カテゴリ:本( 123 )
「死ねばいいのに」
著者:京極夏彦
出版社: 講談社
発売日: 2010/5/15

……なんていう酷いタイトルだろう。

黒いハードカバーの表紙に金の文字ででかでかと書いてある文字を見て、ついついそんな風に思ってしまう。誰かに向かって実際に口にすることなど、決してできないような、ひどい言葉。そのくせ、心の中ではひそかに呟いたり投げつけたりした覚えのあるかもしれない、そういう言葉。

物語は、ある1人の男が、死んだ女性について尋ねて歩く、その繰り返し。尋ねる相手ごとにひとつの短編になっていて、その相手の視点から物語が語られていく。

死んだ女性の恋人でも同僚でも家族でもなく、ただ『知り合い』だったというその男ケンヤと出会うのは、彼女の上司や隣人、恋人、母親、そして、彼女の死を捜査する刑事。

ケンヤと出会ったそれぞれの登場人物たちが話せば話すほど、見えてくるのはその語り手自身。ふだんは隠されている不満や自負、嫉みや恨み。みんなこんなに生きていくのがツライのかな、と思うほどだ。

そうして、死んだ女の輪郭は、なかなか見えてこない。

どいつもこいつもろくでもないのに、なんとなく身につまされつつ、そして読み終わってみれば、こんな枠組みの話なのに、なぜか後味も悪くなくて。

ミステリーとするなら、早い段階でわかってしまう答えもあるのだけれど、それよりもっと不思議なのは、きっと人の心。そんな風に思いながら、最後まで引き込まれるように読んでしまう、そういう物語。
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by kiki_002 | 2010-06-10 23:54 | | Trackback | Comments(2)
願わくは……
北森鴻さんが亡くなったそうだ。

今年の1月25日のことだというから、すでに三ヶ月近く経つというのに、不覚にもつい最近まで知らずにいた。きっとニュースなどでも報道されただろうに。

まだ48歳だったそうだ。一読者としては、本当に残念だ。

この方の作品は、まず蓮丈那智のシリーズで知った。才能と美貌を併せ持ちながら、独自の方法論と我が道を行く性格ゆえに異端と呼ばれてしまう民俗学者 蓮丈那智のフィールドワークとそれに伴って起こるさまざまな事件。助手の内藤三國とのやり取りも絶妙だった。

それから、香菜里屋というビアバーを舞台にした連作短編集。路地裏にある居心地のいい小さなバー。そこに集う客とマスターの会話。美味しそうな料理とビール。そして、マスターによる謎解き。

こういうタイプの短編連作、好きなんだよねぇ。鮎川哲也氏の『バー〈三番館〉シリーズ』とかアシモフの『黒後家蜘蛛の会シリーズ』とか。洒落た会話とささやかな謎、それを解く個性的な探偵役、いいよねぇ、ホント。

その他にも、面白そうなシリーズがいくつもあって、特に旗師・冬狐堂のシリーズは読もう読もうと思っていながら、まだ読んでない。

単発の作品もそれぞれに面白いし、まだすべての作品を読んだわけではないけれど、なんとなくこの方の作品を読んでいるうちに、「あっ!」と驚くような、あるいは「ああ、これだ」と思うような、そういう作品に出会えるような気がしていたのに。

48歳。早過ぎるとしか言いようがない。

香菜里屋シリーズの最初の1冊は『花の下にて春死なむ』。その表題作を読んだときの不思議な静けさを感じさせる印象は、いまも鮮やかに思い出すことができる。

ご冥福を心からお祈りします。そして、残された作品をこれから少しずつ読ませていただこうと思う。
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by kiki_002 | 2010-04-21 23:43 | | Trackback | Comments(0)
「チョコレートコスモス」
著者:恩田陸
出版社: 毎日新聞社
発売日: 2006/3/20

