柿喰う客企画公演 玉置玲央一人芝居「いまさらキスシーン」
平成20年11月22日(土)15:30頃~、王子小劇場にて。

作・演出/中屋敷法仁

出演/玉置玲央

『いまさらキスシーン』
華も恥じらう乙女だが、部活に勉強にマジ多忙!!
ちっとも身動き取れなくて、若さを楽しむ余裕がねぇ!!
怪男優・玉置玲央が、最強の一人芝居フェスティバル『INDEPENDENT:08 』(大阪)に殴り込み!!
並み居る強豪相手に、ハイティーンの辛気臭すぎる青春を魅せつける!!
(東京でもやりまーす!)
(公式HPより)

さきに感想を書いた「いきなりベッドシーン」の終了後、約30分後からこの「いまさらキスシーン」が上演される。

30分後と言いつつ、その間に作・演出の中屋敷さんによるアフタートークがあったり、別々の公演なので、1度観客を外へ出して準備をしたり、運営する側としたらけっこうタイトなんじゃないだろうか。……などと余計なことを考えつつ、前から3列目ほぼ中央という観やすい席を確保。

「いきなりベッドシーン」と同様、主人公は女子高生。制服のミニスカートから伸びるのは、あまりにも鍛えらあげられた筋肉質な脚。などと観ているうちに、すぐに芝居に引き込まれる。

こちらのヒロインは、慎重派……というか、老成している……というか、高校に入学したときから考える。勉強・部活・恋とそのすべてを充実させるには、3年間は短すぎる。でも、どれかひとつに絞ったら、それが納得いく結果が出せなかったときには、悔いが残るじゃないの。だから、どれかひとつに絞ることなく、いつでもシフトチェンジできるような状態を目指す……のだが。

時の経つのが早過ぎる。気がつくとあっという間に一学期が過ぎ、二学期が過ぎる。どれも頑張っているはずなのに、結局上手くいかなくて。

ときどき混じる時代劇のお侍のような口調が、ちょっとマジメで、計算高いくせに不器用なヒロインに、微妙にハマっていて、おかしかったり。特定のフレーズの繰り返しがテンポよく、膨大なセリフにリズムを生んでいたり。

いつのまにか3年間が終わり、部活と勉強、どちらも不本意な結果に。しかも、思わず言い過ぎた相手から報復を受け、血まみれになって、それでも憧れの先輩のもとへ。そしておでこにキスしてもらいながら、心の中で罵詈雑言、口にしたのは「ありがとうございます」って。

このあたりの微妙な心理描写がなんかリアルで、そしていろいろ納得いかない中で、やっぱり先輩にちゃんとキスして、って言いに行こうとするラスト。なんだろう、なんだかこれ、清々しい感じがする。

ボロボロでぐちゃぐちゃだけど、でも先輩のところへ行って、野良猫か野良犬みたいに頭をなでてもらって、そしてキスするんだ、きっと。柿にしては珍しいハッピーエンドなのかな、なんとなく。あるいは、そう思えるのは、玉置さんの潔い雰囲気ゆえかも。

約25分の上演時間がホント短く感じられて、でも思い返すといろんなことが詰め込まれていて、ホント観てよかった。
[PR]
by kiki_002 | 2008-11-23 23:59 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://kiki002.exblog.jp/tb/9739534
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
だって、好きなんだもん!
by kiki
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログパーツ
検索
画像一覧