「ゆめつげ」
著者:畠中恵
出版社:角川書店(角川文庫)
発行:2008年4月

なんていっても、大好きな『しゃばけ』シリーズを書いている畠中恵さんの作品というだけで、まずは読んでみようという気になる。

小さな神社の神官をしている兄弟のうち、のんびり屋の兄が主人公。そして、この兄の見る不思議な夢には、さまざまな真実が映し出される。過去や未来、人々の知りたいこと。だが夢の語る言葉はなかなか読み解けず、迷いながら夢を見続ける主人公。

まもなく江戸時代が終わろうとしているころ。大きな変化を迎えつつある嵐のような時代の中で、そんな嵐とは無関係に生きていた兄弟が巻き込まれる奇妙な騒動。

おっとりした兄としっかり者の弟の掛け合いが楽しくて、ほのぼのと読み始めたこの本だけれど、最後には大きな流れに翻弄される人間の弱さと、そして時代が変わっても続いて行く人々の営みの確かさが感じれらた。

なにげない毎日の暮らしが続いていくことが、何よりも大切に思えてくる、そういう物語だった。
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by kiki_002 | 2008-06-04 23:12 | | Trackback(2) | Comments(0)
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Tracked from To pass leis.. at 2008-08-17 22:35
タイトル : ゆめつげ
ゆめつげ 角川文庫 著者: 畠中恵 出版社: 角川書店 /角川グループパブリッ 発行年月: 2008年04月 表紙の二人をみて、他の作品のようにユーモアあふれる作品を想像して読みはじめたら・・・。 なかなか重い内容の長編で、主人公の窮地とともに息苦しくなってしまいながら読みましたが、主人公ののほほんとした語り口や漂う優しさにほっとしつつ読み終えました。 ... more
Tracked from 粋な提案 at 2008-08-22 03:22
タイトル : ゆめつげ 畠中恵
ゆめつげ (角川文庫 は 37-1)(2008/04/25)畠中 恵商品詳細を見る カバーイラストは三木謙次。カバーデザインは鈴木久美。単行本の文庫化です。 江戸は上野の清鏡神社の神官、川辺兄弟はのんびり屋の弓月としっぎ..... more
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