あ~、久しぶりにハードカバーの本買っちゃったよ。たいていは文庫になるのを待つんだけど、読みたかったんだよね、これ。まあ恩田陸さんだし、いいかなって。

どなたかがこの本について、恩田陸版「ガラスの仮面」とお書きになっていたけれど、まさしくそのとおりだなぁ、と読み終わってまず思った。

まだ素人同然ながら恐ろしいほどの才能を見せる不思議な少女と、芸術一家に育った美しく才能ある若い女優と。この対比は、まさしくマヤと亜弓だよね、なんて。

駅前で、見知らぬ人の表情や動きをそっくりに真似ていた奇妙な少女は、今年大学に入ったばかりの佐々木飛鳥。彼女が、ある学生演劇の劇団に加わるところから彼女の演劇人生が始まって。

一方、芸能一家に生まれ、恵まれた容姿と幼い頃からの輝かしい芸歴を持つ東響子は、芝居に向き合う自分自身のあり方に疑問を感じていた。そんな中、一人の伝説的なプロデューサーが芝居をつくろうとしているという噂を聞く。響子は不意にその舞台に出たい、それに出ることで自分の殻を破りたいと思うのだった……。

その伝説的なプロデューサー 芹澤がつくろうとする舞台のキャストを選ぶオーディションがストーリーのメインになっている。

それぞれ魅力的な女優たちと、舞台上で対決する飛鳥。そこにやや違う角度で参加することになる響子。

「ガラスの仮面」でも、本筋のストーリーだけでなく物語の中で上演されていくさまざまな劇中劇がとても面白かったのだけれど、この小説でもオーディションの素材となる芝居をヒロインやその他の女優がどう演じるのか、その辺りの描写に圧倒的な力強さがあり、グイグイと読ませられてしまった。

芹澤のつくろうとする舞台がいったいどんなふうに形になっていくのか、この物語ではそこまで語られていないが、これから脚本が出来上がり、他のキャストが選ばれ、そうしてひとつの舞台が生まれていく様子をずっと読み続けたいと、そんなふうに思ってしまった。

小説としてはここで終わる意味もあるだろうとは思うけれど、いまひとつ共感を持ちにくかった飛鳥がこれからどう変わるのか、そして実質的なヒロインだった響子はどんなふうにこの芝居に向かっていくのか、できたら続編を読みたいと思うのは、私ばかりではないだろう。

……なんていう、そんな贅沢を言いたくなるような、勢いのある物語だったのだと思う。読み始めるとついつい先が気になって、読み終えるまでやめられない、そういう物語だった。
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by kiki_002 | 2010-04-10 23:56 | | Trackback | Comments(0)
「終末のフール」
著者:伊坂幸太郎
出版社: 集英社(集英社文庫)
発売日: 2009/6/30

伊坂幸太郎さん、いいなぁ。いま、好きな作家は誰?って訊かれたら、この方の名前を挙げる気がする。

どこがいいって、とにかく登場人物が魅力的なんだよね。

表題作「終末のフール」に出てくる和也は、子どものころ魔物を退治しに行こうとしたし。

「太陽のシール」の土屋は、高校時代サッカー部のキャプテンで、彼さえいればどんなピンチでも逆転できるような気がするほどチームメイトに信頼されていたし。

「冬眠のガール」に出てくる太田君は切ない初恋の象徴のようだし、小松崎さんも変人だけどどこか魅力的だし。

「鋼鉄のウール」に出てくるキックボクサーの苗場さんは、ホレボレするくらいストイックだし。

「天体のヨール」の二ノ宮は主人公の学生時代からの友人で、ものすごくマイペースなようだけどけっこう周りは見えてたりするし。

ここに名前を挙げた登場人物は、実はみんな脇役で、それどころか物語が始まる前に死んでしまったキャラクターも含まれていたりする。

主人公やその周囲の人々も、もちろんそれぞれ個性的で魅力的なんだけど、それ以上にこんなふうに印象に残る脇役が出てくることで、物語に奥行きが生まれるのではないだろうか。

この本は、あと3年で地球が破滅する(!!)という時代のある街を舞台にした短編連作で、それぞれ主人公を変えながら、同じマンションやスーパーが登場したり、前の作品の登場人物がまた顔を出したりと、ゆるくつながりながらも1話ずつ完結していく。

