グイン・サーガ第124巻「ミロクの巡礼」
著者:栗本薫
出版社: 早川書房(ハヤカワ文庫)
発売日: 2008/12/10

タイトルを聞いて、フロリーとスーティ親子の話かと思ったのに、本を開いて最初に登場したのは……あ、ブラン。グインたちと袂を分かって、とうとうゴーラにいるカメロンの元へ戻ったようだ。そのブランからスーティの様子を聞いたカメロンの抱く夢、イシュトの不幸な生い立ちを取り戻したいと願うその思いが、なんともせつない。そして、スーティの弟ドリアンの寂しい育ちぶりも。

それにしても、イシュトといい、ドリアンといい、カメロンは心底面倒見がいいんじゃないだろうか。

そして、ミロク教徒の聖地ヤガへの旅路を辿るのは、ヨナだ。スーティの様子やミロク教徒の変化を探るため、ミロク教徒としての信仰心から、あるいは憎からず思っていた娘の消息を知るため。

ヤガへ向かう前にマルガへ立ち寄り、ナリスの菩提を弔うヨナ。多くの人の心を捉えたまま、この世から旅立ってしまったナリスに対して、ヨナは真実を求める学徒としての深い共感を抱いていたのだ。

いよいよヤガへ旅立つため、素朴な巡礼のグループに加わるヨナ。そのグループのひとり、小さな村で生きてきた娘のヨナへの憧れに軽く共鳴する。これまで見たことのないような、自分とは違う世界を持つヨナに対して、恋というだけでなく、自分の生きてきたシンプルな生き方とは違う人生に対する憧れを感じたのだろうか。

ヤガへの途上で起こる惨劇と、思わぬスカールとの出会い。この出会いが、この先どんな展開をもたらすのか。

次巻の発売は2月。物語はどこへ向かっていくのだろう。
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by kiki_002 | 2008-12-18 23:46 | | Trackback | Comments(0)
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