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観世流仕舞入門 36回目
前回に引き続き、「熊野」。

『左右』や『差し回し』、『かざし』など、基本的な型を一人ずつ、丁寧に確認していく。わかっているようで、改めてやってみると、なんとなくあやふやなところも多くて、冷や汗をかいてしまう。

それから、生徒だけで舞ってみる。

この曲は、以前に一応覚えたつもりだったのに、どうにも怪しいところが何ヶ所かある。忘れてるんだなぁ……というより、きちんと覚えないまま進んでしまったのかも。

もう一度、生徒だけで舞う。いや、さっきよりはマシか?少し思い出してきたような気がする。

ひとつひとつの動きを覚えても、曲の流れがわかって、どの部分でどの動きが来るのか、それがわからないと舞えないのだ、ということに改めて気がつく。これは、いまの集団稽古だけでは、できないんじゃないだろうか。そして、謡をきちんと覚えないと、通して舞うのは難しいような気がする。

やはり少しは、自宅で謡の予習とか復習とかをしないといけないのかな。
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by kiki_002 | 2009-05-31 23:58 | 習い事など | Trackback | Comments(0)
まるおはなプレゼンツ ふら's BOX公演「うたかた」
平成21年5月30日18:30~、下北沢OFF・OFFシアターにて。

作・演出/山﨑ふら

出演/
酒井俊介(文化ハウスの住人):尾川止則、内田夏子(俊介の恋人):山下ともち
鯉沼重子(文化ハウスの大家):田渕愛智、鯉沼海斗(重子の息子):阿部光一朗
亀島薫(文化ハウスの住人):藍原直樹、小林ケイト(亀島の恋人)
大島守(俊介の部下):田辺聖尚、大島千穂(守の妻):宮田智佳
香川慎太郎(夏子の同僚):臼井武史、矢崎葉(夏子の同僚):山﨑ふら、
星いずみ(サイコドラマティスト):青山杉子

劇団まるおはな主宰の山﨑ふらさんによるプロデュース公演。……といっても、まるおはなの芝居は初めて。 どんな雰囲気なのかわからないままに観に行った。

いやぁ、久しぶりに泣いてしまった。終盤、ヤバイヤバイと思っているうちに、ラストシーンではボロ泣き。どうしてだろう。悲しいというのではない、ただ彼らの思いが身に染みて……。


舞台はあるアパート。そこに住む一組のカップルを中心に、大家とその息子や、アパートの住人、職場の同僚などが加わって起こるあるトラブル(?)の物語。

主人公である俊介と長い間一緒に暮らしてきた恋人 夏子。この2人のすれ違う思いがこの物語の中心となっている。長い付き合いだからこそ、すれ違う思い。一緒に暮らすうちに、しだいに共に時を過ごすときめきや喜びを忘れてしまうのだろうか。

俊介の部下 守とその妻千穂。生真面目そうな亀山と若い恋人(?)ケイト。 それぞれのカップルのそれぞれのあり方。それぞれの思いがリアルで、観ているうちにドンドン引き込まれていく。

そして、この舞台のキーとなるのは、サイコドラマ。心理療法のひとつだろうか。そのサイコドラマを通して、気づかずにいた自分の思いを見つめようとしたり。

大家のキャラクター設定が興味深く、その息子 海斗とのやりとりも面白かった。

誰かを好きでいること。誰かと共に暮らすこと。なぜ一緒にいるのか、日常の中でつい忘れそうになったりもするけれど。少しの思いやりを忘れないでいられたら。観終わってそんなことを思った。
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by kiki_002 | 2009-05-30 23:53 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
「銀の檻を溶かして」 薬屋探偵妖綺談
著者:高里椎奈
出版社:講談社(講談社文庫)
発売日:2005/5/15

本屋で何気なくこの本を手に取ったのは、背表紙に書かれていた薬屋探偵妖綺談というシリーズ名に惹かれたからだった。しかし、棚から抜き出して表紙を見たとき、正直に言えば少しだけひいた。

