グイン・サーガ第123巻「風雲への序章」
著者:栗本薫
出版社: 早川書房(ハヤカワ文庫)
発売日: 2008/10/09

前巻までのグイン・シルヴィア夫妻の修羅場(?)が、どうやら一段落したらしい。と言っても、哀れなシルヴィアは姿を現さず、事情の一端を知ったアキレウスの決断により、グインがケイロニアを実質的に治めることになるまで様子が描かれている。

皇帝アキレウスのグインに対する信頼と愛情。それに答えて、大国ケイロニアの支配者となるグインの施政者としての資質。宮廷内でのさまざまな意見や憶測。前巻までの痛々しさが薄れ、とりあえずケイロニアは収まるべきところに収まったかに見える。

後半は、しばらくぶりのイシュトヴァーンとカメロンの登場。(実はちょっとうれしい♪)

実際にはそれほど動きもなく、ほとんどはこの2人の会話が続くばかりなのに、なぜか大きく物語が動いたかのような印象を受ける。それは、イシュトの変化によるものだろう。

リンダへの求愛?世界統一の野望?王者としての自覚?

彼の話す内容はそれほど突飛なわけではないのに、なぜか相変わらず禍々しい予感を感じさせるのは、「災いを呼ぶ男」の面目躍如というところか。

そして、とうとうスーティの存在を知ったイシュトが、これからどういう行動に出るのか。

本当にリンダに求愛するのか。そのときリンダはどうするのか。

この巻のタイトル「風雲への序章」とは、うまく名付けたものだと思う。嵐の予感を感じさせるイシュトの野望が、どんなふうにこの中原を巻き込んでいくのか。

この先の展開からも目が離せない。
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by kiki_002 | 2008-10-10 23:40 | | Trackback | Comments(0)
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