<   2009年 04月 ( 25 )   > この月の画像一覧
「葉桜の季節に君を想うということ」
著者:歌野晶午
出版社:文芸春秋社(文春文庫)
発売日:2007/5/10

叙情的なタイトルと風情のある表紙のこの本。あちこちの書店で平積みになっているのを見かけるので、それだけ評判のいい本なのだろうと思う。

読み始めると、タイトルからイメージしていた雰囲気とはちょっと違い、ややハードボイルド。ひょんなことから探偵を引き受けた何でもやってやろう屋の『俺』。確かに、以前私立探偵事務所にいたことはあるが……。

そんな『俺』が、悪徳商法の会社を探る一方、ある一人の女と出会って。

……で。いやぁ、ラストまで読んだときに、確かに「あ、やられた!」と思った。なるほど考えてみれば、途中の描写で不自然なところがいくつもあったけど。でも、それを深く考えずに物語を読み進んじゃったからなぁ。

そして、ついついもう一度読み返してしまったりした。まあそういう人も多いんじゃないだろうか。

まあ、そこ?という気はしないでもないけれど、うまく騙された快感は確かにあったし、タイトルや伏線と併せて、なるほどと思うこともあって、そういう意味では充分楽しませてもらった1冊だった
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-30 23:51 | | Trackback | Comments(2)
春色益子陶器市
昨年の秋に引き続き、また益子の陶器市へ。

昨日は寒いくらいだったのに、すっかり初夏めいた陽射しとなっている。車に乗っていても、日に焼けそうだ。

目的地に近づくと、どうやら秋のときよりも混んでいるようだ。駐車場もけっこう満車になっている。それでも、少し離れればまだ停められるところもあって、とりあえず歩き出す。人でも秋より多そうだ。

で、まず買ったのは手染めのストール。あれ?陶器市なんだけどね。陶器以外にも、いろいろな手仕事の作家が店を並べていたり、アンティークショップが並んでいたり、そういえばイチゴや米やその他の農作物も売ってたりした。そういうお店やテントを眺めながら、街を歩く。

前回立ち寄った手羽先のテントは満席だったけれど、カレーの匂いに惹かれて入ったテントでは、豆カレーとマンゴージュースを頼んだ。サフランライスにカレーがよく合って、なかなかおいしかった。

今回も、京都の手描きTシャツ作家の眞水さんのテントを探す。夏らしい柄のTシャツを選んで購入。一緒に売っていた日傘にも惹かれたけれど、予算の都合で断念。それと、信三郎帆布のバッグに絵付けしたものもステキだったが、こちらはこれから本格的に扱うことになるそうなので、そのうち色や絵を選んで注文したいと思う。

さて、今回の共通テーマは花瓶。そういえば同行した友人は、結局3つ花瓶を買ってきたようだ。でも気がつくと自分ではひとつも陶器を買ってこなかった……。まあいいや、楽しみ方は人それぞれ、そんな盛りだくさんの陶器市なんだしね。

f0140491_843483.jpg
f0140491_8445047.jpg
f0140491_8454990.jpg


第83回益子陶器市開催中
開催日時:2009年4月29日(水)~5月6日(水) 午前9時頃~午後5時頃
開催場所:益子町内各所(城内坂、サヤド地区中心)
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-29 22:52 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
告知 DULL-COLORED POP『SHORT7』
ゴールデンウィーク……とは言っても、仕事の種類や状況によって、あまり関係ない場合もあるだろう。個人的には、いわゆる暦通りってヤツで、カレンダーに赤い字で数字が書いてあるところはお休みなのだけれど、だからといって遠くに出かけるプランがあるわけでもない。

でも楽しみなこともあって、何かといえば、ご想像のとおり、例によって舞台を観ることなんだけど。

このタイトル、ショートセブン……ではなく、しょーと×しょーと×しょーと×しょーと×しょーと×しょーと×しょーと、と読むんだそうな。ショートの七乗ってことらしいんだけどね。つまり7は小さく書かなきゃいけないんだろう。ここにはうまく出ないけれど。

7本の短い芝居を一挙公開という公演なんだけど、もうハッキリ言ってお目当ては、堀越涼さんの一人芝居『藪の中』。

だいたい、芥川龍之介が好きだし。『藪の中』って作品は、複数の人間の証言が矛盾して、結局事件の真相がわからない話のようにも言れている。でも、丁寧に読み解くと、ちゃんと誰が真実を述べているのかわかる仕掛けになっている……ということを、大昔どなたかの評論で読んだ覚えがある。