茶髪の美少年と黒髪の青年、そして赤毛の男の子という3人が黄昏時の空を背にして立っている。アニメ風のイラストが、ライトノベルを思わせる雰囲気で、いやライトノベルも決して嫌いではないのだけれど、ちょっと電車の中で読むのに照れくさいくらい可愛らしい表紙なのだ。

どうしようか?と少し迷ったけれど、結局レジに向かった決め手は、裏表紙の解説の「謎解きはあくまで本格派をいく第十一回メフィスト賞受賞作」というフレーズだったかもしれない。

そして、本文に入る前に冒頭の登場人物紹介の欄を見ると、主人公グループはどうやら妖怪や妖精のたぐいらしいのだ。

怪しげな薬屋を営む奇妙な3人組。彼らの副業は、人の世で起きた人ではないモノたちの起こした事件を、解決する……というか隠蔽(?)することなのだけれど。

雪の上に描かれた巨大な妖精の謎で物語は始まる。そして、薬屋への2つの依頼がしだいに重なり合い、謎はいっそう深まって行く……。

やはり作品のなによりの特徴は、個性的な登場人物の造形だろうか。主人公グループはもとより、友人の悪魔(?)や真っ赤な髪をしたお寺の息子、その他多くの印象的な登場人物が活き活きと描かれている。

全体の流れや事件の謎解きが、ややわかりにくい点もあるけれど、すぐにこのシリーズの続きを買ってしまうくらい、彼らのことが気に入っているのかも知れない。
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by kiki_002 | 2009-05-29 23:52 | | Trackback | Comments(0)
しゅうくりー夢次回公演「「/.jp」~幕末月光傳~ 」
しゅうくりー夢の次回公演のチラシが届いた。掲載許可をいただいたので、ここでご紹介します。

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タイトルは「「/.jp」~幕末月光傳~ 」。「「スラッシュドットジェイピイ」~ばくまつげっこうでん~」と読むそうだ。

舞台は幕末。どうやらややコミカルな雰囲気らしい。……で、「伝説の月光二十人斬り」って?う~~ん、こうやってチラシを観ているだけでも、いろいろと楽しみな感じ。

まだ少し先なのに、早く観たくて困ってしまう。

日時:平成21年7月30日(木)~8月3日(月)
会場:笹塚ファクトリー

詳しくは、劇団の公式HPへ。
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by kiki_002 | 2009-05-29 07:09 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
もう2度と……
栗本薫さんが亡くなった。

その知らせを聞いて、自分自身でも思いがけないくらいショックを受けた。

……まず最初に思い浮かんだのは、やはりグイン・サーガのこと。それでは、あの長い長い物語がこれからどうなっていくのか、もう決して知ることはできないのだろうか。

イシュトの求婚を受けたリンダには、これからどうするのか。ヤガへ向かったヨナはどんな光景を目にするんだろう。まだ幼いスーティが父に逢う日が来るのだろうか。いつの日かグインの記憶は戻るのだろうか、そして最終刊で描かれる豹頭王の花嫁は?

たくさんの謎がまだそのままになっているのに。数多くの人々の運命が、その続きを語られるのを待っているのに。

彼女の死によって、ひとつの世界が時間を停めてしまったのだ。

そう、あれはすでにひとつの世界だった。主人公や主要な人物だけでも本当にたくさんの名前を挙げることができる。そしてそのほかにも、たとえばトーラスのゴタロ一家などを思い出すと、まるで古い知人のことを考えるように懐かしいのだ。

下町で居酒屋を営むゴタロ、戦争によって長男を失い、自らも目が不自由になるが、働き者で気のいい奥さんと片足が不自由ながらしっかりものの次男とかわいらしい嫁に囲まれ、平凡な人生をおくっている。

しかし、ときには運命のいたずらにより、ケイロニア王であるグインや、パロの王子マリウス、ゴーラの宰相カメロンなどがこの平凡な家族と出逢ったりもするのだ。

数え切れないほどの多くの人々、さまざまな街や村や砂漠、いくつもの国や地方。その世界がそっくり、彼女の死によって凍結されてしまった。

グイン・サーガだけではない。あの優しい目をした伊集院大介や、デビュー作で探偵役を務めた薫くん、推理ものには欠かせない山科さん、たくさんの愛すべきキャラクターたちのその後の消息を訊ねることは、もう2度とできないということなのか。