上記のとおり、それぞれの短編のタイトルが「○○の○ール」という形に統一されているのも面白いが、実は半分以上読み進むまでそれに気がつかなかった(汗)。いや、目次を見れば一目瞭然なのにね。

地球の滅亡……などというダイナミックな設定なのだけれど、パニック小説でもないし、救世主も正義の味方も登場しない。小惑星が衝突するとわかって、パニック状態になったのは、もう数年前。すでに人々は落ち着きを取り戻しはじめ、ささやかな日常の営みを続けようとしている。

それでも、3年というリミットは見えていて、それが近づけばまた混乱したり足掻いたりしてしまうだろうけれど。

つかのまの落ち着きの中、人々がどう生きようとするのか、何をしていくのか。大げさではなく、不自然でもなく、些細な迷いや恨みや困惑を抱えながら……。

どの短編も、読み終えて少しだけ体温が上がるような、人間ってまんざら悪くない…と思えるような、そういう物語。地球滅亡を前にしたとき、私はどうするだろう?あるいは、地球滅亡を前にしなくても、私はどう人と向き合っていけばいいのだろう?そんなことを思いながら、この本を閉じた。
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by kiki_002 | 2010-03-12 01:00 | | Trackback | Comments(0)
マンガ「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」(4)
原作:京極夏彦
作画:志水アキ
出版社:角川書店
発売日:2010/1/23

とうとう、京極堂が動き出した。

1巻目を読んだときには、この長い小説をマンガで描いていくと、いったい何巻で完結するんだろう、などと心配したけれど。

ふだんは本に埋もれて座り続けている京極堂が動き出せば、物語は結末へとスピードを上げて動き出す。

まずは、魍魎退治の寺田兵衛との対決。あの京極堂が軽やかにマジカルステップを踏む様子は、マンガだからこその楽しみ。

久保竣公の部屋へ警察が踏み込み、木場の旦那は美馬坂と対決するべく、『箱館』へと向かう。

探偵は、小説家と編集者をつれて、やはり『箱館』へ。

そうやって、この物語に関わった人々が次々とそこへ集まり、そしていよいよ京極堂が現れて憑物落としを始める。

重い過去や隠されていた事実が、しだいに明らかにされていき……、それが人々を自由にしていく。

そして、その建物の持つ本当の意味。人間が生きるというのは、どういうことなのか。死なないことと生きていることは違うのか。どんな形でも生は生か。

その忌まわしいひとつの回答が、明確になるのは次の巻になるらしい。

まあ、またしばらくは楽しみに待つことにしよう。
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by kiki_002 | 2010-01-27 23:30 | | Trackback | Comments(0)
「ちんぷんかん」
著者:畠中恵
出版社: 新潮社(新潮文庫)
発売日: 2009/12/1

これは、大好きな「しゃばけ」シリーズの第六弾。前回は長編だったけれど、今回はまた短編連作のスタイルに戻っている。

前作「うそうそ」では、あんなに身体の弱い若だんながなんと旅に出て、波乱万丈な事件に遭遇してしまったのだけれど、今度もまたスゴイ。

なんといっても、とうとう三途の川まで行ってしまったんだから。長崎屋が大火事に巻き込まれ、煙を吸い込んで気がつくと、どうやらそこはこの世ではない場所だった……。いやぁもう、冒頭からビックリさせられたり、ハラハラしたいり。挙句に、なんとなく微笑ましい結末が、このシリーズらしくていい。

個人的に気に入っているのは、表題作の「ちんぷんかん」。見えないものを見る力を持った僧侶とその弟子のお話。若い僧侶が、自分の居場所を見出していく様子が温かく描かれていて印象的。もっとも若だんなの周りでは、見えないモノどころか物の怪たちが我が物顔で振舞っているけどね。

その他、若だんなのおっかさんの若い頃の恋や、若だんな自身の縁談、兄 松之助の縁談など、今回は恋愛がらみの話題が続く。

特に「はるがいくよ」では、可愛らしい女の子が若だんなのことを一番好きだと言う。……もっともこの娘も人ではなく、桜の花びらの精だというところが、いかにもこのシリーズらしい。