これを堀越さんの一人芝居で観るなんて、自分にとってはもう贅沢の極みっ言ってもいいだろう。

7本の芝居のうち4本をAプログラム、3本をBプログラムとして、別けて上演するのだけれど、一方を観てからもう一方を観ても、リピーター割引がきくらしいし、いずれにしても両方観たいとは思ってる。『藪の中』はBプログラムだけれど、Aプログラムの『ソヴァージュばあさん』にも堀越さんがご出演になるだそうだしね。(あ、モーパッサンも好き。だけどこれはどんな話だったか思い出せないなぁ……)

ま、そういうわけで詳しくはこちら。
ショート7特設サイト(DULL-COLORED POP)

上演期間は、明日から5月6日まで。……ってことは、いわゆるゴールデンウィークとバッチリ重なっているってことなので、もし時間に余裕のある方は、ぜひ観に行ってみてください。
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-28 23:02 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
サンタ・マリア・ノヴェッラ
先日、渋谷の東急本店を通ったら、1階にサンタ・マリア・ノヴェッラの売り場ができていた。以前はなかったよなぁ……と思って聞いてみると、今年の3月にオープンしたらしい。

サンタ・マリア・ノヴェッラは、フィレンツェにある世界最古の薬局。13世紀に修道院で用いられていた処方箋をいまも使っているという、レトロで優雅な石鹸やコロン、クリーム類などで有名……らしい。

いかにも植物由来らしい爽やかな香りの製品が多く、レモンの香りのハンドクリームは何度かリピートしている。その他にも、スッキリした香りのハーブウォーターやザクロの香りの入浴剤などが好きなのだけれど、いろんなアイテムを常用するにはやや高価なのが、難点だ。

で、せっかく通りがかったので、しばらくぶりにハンドクリームを、そして一緒にレジの前にあったパスティッケを購入した。パスティッケというのは、ミント味のタブレット。古風なデザインの缶に入ったミントとシナモンの香りのする白い粒。口に含むと、す~ッとして、ちょっと甘い。

こんなふうに香りのよいものが身の回りにあると、なんとなく楽しい気分になる。

f0140491_042788.jpg
f0140491_0423481.jpg

[PR]
by kiki_002 | 2009-04-27 23:55 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
栃木県立美術館「躍動する魂のきらめき―日本の表現主義―」
今日から始まった県立美術館の企画展。

表現主義といわれても、私のような浅学非才の身の上では、具体的な画家の名前すら挙げられないのだけれど、どうやら普通は20世紀初頭のドイツで起こったムーブメントのことを指すようだ。カンディンスキーやマルクなどドイツの若い芸術家たちが起こした新しい芸術の動き。それに影響を受けた日本のアーティストの作品が「表現派」としてさまざまなジャンルに広がっていった。その様子を、絵画や彫刻だけでなく、版画・写真・演劇・映画・建築に至るまで、幅広く展示している。

展覧会の構成は、4つの章に分かれている。

まずは、表現主義を受け入れる土壌となる、当時の日本の絵画などを展示した「序章:予兆」。淡々と描かれたように見える風景の中の、力強さが印象に残る。

「第1章:表現Ⅰ-生命主義」では、活き活きとした命のきらめきが感じられる作品が数多く展示されている。そこでは、村山槐多の「自画像」など、多くの人物画が印象に残る。顔かたちを映すだけでなく、その人の内面を、あるいは自分自身の自我を意識して描かれた多くの顔が、何かを訴えかけるように並んでいる。「拳の舞妓」なども、独特の雰囲気が面白かった。

次の「第2章:表現Ⅱー影響と呼応」では、日本で独自の広がりと豊かさを見せ始めたこの表現主義の、絵画だけにとどまらない多くの収穫を見せている。萬鉄五郎の絵画を並べて展示してある辺りの面白さは、ぜひ実際にご覧になっていただきたい。また、演劇や映画などの資料も興味深いものがあった。

「第3章:表現Ⅲ-生活と造形」では、日本の表現主義が芸術上の思想などから離れ、しだいに生活の中のひとつの流行としての広がりを見せる様子を展示している。「表現浴衣」などというものが売り出されたりしているというのが、面白かった。

この企画展は、平成21年6月15日まで開催中。

f0140491_05341.jpg
f0140491_0618.jpg
f0140491_065477.jpg

[PR]
by kiki_002 | 2009-04-26 23:43 | 美術 | Trackback | Comments(0)
劇団ZAPPA第13回公演「猿 mashira 2009」
平成21年4月25日19:00~、東京芸術劇場小ホール1にて。

