朗読と音楽で綴る言の葉コンサート「坂東玉三郎が語る天守物語」
平成20年11月20日(木)18:30~、栃木県総合文化センターメインホールにて。

作:泉鏡花
朗読:坂東玉三郎
笛:藤舎名生
ト書き朗読:山本昂尚

舞台上には椅子が3脚。雲のような雪のようなものがその周囲を取り囲んでいる。その横に艶やかな着物が1枚かけてある。

最初に、玉三郎さんが登場し、挨拶と作品の解説を。このコンサートについての簡単な説明と、「天守物語」のあらましやこの戯曲が舞台で演じられるようになるまでの経緯などをわかりやすく柔らかい言葉で語っていく。

「鏡花先生は……」と繰り返す語り口に、この作家への敬愛が感じられた。

笛とト書き朗読の方が登場し、両脇の椅子に座る。会場の照明がゆっくりと落ちていく。しだいに、その場の雰囲気が変化していくのが感じられる。

紋付袴で、ほとんど身振りもなく、ただ声だけで綴られていく物語。細く美しい声で歌われる「とおりゃんせ」の懐かしい響き。若く涼やかな鷹匠と人ならざる美しい姫との間に流れる恋情。

人の世の愚かしさや醜さ。それに押しつぶされようとする恋人たち。突然現れたいにしえの工人が、2人を救う。

あまりにも自在な声と、豊かな笛の調べに、ほんのひととき遠い異界へ遊ぶ気がした。
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by kiki_002 | 2008-11-21 23:52 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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