身体はものすご~~く弱いけれど、真っ当な心意気と気概を持った若だんなを中心に、妖たちが活躍する5つのほっこりと温かい物語がおさめられたこの1冊。寒いこの季節、こたつにもぐりこんで読むのにも、ピッタリかもいしれない。
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by kiki_002 | 2010-01-06 23:56 | | Trackback | Comments(0)
「シアター!」
著者:有川浩
出版社: アスキー・メディアワークス(メディアワークス文庫)
発売日: 2009/12/16

ホントなら、昨日観てきた芝居の感想を書くはずだったんだけど、その前にまず、昨日帰りの電車の中で読み始め、そのままついつい最後まで読みふけってしまった本について書いておきたいと思う。

先日、ある方のブログで見かけたこの本。『演劇って言葉を知らない人以外は読むべし!』とそのブログに書いてあったのを見て、思わず購入。

「シアターフラッグ」という小さな劇団の危機に、300万円という金を条件付きで貸してその窮地を救ったのは、劇団主宰である春川巧の兄、司だった。その条件とは、2年間で劇団としての収益だけで300万を返済できなければ、解散しろ、というものだった。それまでは2年間無利子無担保というこの借金が、作中の劇団員が言うほど過酷な条件なのだろうか、とも思うが、そもそも年に2回や3回の公演で、300万という利益が上がるはずなどないとお互いに思っていたのかもしれない。

というわけで、この物語はある劇団のバックステーズものであり、司と巧の兄弟の関係を描く家族ものでもあり、演劇を経営の面から見た企業モノという側面もあり、とにかく『読むべし!』と言われるだけのことはあった、と思える面白い作品だった。

特に、自ら劇団の資金管理に乗り出した司と劇団員たちが心を通わせていく様子が、個人的には印象に残った。金銭感覚だけでなく、何かを創り出す人たちへの敬意を忘れない司は、しだいにこの劇団にとって得難い味方になっていく。

さまざまな苦労を乗り越え、次の公演は成功するのか。シアターフラッグは、プロとして金の稼げる劇団になっていくのか。

小説としての面白さはもとより、芝居好きにとっては、いっそう興味深い作品だった。手に取ってみてよかったな、と思う。同じ作者の『図書館戦争』のシリーズは以前から気になっていたので、こちらも読んでみたくなってしまった。
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by kiki_002 | 2009-12-28 23:57 | | Trackback | Comments(2)
「インディゴの夜」ドラマ化&舞台化
渋谷のホストクラブを舞台にしたミステリーのシリーズ「インディゴの夜」が、ドラマ化されるらしい。それも、昼の連ドラ。

……えっ?なんだか、意外。なんていうかお昼の連ドラって、大家族のホームドラマとか、ドロドロの愛憎劇とか、そういうイメージがあるんだけど。

「インディゴの夜」は、『クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに』という思い付きから始まったホストクラブを舞台に、渋谷の街で起こるさまざまな事件を主人公である30代フリーライター兼「club indigo」のオーナー 晶と共同経営者である編集者 塩谷やこのインディゴで働く若者たちが解決していく、短編連作のミステリー。

以前書いた感想はこちら→「インディゴの夜」、続編「チョコレートビースト

ドラマでは、1週間、つまり月~金の5話で、ひとつのエピソードが解決するという構成になっているらしい。これ、ちょっと面白そうな気がする。ヒロインの設定が雇われ店長となっているので、原作とは違うようだけれど、制作発表の写真を見る感じでは、原作の登場人物を思わせる人も何人かいて、どんなテイストでドラマ化されるか気になるところだ。

どっちにしても勤め人には見られない時間帯だけれど、とりあえず最初の方だけでも録画してみようかという気になる。

スタートは、2010年1月5日、フジテレビ系昼の連続テレビドラマとして、毎週月~金曜の13:30~14:00に放送されるとのこと。

そして、もうひとつ。

4月には、テレビ版のキャストによる舞台も予定されているらしい。どうかなぁ、テレビ版が面白かったら、考えてみるかも……。

『インディゴの夜』
原作/加藤実秋、脚本/樫田正剛、演出/星田良子
出演/天野浩成、真山明大、高木万平、高木心平、貴城けい 他
期日/2010年4月30日(金)~5月3日(月・祝)
会場/新国立劇場 中劇場
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by kiki_002 | 2009-12-25 23:58 | | Trackback | Comments(0)
グイン・サーガ第130巻「見知らぬ明日」
著者:栗本薫
出版社: 早川書房(ハヤカワ文庫)
発売日: 2009/12/10