作・演出/澤田正俊

出演/
ましら:新田えみ、桂小五郎:草野元紀(シミズプロジェクト)、龍:澤田正俊
虎:TEKU(SUN段銃三世)、鷹:中山和久、楓:荒井麻理、もみじ:らむ(東京スモッグ)
獅子雄:北田拓朗(BESIDE)、辰五郎:三好冬馬(preier's unit TRAMP)
桃太郎:北崎秀和(スーパーホシイカトライブ)、すもも:青木裕美子

古高俊太郎:坂井虎徹、杉山松助:大西浩彰、吉田稔麿:あやいち(B.S.CAL)
有吉熊次郎:岡田昌也、佐伯稜威雄:加藤朗史(劇団すごろく)
おまき:根本のりか、おしの:松菜美樹、瓦版屋:矢ケ崎昌也


京の町に「ましら」と呼ばれた女火消がいた。
伝説のまとい持ちだった父への憧れ、火の見やぐらで出会った恋。
だが、彼女が恋した男は京の町を火で焼き尽くそうとしていた・・・。
2001年に池袋演劇祭優秀賞受賞作品をリメイク。
ZAPPA渾身の一作が2009年、今新たにWキャストで甦る!!
(公式HPより)


いや面白かった!! ベタでもいい、決め過ぎでもいい、とにかくねぇ、臆面もなくカッコいいの。休憩なしの2時間40分が、ちっとも長く感じなかった。

席もよかった。先に観てきた友人の助言で最前列に座ったんだけど、いやぁ~目の前を火消しが走る、新撰組が走る、って具合で、なんとも迫力があった。

幕末、京の町を守る火消したちの心意気と、男に負けず活躍する女火消しの恋。勤皇の志士たちの過激な企てが、 京の町を火の海にしようとした、そのとき……。

ヒロインの潔さもステキだったし、火消したちをまとめる龍の男気にも泣けた。そして、ヒロインの恋の相手となる桂小五郎はもう文句なしにカッコよかった。

辰五郎おじ貴も渋くてステキだった。それと、身体が弱くて火消しになれない獅子雄が、いろいろ工夫をして仲間を助けようとする感じもよかった。演じてた北田さんがまた、役にぴったりの優男だったし。

血のつながらない大勢の兄弟姉妹が支える火消しの一家の様子が暖かく描かれる一方、長州の勢力を取り戻すため、京の町に火を放とうとする長州勢の企てが着々と進んで行く。姿を消した桂小五郎の変わりに、小五郎になりきって作戦の指示を出していた吉田の、思いの強さが悲しい。

人が人を思う気持ち。大切なものを守ろうとする強さ。

先に観た方が「泣いた」と言っていたのを聞いて、なんとなく想像していたような物語ではなかった。いや確かに私も泣いたけれど、主人公たちの爽やかな強さや熱い思いが心地よい、後味のいい芝居だった。

こうなると、ダブルキャストのもう一方が気になってしまう。都合がつけば、そちらも観てみたくなってしまった。
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-25 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(2)
「閑能会」
平成21年4月24日(金)16:30~、観世能楽堂にて。

いや、久しぶりのお能だったので、どうやら油断があったらしい。前半はけっこう撃沈してしまった。やっぱりあるていど予習をしていかないと、話がわからなくて眠くなってしまう。特に素謡は、ヤバイかも。

素謡「吉野天人」
シテ:柴田孝昭、ワキ:岡本九十九

能「隅田川」
シテ:関根祥人、子方:藤波重紀、ワキ:森常好
大鼓:柿原弘和、小鼓:大倉源次郎、笛:一噌仙幸

狂言「寝音曲」
シテ:三宅近成、アド:前田晃一

仕舞「兼平」 岡久広 
   「江口」クセ 関根祥六

能 「昭君」
シテ:関根知孝、ツレ:高梨万里、後ツレ:渡辺洋子、ワキ:村瀬純、間:三宅近成
大鼓:佃良勝、小鼓:鵜澤洋太郎、太鼓:観世元伯、笛:一噌隆之

そういえば、去年の4月には、桜舞い散るこしがや能楽堂で「吉野天人」を観たっけ。春らしい曲を、今日は素謡で聞いた。

次の「隅田川」も桜の季節にピッタリ。母の嘆きが哀切で、特に終盤、子方が登場し、抱きしめようとする母の手からすり抜ける辺りの感じには胸が痛んだ。笛の音色がいっそう切なさを増し、小鼓の響きは澄んでいて、沁みてくるようだった。

