「そばかすのフィギュア」
著者:菅 浩江
出版社: 早川書房 (ハヤカワ文庫)
発売日: 2007/9/21

昨日、仕事帰りに駅前の本屋に寄った。 週末だし、ここ数日のSFが読みたい気分が継続中なので、ハヤカワ文庫と創元SF文庫から何冊か仕入れてきた。

買ってきた数冊のうち、最初に手に取ったのがこれ。菅 浩江さんの初期の短編を8篇集めたもの。人工知能・ロボット・クローン・感情を持ったフィギュア・未知の死病・タイムトラベルなど、SFらしいさまざまなガジェットを活かしつつ、読後に残る印象は、主としてどこか甘やかなせつなさだ。

表題作は星雲賞を受賞した作品で、おたく仲間の生態や動くフィギュアの描写も面白く、そしてなによりヒロインの少女とフィギュアのやさしい交流が印象的だった。

それから、一番のお気に入りは「月かげの古謡」だ。童話めいた道具立てのファンタジーかと思ったが、やはりSF。その中で主人公が変わっていく様子が丁寧に描かれている。

「カーマイン・レッド」では、ロボットのピイが愛した赤が、なによりもせつなく心に残った。

いずれもしっとりとした完成度の高い作品ばかりを集めた短編集なので、雨の降る週末などに読むにはふさわしいと思う。もっとも今日は雨ではなく、風の強い一日だったけれど。
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by kiki_002 | 2008-04-19 23:53 | | Trackback | Comments(0)
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