栃木県立美術館「十二の旅:感性と経験のイギリス美術」
川崎清氏設計の印象的な外観を持つこの美術館は、やや地味だが質の高い企画展や数多い収蔵品を活用した多彩な常設展示など、建物ばかりでなく内容にも見どころが多い。

昨年の春からの約一年、工事のため休館していたが、それも終わり、この4月にリニューアルオープンした。

耐震補強工事やバリアフリー対策がメインだったそうなので、展示スペースなどにはあまり変化はない。常設展示室に、寄贈を受けたマイセン磁器を展示するスペースができたくらいか。

だから、リニューアルといっても、美術館そのものが大きく変わったというわけではない。それでも一年ぶりの企画展は、独創的な視点で組み立てられた興味深い展示内容だった。

『十二の旅』というタイトル。12組のイギリスの芸術家の作品を、小さな個展を連ねたように順に見せていく。それぞれに共通するテーマは旅。多様性と郷愁、微かな異国情緒。

たとえば ターナーの「風景・タンバリンをもつ女」。淡い色彩の幻想的な風景画。どこでもない土地に光がにじみだす、神話のような風景。

チャールズ・ワーグマンの「富士遠望図」。幕末の日本を訪れたイギリス人が見た、遥か遠い空にかすむ富士の姿。 

ヘンリー・ムーアやデイヴィッド・ナッシュの造形の、どこかユニークで活き活きとしたその姿。

時代も作風も様々な12組のアーティストの作品を見ていると、自分もどこかへ長い長い旅をしてきたような気分になる。

栃木県立美術館
企画展「十二の旅:感性と経験のイギリス美術」
2008年4月27日(日)~2008年6月22日(日)
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by kiki_002 | 2008-05-30 23:46 | 美術 | Trackback | Comments(0)
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