狂言「寝音曲」は、遊びなれている太郎冠者の謡を聞きたがる主人と、とぼけた理屈でマジメな主人を煙に巻こうとする太郎冠者のやり取りがおかしくて、声を立てて笑った。飄々としたシテもマジメそうな顔のアドもよかったけれど、ワガママを言えば、この太郎冠者を萬斎さんで観てみたいなぁ、と思ったり。

それから仕舞。最近やっぱり仕舞が観ていて面白い。いいなぁ。洗練された美しい動きと声にうっとりする。

そして、「昭君」。中国が舞台って、珍しい気がするんだけど?娘を異国に連れて行かれてしまった老夫婦の嘆き。せめて鏡を通して、その面影に会いたいという願い。後半登場するその娘 昭君の儚げな美しさと、異国の将軍の荒々しい姿。

今日はやや、見所のマナーが不満だった。いまだに携帯を切らない人がいるのが信じられない。それも1人じゃなかったし。オバちゃん同士の話し声や紙をゴソゴソさせる音も気になって。頼むよ~~。せっかくのお能なんだから。

舞台の内容が良かっただけに、いっそう残念だった。

居眠りしてるヤツに言われたくないかな?まあ、周りには迷惑かけてない(たぶん)ので、見逃してください。
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-24 23:53 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
空色のランドセル
キレイに晴れた朝。その澄んだ空と同じ色の、真新しいランドセルが、カタコトカタコト走って行く。

そのランドセルを背負っているのは、髪をおかっぱに切りそろえた女の子。誰にも覚えがあるように、どう見てもその背中には、ランドセルが大き過ぎる。

彼女の前を行くのは、黒いランドセルのお兄ちゃん。やや大股に歩いて行く。妹は、小走りでお兄ちゃんを追いかけている。

晴れた空と同じ色の、ピカピカのランドセル。それは、これからの6年間、女の子と共に成長していくのだろう。

いつか絵本で観たような、そんな朝の風景。
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-23 23:53 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
観世流仕舞入門 34回目
引き続き、「蘆刈 笠之段」を。

まず最初に、いつもどおり謡をサッと流す。まあ、これだけじゃ謡は覚えられないよねぇ。覚える気なら、うちで少しは見ておかないと駄目なんだろうなぁ、きっと。

そして、仕舞へ。

長いといいつつ、そろそろ後半。ひとつひとつの動きはだんだんわかってきたつもりだけれど、流れがまだ把握できてない。好きな動きもいくつかあるんだけどね。謡を覚えてないから駄目なの?

でも今日は、なんとなくまったりした雰囲気。1回通すと、ちょっと休んだり、テキストを見返したり、多少雑談したり。

稽古中、先生が使ってらっしゃった扇のカナメが外れてしまい、その後、なんとなく扇の話。壊れたら京都まで送って修理することもあるとか、流派によっての違いとか。

何度か通した後、そろそろ生徒だけで舞ってみるように言われる。でも……やや無謀だったようで、無残な出来栄え。

とはいえそろそろこの曲も終わりになりそうだ。次回はどうします?と先生がおっしゃる。そろそろ次の曲に行ってもいいですか、と。

いえ、せめてもう1回この曲をやりたいです、とみんなで懇願。不甲斐ない生徒ですみません。だからせめて、次回までに少しは復習しておかないと、ねぇ?
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-22 22:53 | 習い事など | Trackback | Comments(0)
お遊び着物
着付けのお稽古は、ずっとサボりっぱなし。だからちっとも上手くならなくて、お太鼓だってまだちゃんと結べない。そのくせ、着たい気持ちはますますつのって、雑誌やらネットやらで着物の情報に目がいってしまう。

カジュアルに、気負わずに着物が着られたらいいなぁ、と思う。ジーンズのような気分で。

だから……、ブラックデニムの着物を衝動買い。(←単純過ぎ?)これに明るい色の博多織の半幅帯を合わせて、お散歩なんかに来て歩きたい。

もっと着物らしい、季節感のある着こなしにも憧れるけれど、とりあえずは近いうちに、このデニムの着物で出かけてみようと思う。
[PR]
by kiki_002 | 2009-04-21 23:23 | ファッション | Trackback | Comments(2)
  
だって、好きなんだもん!
by kiki
プロフィールを見る
画像一覧
ブログパーツ
検索
画像一覧