彼女の作品に最初に出会ったのは、まだ十代の頃だった。長年親しんできた多くの作品が、切れ切れに脳裏をよぎる。

この訃報に際して、今はただひとこと、ありがとうという言葉を。

そして……ご冥福を心からお祈りいたします。
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by kiki_002 | 2009-05-27 21:07 | | Trackback | Comments(0)
しやせまし……
徒然草の第九十八段に、『しやせまし、せずやあらましと思ふ事は、おほやうは、せぬはよきなり』という一節がある。しようかどうしようか迷うようなことは、たいていしない方がいいんだ、というような意味らしい。

『しなきゃならないこと』ってのは、なかなかできないくせに、『どうしよう……?』と迷うことについては、結局ほとんどそのまま進んでしまう今日この頃。私のやっている多くのことは、『せずやあらまし』なんだろう、きっと。
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by kiki_002 | 2009-05-26 23:59 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
横浜能楽堂特別公演
平成21年5月23日(土)14:00~、横浜能楽堂にて。

炎天下の坂道をゆらゆらと登る。まだ5月だというのに、暑さでアスファルトが歪んで見える。坂の途中で右手に曲がると、その先の公園の一角に、横浜能楽堂があった。外の暑さを忘れるような、心地よいほの暗さ。能楽堂には珍しい2階席に向かうと、三間四方が正面に見える、なんとも贅沢な席だった。

狂言「武悪」
主:山本東次郎、太郎冠者:山本則孝、武悪:山本則直

能 「石橋 大獅子」
白獅子:関根祥六、童子・白獅子:関根祥人、赤獅子:関根祥丸
寂昭法師:森常好、せがれ仙人:山本泰太郎
大鼓:柿原弘和、小鼓:大倉源次郎、太鼓:観世元伯、笛:一噌幸弘

まずは、狂言「武悪」。狂言には珍しく、いきなり主が声を荒立てて、人を呼ぶ。いつもなら、『この辺りの大名でござる』などと、おっとり自己紹介から始まることが多いのに。

登場した太郎冠者に主が命じたのは、武悪という家来の言動が目に余るため、討つようにということ。

とりなそうとする言葉も聞かない主人に、仕方なく武悪の元へ向かう太郎冠者。しかし、結局は武悪を逃がしてやり、主人には討ったと報告する。

後半は、死んだはずの武悪と出会ってしまった主従と、太郎冠者の入れ知恵で幽霊のフリをする武悪のやりとりが笑いを誘う。

以前、同じ演目を万作家で見たときは、萬斎さん演じる主が怯える様子を笑いながら、もしかするとこの人は、武悪が生きてることに気がつきながらトボけてるんじゃないかなどと思ったりもしたが、今回はもっとシンプルに、立派な主人が怯える様子に会場中で笑いが起こっていた。

休憩を挟んで、いよいよ「石橋」。

清涼山へ向かう石橋の前で、寂昭法師が童子に呼び止められる。どうやら簡単にわたることはできないらしい。しばらくすると唐獅子が現れ、紅白の牡丹に戯れながら豪壮に舞う。

大獅子の小書きがつくと、獅子が複数となるのだけれど、獅子3人というのは変則的な扱いらしい。今回は、親・子・孫の三代で獅子となるのだ。

祥六先生の孫である祥丸さんは15歳。まだ面をつけることができないため、赤い布を顔の前にたらして、赤獅子に扮する。切れのいい動きがいかにも若々しい。

前場の童子と白獅子を演じるのは、祥人先生。祥丸さんの赤獅子に対して、同じ動きでも力とスケールを感じさせる。

そして、登場するもう一頭の白獅子。2頭の獅子の様子を見守るようにやや離れて舞う。

赤と白の牡丹。不思議な獣たちの乱舞。この世のものではないような不思議な風景を観たような気がする。
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by kiki_002 | 2009-05-25 22:46 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
劇団虎のこ公演 『悪魔のセバスチャンと天才演出家』
平成21年5月24日(日)13:00~、笹塚ファクトリーにて。

