第21回檀の会
松木千俊独立二十周年記念 第21回『檀の会』
平成20年1月27日(日)13:30~17:40、観世能楽堂にて。

仕舞「高砂」 武田友志
仕舞「笹之段」 小川明宏
仕舞「船弁慶 キリ」 佐川勝貴

能「屋島 弓流 奈須与市語」
シテ:松木千俊、ツレ:武田文志、ワキ:殿田謙吉
アイ:野村萬斎
笛:一噌仙幸、小鼓:曽和正博、大鼓:亀井忠雄
後見:武田宗和、野村四郎

狂言「文荷」
太郎冠者:野村万作、次郎冠者:高野和憲、主:野村万之介

仕舞「白楽天」 武田宗和
仕舞「梅 キリ」 武田志房
仕舞「国栖」 小川博久

能「舎利」
シテ:松木崇俊、ツレ:関根祥丸、ワキ:大日方寛
アイ竹山悠樹
笛:一噌隆之、小鼓:森澤勇司、大鼓:柿原弘和、太鼓:大川典良
後見:武田友志、武田尚浩

今年初の能楽堂。

「屋島」は、源義経を題材にした修羅物。屋島の浦を訪れた旅の僧が、年老いた漁夫と若い漁夫に一夜の宿を借りる。源平の合戦の様子を詳しく語る年老いた漁夫に、不思議に思った僧が名を尋ねると、義経の霊であることをほのめかして消えていく。

間狂言では、『奈須与市語』の小書により、奈須与市が船上の扇を射落とすまでを狂言方が何役も演じ分けながら語る。

旅の僧がまどろんでいると、義経の霊が現れ、屋島の合戦の様子を語る。取り落とした弓を名誉のため命がけで取り戻したさまなど合戦の様子を語り、いまも修羅道で戦っているのだとして、夜明けに消えていく。

見ごたえのある演目だった。前シテ後シテともに見どころが多く、華やかで名を重んじる合戦の様子が、修羅物の物悲しさよりも義経の勇ましさを印象づけた。間狂言では、張り詰めた空気の中、波間に見え隠れする扇を射ようとする与市の緊張が伝わってくるように感じられた。

「舎利」は、初めて都に来た僧が、泉湧寺の仏舎利を拝ませてもらっていると、現れた里人が仏舎利のゆらいを語るうち、足疾鬼となって舎利を奪っていく。

天上界へ仏舎利を持って逃げた足疾鬼を韋駄天が追い詰め、仏舎利を奪い返して物語が終わる。

若々しい演者をそろえたこの曲では、後半の足疾鬼を韋駄天が追う場面の激しい動きを楽しんで拝見することができた。

今日は、どちらの能も動きが多く、わかりやすく面白く感じられて、なんとなく満足して帰路についた。

ついでに、あいかわらずミーハーなことを言わせていただくと、萬斎さんの『奈須与市語』は、真剣なまなざしが凛々しい上にどこか色気すら感じさせて、もうそれだけで行った甲斐があったように思えた。毎度毎度同じようなことを言って申し訳ないが、この方は本当に華がある、としみじみ思った。
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by kiki_002 | 2008-01-27 23:56 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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