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ドキドキさせてよ

だって、好きなんだもん!


by kiki

二十一世紀歌舞伎組「新・水滸伝」

平成20年8月29日(金)14:00~、ル テアトル銀座にて。

演出・美術原案/市川猿之助
作・演出/横内謙介

出演/市川右近、市川猿弥、市川弘太郎
市川春猿、市川笑三郎、市川笑也
金田龍之介 (友情出演)

澤潟屋一門のファンである某友人の強力なプッシュで、二十一世紀歌舞伎組を初観劇。

いやぁ、なんていうか、素直に面白かった。梁山泊の愛すべき悪党たちのキャラクターや敵役の面々のわかりやすい憎たらしさとか、日曜朝のアニメのようだった。ホントいい意味で。

物語もまた然り。仲間とか夢とか正義とか、そういうものをなんの照れもなく真正面から見せられると、観ている側もただ単純に感動するしかない。

捕らわれた仲間を命がけで助けに行く場面の清々しさ、とか、最初は敵味方だった女戦士と小悪党の不器用な恋のいじらしさ、とか、観ていて思わず何度も涙が出てしまって、気恥ずかしいくらいだった。

そして、なんといっても市川笑也さんだ。うら若く美しく凛々しい娘を、なんて可憐に瑞々しく演じるのだろう。

終演後に、出演者の1人とツーショット写真が撮れるというイベントに思わず参加してしまったのは、この日のお相手が笑也さんだったからだ。何十人もの人と順番に写真を撮る間も、舞台そのままの可憐な風情で、年上の男性だというのが不思議に思えるくらいだった。

皆が写真を撮り終えて楽屋へ去って行くとき、廊下の角を曲がりながら、振り向いてひらひらと手を振る様子があまりにも愛らしくて、思わずつられて手を振ってしまった。
by kiki_002 | 2008-09-03 23:54 | 舞台