発売日。書店で平積みになっているのを手に取った瞬間、『あっ!』と声をあげそうになった。薄い、そして軽い。いつも同じ長さ、同じ4章にまとめられたこのシリーズなのだけれど、しかしこの一冊は2章が完成する前で途切れている。

わかっていたはずなのに、改めて栗本さんが亡くなったのだということが、切実に感じられた。

読み始めれば、長い間親しんだあの世界。多くの登場人物たちが、いつものように言葉を交わし、それぞれの思いを抱えて動き続けている。

相変わらず貧乏くじを引いてしまうヴァレリウス。いや、彼はいつも、なぜか損な役割が回って来てしまう、と言うけれど、そうではないのだ、と今回はよくわかった。彼自身が、いろいろなことに気づいてしまい、そしてそれを見過ごせない、捨てて置けない性分なのだ。まあ、その性格そのものが貧乏くじだという考え方もあるけれど。

そして、イシュトはいったい、何をしようとしているのか。マルガへ詣でた後、パロを発ったはずなのに。新たな争乱の火種を生み出そうとしているのだろうか。

パロの行く末を案じながら、祈ることしかできない、というリンダに、それも大切な役目だ、というヴァレリウス。この何気ないやり取りが、なぜか胸に響いた。

絶体絶命の危機にあったはずのフロリーが、目覚める場面の途中で、物語は途切れている。

巻末には、今岡清氏の解説が付されている。公私にわたって栗本さんを支え続けてきたこの方の、グイン・サーガへの思いが綴られているこの解説を読むと、また改めてこの物語のことを考えてしまう。

多くの人に愛され、読まれ続けてきたこの長い長い物語に、心からの愛と感謝を。
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by kiki_002 | 2009-12-22 23:56 | | Trackback | Comments(0)
「このミステリーがすごい!2010年版」
なんとなく、毎年買ってしまう「このミス」。

今年の巻頭は、「このミス2009年版」で1位に選ばれた伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」の映画化記念として、主演の堺雅人さんのインタビューが載っている。また、東野圭吾さんの特別寄稿や海堂尊さんの書き下ろし短編なども掲載されていて、なんとなくお得な感じ。

でも、なんといってもメインは今年のミステリーのランキング。パラパラとめくってみて、気がついた。あ~、国内海外それぞれのベスト10、あわせて20作のうち、アタシ1作しか読んでないや。

読んでいたのは、米澤穂信さんの『秋期限定栗きんとん事件』(上・下)。お気に入りのシリーズである『春期限定いちごタルト事件』や『夏期限定トロピカルパフェ事件』の続編で、今回も小鳩くんや小佐内さんが活躍する、ほろ苦い青春ミステリーとなっている。これが、国内編の第10位だそうだ。

同じ作家による連作短編、『儚い羊たちの祝宴』が第17位に入っていて、上記の作品とはずいぶん雰囲気が違うようだけれど、これもまた面白そうだ。近いうちに読んでみたいと思う。

ついでに言えば、作家別得票数の集計では、この米澤穂信さんが1位になっていて、なんとなくうれしかったりした。

それにしても、こうしてみると最近めっきり本を読む量が減ってるようだ。そりゃあ、もともと話題の新刊をバリバリ読むというわけではなかったけれど、それでもこういうランキングを見ると、読んだ覚えのある本が何冊かは入っていた気がするのに。

まあ、とりあえず「このミス」を眺めて、面白そうな本を何冊か手に取ってみたいと思う。
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by kiki_002 | 2009-12-16 23:47 | | Trackback | Comments(0)
  
だって、好きなんだもん!
by kiki
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