音楽座ミュージカル「マドモアゼル・モーツアルト」
平成20年12月23日13:00~、東京芸術劇場中ホールにて。

原作/福山 庸治

演出/ワームホールプロジェクト(「ワームホールプロジェクト」は音楽座ミュージカルの創作システム)

脚本/横山 由和・ワームホールプロジェクト

出演/モーツァルト:髙野菜々
サリエリ:広田勇二、コンスタンツェ:安彦佳津美
シカネーダー:吉田朋弘、カテリーナ:秋本みな子
フランツ:山崎義也、レオポルト:新木啓介、
コンスタンツェの母:新木りえ/堀川亜矢
ダ・ポンテ:藤田将範、アンナ:浜崎真美
石像:佐藤伸行、ナンネル:清田和美
ドン・ジョバンニ:安中淳也、夜の女王:野口綾乃
レポレッロ:徳原宇泰、パパゲーナ:片山千穂
フィガロ(従者):渡辺修也、ダーメ:伊沢絵里子
フェランド:山口博之、タミーノ:兼崎 ひろみ
グリエルモ:萩原弘雄、スザンナ:宮崎祥子
ケルビーノ:井田安寿/大川麻里江
フィオルデリージ 堀川亜矢/松田千穂
ドラベッラ:野田久美子
ツェルリーナ:富永友紀/河村真希

友人の強力なプッシュにより観に行くことにした音楽座のミュージカル。そういえばミュージカルなんて久しぶりだ。

そしてモーツァルトといえば、映画「アマデウス」があまりにも印象的で、そのイメージにどうしても引きずられてしまう。モーツァルトが女性だった……という、マンガを原作としたこの「マドモアゼル・モーツァルト」、いったいどんな舞台なんだろう?

幕が上がり、モーツァルトが死を迎えようとする場面から始まる。そこから一転して、子ども時代のモーツァルトが、精霊たちと交流しながら音楽を生み出していく場面へとつながる。

その天賦の才を見出した父により、少女エリーザは男として音楽の道に生きていくことになる。幼い少女の弾く天空の音楽。なぜかこの場面で、早くも涙が出そうになる。

シンプルで美しく、軽やかで優しい音楽。白い衣装をまとった14人の精霊たちが、舞台中を飛ぶように踊り続ける。体重などないかのように、軽々と舞う彼らは、モーツァルトの生み出した様々なオペラの登場人物を象徴している。

モーツァルトの生み出す音楽に、熱狂するウィーンの人々。彼をライバル視するサリエリや成り行きから結婚してしまったコンスタンツェ、弟子のフランツなどとの間で惑いながら、ただ音楽だけを愛し続けているモーツァルト。

父の死。女性としての自分を取り戻そうとする試み。サリエリとの淡い恋。しかしモーツァルトにとって、やはり音楽が、音楽だけが大切なもの。

それを如実に表すのが、サリエリの書いた曲を弾きながら編曲していく場面。映画にも似たシーンがあったが、この舞台でもとても印象的な場面となっていた。

無邪気に音楽を愛し、音楽に愛されているモーツァルト。サリエリのプライドも、女性としての姿も関係なく、自分の指から流れ出す音にだけ忠実に弾いていく。サリエリの書いたフレーズが、軽やかにキラキラとしたモーツァルトの音楽に変わっていく瞬間。

チャーミングで軽やかで、そしてどこか悲しい。モーツァルトの音楽にも似た透明感のある舞台だった。

無邪気な天才を演じたヒロインと同じくらい、音楽というものが、この舞台の主人公となっていたように思う。
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by kiki_002 | 2008-12-23 23:31 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
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