『写楽・考―蓮丈那智フィールドファイルⅢ』
著者:北森鴻
出版社: 新潮社 (新潮文庫)
発売日: 2008/02

初めてこの著者の本を読んだのは、『凶笑面―蓮丈那智フィールドファイルⅠ』だった。

それ以来、同じ蓮丈那智シリーズの『触身仏―蓮丈那智フィールドファイルⅡ』や 《香菜里屋》のシリーズ、そのほかにも何冊か読んで、けっこう好きな作家だと思う。

で、この『写楽・考―蓮丈那智フィールドファイルⅢ』。

中味を読む前に、表紙の見返しに載っていた著者の写真を見て、あっ……、と思った。なんとなく、この作家が女性のように思っていたからだ。

なぜそう思い込んだのだろう?自分でもわからない。もしかすると、最初に読んだこのシリーズのヒロイン 蓮丈那智の印象が強かったためだろうか。

蓮丈那智。冴えた美貌と鋭い頭脳を併せ持つ異端の民俗学者。

彼女のフィールドワークの最中に起こる事件の数々。民俗学上の謎と、現代のミステリーが平行して解かれていく様子は、まるで鮮やかなマジックを見ているようだ。

今回、タイトルは『写楽・考』だが、謎の多いこの画家については、なかなか語られない。表題作でも主に取り上げられているのは別の著名な画家であり、写楽についてはずいぶんと読み進んでから、意表をつく形で語られることになる。

那智とおなじみの助手 内藤三国のコンビに、新たな助手 佐江由美子が加わり、これまで名前を伏せられていた教務部の狐目の男も活躍するなど、前の2作と比べても、ますます面白くなってきたような気がする。
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by kiki_002 | 2008-04-10 23:04 | | Trackback | Comments(0)
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