『インディゴの夜』
著者:加藤 実秋
出版社: 東京創元社(創元推理文庫)
発売日: 2008/3/11

3年ほど前に単行本が出たとき、書評などを読んで気になっていた1冊。文庫になったのでさっそく手に取ってみた。

意外だったのは、語り手兼主人公が、高原晶という30代女性だったということ。それも、表向きはフリーのライターとして健康ハウツー本のゴーストライターなどしているが、実は渋谷で人気のホストクラブ「club indigo」のオーナー(の片割れ)、という設定が面白い。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」―――という晶の言葉から、この「club indigo」は生まれた。

そして、晶やもうひとりのオーナーである編集者の塩谷、インディゴのホストたち、謎の敏腕マネージャー憂夜などが、渋谷の街に起こる事件に巻き込まれたり、立ち向かったりする4つの短編の連作である。(余談だけれど、連作短編という形はミステリーにとても合っていると思う)

ホストクラブ、と聞いて漠然と抱いていたイメージより、この本の雰囲気は『池袋ウエストゲートパーク』に似ている気がする。それは、インディゴで働くホストが、王道系ホストクラブのようなホストではなく、渋谷のストリートにいそうな若者たちだからだろう。

気が強く、一本筋の通った晶を始めとして、個性的なキャラクターがたくさん登場する魅力的な物語。特に、《伝説の男》憂夜さんの過去、というか正体(?)が気になる。それと、王道系ホストクラブのナンバーワン、空也が、また登場してくれるといいな、と個人的には思った。
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by kiki_002 | 2008-03-20 21:50 | | Trackback | Comments(0)
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