DVD「万作・萬斎 狂言の世界」
日曜日の余韻がさめやらず、手持ちのDVDを観返したりしている。特に、観てきたばかりの「奈須与市語」が収められているこの1枚は、もともとVHSで発売されていた3本の映像をまとめたもので、なんとも贅沢な内容だと改めて思ったりしながら観た。

「狂言師 野村萬斎 初舞台から襲名まで」
「狂言師 野村萬斎 エイスケそしてニューヨーク」
「野村万作 『最後の狐に挑む』」

というこの3本、それぞれ見どころが多いが、今回観返してみて印象に残ったのは、最後に収録されている「野村万作 『最後の狐に挑む』」だった。人間国宝となられた野村万作氏の芸に向き合う真摯な姿勢に、思わず引き込まれる。

その中で、狐が月に向かって吼える場面の型を工夫するところで、万作さんの長男である萬斎さん(撮影当時はまだ襲名前だったようだ)が自分ならこんなふうに演じる、と動いてみせる。そのときの動きが、なんていえばいいのだろう、確かに人の動きではなく獣の動きに見えて、同時に不思議に美しいのだ。一度背を丸め、それから月に向かって伸び上がる様子をなめらかに演じてみせる姿は、ただそれだけで何かの物語を思わせる。

そして万作氏は、それとはまた違う表現を選び、形にしていく。重い演目とはいえ、こんなふうに時間をかけ、多くのものを見、何かを研ぎ澄ませていくようにして役をつくっていくのだということに、驚かざるをえない。

「釣狐」を拝見したことはないが、これもぜひ観てみたい演目となった。

その前の2本の映像も、たとえば冒頭、海外留学から戻った萬斎さんが、長髪をバッサリと切り落とすシーンから始まったり、連続テレビ小説「あぐり」でエイスケ役を演じた時の映像や大河ドラマ「花の乱」の細川勝元役の映像、ロンドン留学の時の様子など、本当に盛りだくさんで、見ごたえがある。

もちろんここに収められている「奈須与市語」は、昨日今日と繰り返し観てしまった。テロップが出るので、語りの内容がしっかりわかって、正直ありがたい。


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by kiki_002 | 2008-01-30 01:16 | 映像 | Trackback | Comments(0)
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