「狂言劇場 その伍」
平成20年11月29日18:00~、世田谷パブリックシアターにて。

Aプロ 『磁石』   出演/野村万作、深田博治、高野和憲
Bプロ 『苞山伏』  出演/野村万之介、深田博治、高野和憲

AB共通
能楽囃子/笛:松田弘之、太鼓:観世元伯
狂言による『彦市ばなし』 
作/木下順二
演出/野村万作、野村萬斎
出演/彦市:野村萬斎、天狗の子:月崎晴夫、殿様:石田幸雄

今日はBプロ。

なので最初は、7月に宇都宮で観た 『苞山伏』。そのとき萬斎さんが演じていた使いの者を万之介さんが演じることで、またずいぶんと違う味わい。

弁当を食べてしまったことを人のせいにして、とぼける風情がなんとも言えずいい。山伏の祈祷で苦しむ感じや山人に追われて逃げる辺りも、いかにも情けなくて思わず笑ってしまう。

次に能楽囃子。笛の音と太鼓のリズムが懐かしくも気持ちいい。自分でも笛を吹いてみたい、などと少しだけ思ったり。

休憩を挟んで、最後は彦市ばなし。

ハラハラと舞い散る木の葉は、白い紙に『葉』と書いたもの。普通の木の葉よりだいぶ大きい。木の葉が散るのは何者かが木々の間を飛び回っているからなのだろう、頭上や背後などあちこちから掛け声が聞こえる。天狗の子どもが隠れ蓑を着て、剣術の稽古をしているのだ。

自称「ウソつきの名人」彦市が、その隠れ蓑を天狗の子どもから騙し取る。取ったはいいが、大天狗の仕返しが怖くなり、思案していると、街の様子を見て歩いているお城の殿様と出会う。

釣りのようすを聞かれ面倒になって「河童を釣っている」とウソをつき、鯨の肉と天狗の面を殿様から騙し取るが、それを天狗の子どもに奪われて……。

木下順二作の民話劇を狂言に仕立てたもので、熊本の方言がお話の雰囲気と合っていて楽しい。

登場する彦市も天狗の子も殿様も、可愛げがあって憎めないキャラクターだったし、木々や城を後ろのスクリーンに映した漢字で表したりする演出や天狗の子の宙乗りなども楽しくて、気持ちよく楽しめた1時間。

能楽堂ではできない、劇場ならではの演出を活かしたこの狂言劇場、これからも観ていきたいものだ。
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by kiki_002 | 2008-11-29 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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