グイン・サーガ第122巻「豹頭王の苦悩」
著者:栗本薫
出版社: 早川書房(ハヤカワ文庫)
発売日: 2008/08/06

まずは読み始める前に、帯にあった『2009年春テレビアニメーション化決定!!』というフレーズに動揺する。え~~、アニメ化ぁ?どのへんを?どんなふうに?

そして、そんな動揺が治まる前に、今度は口絵を見て驚く。え~~、ロベルトって、こんな美形だった~~?

まあ、そんなふうになかなかすぐに読み始められなかったのは、この巻の展開が明るいものとも楽しいものとも予想しにくかったから。

なにしろこのタイトル。そして、前巻の展開。ハゾスがあの赤ん坊をどうするのか。シルヴィアはこの先どうなるのか。グインはいったいどう考えるのか。そんなことを思うと、重苦しい気分になってしまう。

それにしてもロベルト。口絵ばかりでなく本編でも、この巻でのこの方の活躍に目を見張る。そうかぁ、こういう方だったんだ。ケイロニアには珍しいタイプ。意外とヴァレリウスくんとかと気が合いそう……などと思ったり。っつうか、ちょっとだけナリス様と似てない?気のせい?

ハゾスはやっぱりハゾスで、マジメで有能で現実的だけれども、今回ばかりは適任とは言えなかったなぁ。

身分も立場も違うのに、シルヴィアに対するグインとパリスの思いがこれほど似ているのだ。弱く幼く、だからこそ守ってやらなくてはならない愛しいもの。それは的を得たものに思えるのに、どうしてうまくいかなかったのか。

グインもいい加減朴念仁だけれど、こうなってしまったのは彼のせいだとも言えないし。

最後の一行を読むと、胸が痛む。もう決して取り返すことはできないのだ、という思いに。せめてもう一度、優しい言葉をかけてやったらどうなんだ、とグインに対して歯がゆい思いもあるけれど、これが運命なのかもしれない。

可哀想な……シルヴィア。可哀想な……グイン。この2人が幸せになるところも見たかったと思うのだけれど、いまとなってはもうありえないことになってしまったようだ。
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by kiki_002 | 2008-08-11 23:53 | | Trackback | Comments(0)
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