カテゴリ:美術( 13 )
北欧デザインと日帰り温泉
特に予定のない日曜日。
まったりと、いいとも増刊号などを見ていたら、携帯に友人から電話。
ランチのお誘いかな、と思ったら、美術展&日帰り温泉の半日ツアーの提案。

ふたつ返事で誘いに乗って、待ち合わせの時間まで少し家のことを片付けたり、温泉に入るためにタオルや着替えや化粧品などを用意したりして待つ。

最初の目的地は、宇都宮美術館。
「北欧モダン デザイン&クラフト ムーミンをはぐくんだ自然と文化の生活」というタイトルの企画展。20世紀以降の美術、特にデザインに力を入れているこの美術館にはピッタリなテーマだ。天井の高いシンプルな展示室に、北欧のインダストリアルデザインがよく馴染む。

まず展示されているのは、カトラリー・ガラス器・陶器などのテーブルウェア。なかでも、タピオ・ウィルッカラのガラス類に惹かれる。

それから様々な色や形の椅子・椅子・椅子。
「家具屋に来たみたい」と誰かが言っていたが、まさにそんな雰囲気。

展示品には手を触れることはできないが、椅子なら座ってみたくなるのが人情というもの。
それに答えるように、展示室と展示室をつなぐ中央ホールには、展示してあるのと同じ椅子が何種類か、実際に座って休んだり、関連書籍を読んだりできるように置いてあった。洗練されたデザインと穏やかな座り心地。こんな椅子を自分の部屋にも欲しくなってしまう。

ちなみに、この企画展の開催は9月2日まで。

企画展と併せて、収蔵品によるコレクション企画も展示されている。
高橋由一の「中州月夜の図」や中村彝の「自画像」などが印象的だった。

次に向かったのは、ハートピアきつれ川。美術館を出てから、車で1時間ほどで到着する。

宿泊施設もあるが、日帰り温泉が人気らしい。
玄関のすぐ横には、人の背ほどの石が円を描くように林立している。彫刻家 菅木志雄(すが きしお)氏作のオブジェ、「結の光辺」だそうだ。

夏休み中だが空いていて、女湯に行ってみると、入っているのはほんの2~3人。
屋内の大浴場と露天風呂、ミストサウナがある。質のいいお湯で、肌がすべすべしてくる。

考えてみれば温泉も久しぶりだ。それも、まだ明るいうちに高台から見下ろすように露天風呂に入るなんて、なんていう贅沢だろう。

思いがけないところで贅沢な気分を味わえた一日だった。
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by kiki_002 | 2007-08-26 23:29 | 美術 | Trackback | Comments(4)
国立西洋美術館企画展「パルマ-イタリア美術、もう一つの都」
友人に薦められて、観たいと思っていた展覧会。

8月26日までの開催だが、終了間近は混雑するだろうし、できるだけ早めに行っておこうと思っていた。(って、もうちっとも早くないけれど)
混んでるかな、と心配しながら行ったが、並ぶほどではなかったのでひと安心。

イタリア中北部の都市パルマ。
そこに花開いた芸術を、ルネッサンス期からバロック期、15世紀から17世紀あたりの絵画・素描など約100点で紹介している。

入口で貸し出ししている音声ガイド、オペラ歌手の錦織健さんがナレーションを担当したらしい。少し心惹かれるが、ガイドしてくれるペースで観て歩くのが面倒なのでやめておく。ちなみに貸出料金は500円。

観始めて、一瞬「あれ?」と思う。なんとなく既視感があるのだ。
見たことがあるはずはないのだけれど、一点だけでなくいくつかの絵画の前で、同じように感じる。

そういえば昨年の夏、「栄光のルネサンスから華麗なロココまで」と題した企画展を茨城県近代美術館で観た。 そのとき展示されていた絵画とほぼ時代が重なるため、同じ主題、似た構図、似た手法の絵がいくつもあった。既視感の原因はそれだろうか。

ざっと観てまわりながら、気に入った絵の前ではしばらく立ち止まって眺める。

たとえば、コレッジョの「階段の聖母」。
もともとはフレスコ画だったものをカンヴァスに移し替えたものだそうだ。他の絵と違う独特のやわらかい色合いはそのためなのだろうか。
マリアの優しい表情と赤ん坊の生き生きとした様子が印象に残る。

たとえば、バルトロメオ・スケドーニの「墓を訪れる三人のマリア」。
明暗を強いコントラストで描き、クリアな色彩とデザイン性の高い構図が、強烈なインパクトを与える。 明るく描かれた天使も3人のマリアも美しくて、長い時間この絵の前に立っていたように思う。

たとえば、シスト・バダロッキオの「守護天使」。
悪魔に槍を向ける天使の力強く美しいことといったら!
同じ画家による「瀕死のクロリンダに洗礼を授けるタンクレーディ」もドラマティックな主題を含めて魅力的だった。

各セクションの間などに、パルマの写真が展示されていた。
上空から写したらしい街の写真。その絵にかいたような美しい街並み。教会や劇場。
ここには、古くからの街並みがそのまま残っているのだろうか。
街をゆく自転車の女性。その歴史のある街で暮らす人々のことを思う。
自分もいつか訪れることができるだろうか。

ついでにいうと、常設展示も見ごたえがあった。
たとえば、常設展示場入口に展示してあったオーギュスト・ロダンの「接吻」。
とてもきれいだった。彫刻もいいなぁ、などと思った。
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by kiki_002 | 2007-08-19 17:42 | 美術 | Trackback | Comments(8)
ashes and snow
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昨日の夜、仕事の後、急いで新幹線に乗った。
帰りがけにひとつ打ち合わせが入ったため、
予定より2本遅い時間の新幹線になってしまったが、
それでも20時くらいには東京テレポート駅に着く。

めあては「ノマディック美術館」の「ashes and snow」展。

期間限定の移動式美術館による展示で、6月24日(日)までお台場で開催されている。
金・土・日は22時まで。

駅を出ると、やんだと思っていた雨がぱらついている。
でも、それが苦にならないくらい駅のすぐ前に、
貨物コンテナで組み立てられたという、その美術館があった。
夜の美術館、象と向き合って本を読んでいる少年の写真、その向こうの観覧車。
電車の中で感じていた1週間分の疲れが、少し軽くなった気がした。

チケット売り場と入り口で少し並ぶ。
会期の終了が近いので、仕方がないとは思うが、
夜の8時過ぎなのだと思うと少し不思議な気がする。

美術館の中は、天井が高く、やや暗い。
通路の両側にモノトーンの写真が、額にも入れずに上から吊られて並んでいる。
モチーフはすべて動物と人。

どの写真も単純に美しい。

それから映像。写真と同様の世界観を持つ美しい人と獣の動き。

実際に観に来て、ようやく気がついた。
これは記録写真ではない、きわめて完成度の高い作品なのだ。
明確なコンセプトとそれを具象化するための周到な準備や計算。
そして、それをより際立たせる空間と音楽。

来る前は、もっと素朴なものを想像していた。
だが、このシンプルに美しい世界は、限りなく緻密に創り上げられたものなのだ。

来てよかった、と思う。
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by kiki_002 | 2007-06-23 07:45 | 美術 | Trackback | Comments(0)
  
だって、好きなんだもん!
by kiki
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