、以前読んだはずなのに、とても面白く読むことができた。

巻末の解説を、俳優の谷原章介さんが書いている。そういえば、ドラマ版の「しゃばけ」に出演されていたようだ。ハンサムな手代の仁吉は、きっとハマリ役だったのではないだろうか?ドラマを見そびれたのが悔やまれる。
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by kiki_002 | 2007-12-08 23:52 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by kiko at 2007-12-09 23:22 x
「子午線の祀り」観ました。美しいです!萬斎さんはいろいろな顔を見せてくれますね~。不思議な人です・・。だから目が離せないのかもしれませんね。それにしてもkikiさんは感性が鋭いですね。私にとって「しゃばけ」はほんとうによい情報でした。本も面白そうですね~。しかし映像から入り、大満足なので知識を持たず次回を待とうかな・・と思ったりしてます。谷原章介さんは厳しい眼差しだが静かに見守る手代にピッタリ!再放送あるといいですね。それから深夜のTVで「もやしもん」も今、気になっているところですがご存知ですか?今やアニメやコミックは大人の文化ですね(笑)
Commented by kiki_002 at 2007-12-10 00:12
やはり「子午線のまつり」、ご覧になったのですね♪美しかったとお聞きして、ますます再演を熱望中です。
そして、「しゃばけ」も再放送、あるといいんですが。
「もやしもん」は、初めて聞きました。検索してみたら、面白そうなので、ぜひ観てみたいと思います。ありがとうございます♪
だって、好きなんだもん!
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