作・演出/金子裕

出演/
山鳥響(かつては人気があったけれど、今は多額の借金を抱えた演出家):吉川裕朋
セバスチャン(バーの雇われマスターで実は悪魔):金子裕
三島珠紀(女優・星野の婚約者):西慶子
望月奈菜(女優のタマゴ):貝藤菜穂子
星野鉄平(若手人気演出家):村岡大介
オーナー:皆福百合子
早知(辻の姪):菊地麻利子
フジモト君(バーの客・まゆ子の恋人):朽木正伸
林多江子(山鳥の元妻):祖父江唯
林まゆ子(山鳥の娘):米津詩穂
辻太郎(多江子の再婚相手):川島広輝
アビコ君(フジモト君の同僚):向井康起

-アナタにガキのように笑えるオトナの舞台を-

ひとたび悪魔のお酒を飲むと音色に合わせて気持ちが変わる。
-そんな力を持った心配性な悪魔と、ひねくれた演出家のおりなす楽しいお話。
曲が変われば、アナタも笑う。(チラシより)

少し前から名前は聞いていたけれど、この劇団を観るのは初めて。ただ漠然と、コメディをやる劇団なのだろうと、そんなアバウトなイメージだけを持ちつつ、劇場に向かった。

舞台の上は、落ち着いた雰囲気のバー。いくつかのテーブルと椅子が並べられている。

テーブルのひとつに座って、本を読んでいる白髪交じりの初老の男。ジャケットを羽織ってはいるけれど、サラリーマンには見えない服装。男の名は山鳥。

カウンターには白と黒のバーテンダースタイルに決めた男。どうやら、この店のマスターらしい。自らを悪魔だとなのるそのマスターの名はセバスチャン。

尊大な態度だったのに、ジンジャーエールの代金も持ち合わせていなかった山鳥は、そのまま、その店でアルバイトをすることになるのだが……。

やってくる客たちと、山鳥との関係が次々と明らかになって、山鳥の過去や現在の状況が見えてくる。酒と音楽で人間の隠された感情をあらわにしてしまうセバスチャンの力と、山鳥の思惑とが合わさって、客たちを翻弄していく。だが、山鳥の思い通りにもなかなか行かず。

滑稽な場面の連続に笑いながら、ときにほろ苦いものを感じたり、悪魔に操られながらも、それぞれのキャラクターの思いが感じられたり。

たとえば、いかにもいまどきの高校生で、叔父さんに対しても生意気な口調だった佐知が、ひとり店に戻ってきて、山鳥に向かって、叔父さんを祝福してあげて、という場面で不覚にも感動してしまった。

笑いを重ねつつ、本当に修羅場になりそうなところは、あえて暗転で処理するあたり、ドタバタになりきらないスマートさが感じられたり。

ほろ苦い笑いと人生に対するさまざまな考察とを兼ね備えた、上質なコメディ。そして、すべての登場人物が個性的で魅力的な、そういう芝居だった。
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by kiki_002 | 2009-05-24 23:26 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
劇団競泳水着「NOT BAD HOLIDAY」
平成21年5月22日20:00~&23日19:00~、池袋シアターグリーンBASEシアターにて。

劇団競泳水着第十一回公演、そして正式劇団化第一弾と銘打たれたこの公演を観に、連日池袋へ。


脚本・演出/上野友之

出演/
真崎久美子(長女):細野今日子(劇団競泳水着)
真崎このみ(次女):川村紗也(劇団競泳水着)
真崎亘(末っ子長男):玉置玲央(柿喰う客)

戸高生馬(久美子の元恋人):高見靖二(チャリT企画)
畠守男(「鍋や」のアルバイト):さいとう篤史

猪口志保(亘の恋人):佐伯佳奈杷
西川哲太(新人選手):高橋克己(おぼんろ)
目黒えみり(志保の同僚):大川翔子(劇団競泳水着)

米倉順司(医師):堀越涼(花組芝居)
森下紀子(病院の受付):梅舟惟永(ろりえ)
小野寺和紀(患者の娘):百花亜希
関博(順司の同僚・医師):橋本恵一郎

休日は、いつもの平日があるから、待ち遠しい。

東京近郊のとある県。
その郊外に位置する中くらいの町。
町で暮らす長女、東京から突然戻ってきた弟、自信を失った医者。
そして、新設された「県民の休日」に起きた交通事故。
それぞれの想いが、事故によって大きく揺れ動く-。

劇団競泳水着、正式劇団化第一弾は
「トレンディードラマ」の新境地を目指す新感覚群像劇。

映像的な複数視点と時間軸の交錯を用いて綴る、「それほど悪くはない」物語。
彩り豊かな客演陣を迎え、初夏の池袋にていよいよ開幕。(公式HPより)


トレンディードラマと呼ばれるこの劇団の芝居を、恐る恐る観に行ったのは前作の「プリンに乾杯」。テレビのトレンディードラマは、どちらかというとあまり得意ではなかったのだけれど、観終わってから、食わず嫌いをせず観に来てよかったなぁ~と、そのとき思った。

今回の公式HPなどに書かれた内容にもあるように、「映像的な複数視点と時間軸の交錯」により、積み重ねられるたくさんの場面。ときに過去にさかのぼり、ときに未来を先取りし、それらがしだいにパズルのようにぴたりと組み合わされて、現れてくる物語。

そういう手法は、「プリンに乾杯」と同様だったのだけれど、今度の作品では、物語の中心にひとつの家族を置くことで、物語の奥に彼らのバックボーンが、しっかりと立ち上がってきたように思える。

長女と次女、そして末っ子長男である弟。兄弟ケンカの場面や大事な日を前に励ます様子など、次女のこのみと弟の亘の関係が、観ていて特に身につまされた。たぶん、自分にも弟がいたからだろう……。ああいう感じ、わかるなぁ。

意味ありげな長女久美子の過去。元彼というより幼なじみのような生馬との微妙な関係。中学時代、久美子に憧れていた医師 米倉は、あるきっかけで仕事にも人間関係にも自信を失っていて……。

米倉が久美子への憧れを語る場面は、本当におかしくて、笑いながらも、どこか甘酸っぱい共感を感じさせる。そういえば、米倉と同僚 関のやり取りは、どの場面もみんな好きだ。

亘の挫折と恋人である志保との思いは、爽やかな若さを感じさせてキュンとなる。亘を演じる柿喰う客の玉置さんが、初々しい若さを演じて新鮮だった。そういえば柿のときは、なんとなく人間離れした感じで年齢などをあまり感じさせない役が多かったかも。

うどん屋のアルバイトをしてるしっかり者の高校生とか、志保に思いを寄せる熱血青年とか、クロスワードパズル好きの志保の同僚とか、どうやら関医師とつきあってるらしい病院の受付嬢とか、米倉が担当していた患者の娘とか、多彩な人物たちが活き活きと活躍し、それぞれの人生が交差し、すれ違い、重なっていく。

彼らの交わす会話が、洒落ていて、しかも自然なので、聴いていて心地よかった。会話の周辺のタイミングとかね。久美子と生馬がいい雰囲気になりかけたところで、このみが入ってきた場面とか、なんかもういいんだよね。

全体を通して感じたのは、作・演出の上野氏の、すべての登場人物に対する目線の温かさだった。だからこそ、観終わった後、優しい気持ちになれるのだと思う。
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by kiki_002 | 2009-05-23 23:41 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
どこか遠くに
仕事帰りの駅で、北へ向かう夜行列車とすれ違った。いいなぁ。このままあれに乗って、遠くに行ってみたい、そんな風にも思ったりして。

まあいますぐには、それもなかなか難しいけれど、せめて明日の朝、仕事に向かう電車の中から、新緑を眺めて初夏の風を感じる、なんていうのもいいかもしれない。そういえば、今日仕事で出かけた山間の街は、本当に緑がキレイだったっけ。


旅上

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。


-萩原朔太郎「純情小曲集」より-
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by kiki_002 | 2009-05-21 23:51 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
  
だって、好きなんだもん!
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