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今年観た舞台についての簡単なまとめと年末のご挨拶など
観劇数は、ここ数年増える傾向。回数にして94回。相変わらずリピートも多いので、公演数にしたら68本。あ、バージョン違いやダブルキャストのものは、別カウントで。

プロデュース公演などより、なぜか劇団やユニットの芝居を観る率が高かった。初めての劇団も多く、特に扉座との出会いはけっこうインパクト大。他に、ZAPPA やめ組、虎のこなども印象的だった。

大きめの劇場が減って、ほとんどが小劇場での観劇。キャパで言えば100人~200人くらいのところが多かっただろうか。たまに700人とか800人規模のところに行くと、ずいぶん大きい気がしたり。

伝統芸能系では、お能はそこそこ観たけれど、気がついたら歌舞伎は1度もなし。観たい作品はけっこうあったはずなんだけど。

その他、印象的だった作品やその他の今年の観劇関係のまとめは、年が明けてから。


で、とりあえず今年観た芝居の簡単なリスト

1月4日14:00~、大槻能楽堂自主公演能「第461回 新春能」@大槻能楽堂
1月17日13:00~、花組芝居『泉鏡花の夜叉ヶ池』(那河岸屋組)@青山円形劇場
1月17日18:00~、花組芝居『泉鏡花の夜叉ヶ池』(武蔵屋組)@青山円形劇場
1月18日13:00~、花組芝居『泉鏡花の夜叉ヶ池』(武蔵屋組)@青山円形劇場
1月18日18:00~、花組芝居『泉鏡花の夜叉ヶ池』天地会@青山円形劇場
2月4日18:30~、狂言 万作の会@栃木県総合文化センターメインホール
2月7日14:00~、しゅうくりー夢Vol.46「怪奇探偵 丑三進ノ助~推して参る!~」@恵比寿・エコー劇場
2月7日18:00~、しゅうくりー夢Vol.46「怪奇探偵 丑三進ノ助~推して参る!~」@恵比寿・エコー劇場
2月8日14:00~、しゅうくりー夢Vol.46「怪奇探偵 丑三進ノ助~推して参る!~」@恵比寿・エコー劇場
2月8日18:00~、しゅうくりー夢Vol.46「怪奇探偵 丑三進ノ助~推して参る!~」@恵比寿・エコー劇場
2月9日14:00~、しゅうくりー夢Vol.46「怪奇探偵 丑三進ノ助~推して参る!~」@恵比寿・エコー劇場
2月9日18:00~、しゅうくりー夢Vol.46「怪奇探偵 丑三進ノ助~推して参る!~」@恵比寿・エコー劇場
2月14日19:00~、世田谷シルク堀川炎一人芝居~銀河鉄道の夜より~『傑作』@ART THEATERかもめ座
2月28日18:30~、鈴舟第2回公演『オンリー・ユー』@シアターサンモール
3月7日14:00~、柿喰う客 JAPAN TOUR「恋人としては無理」@STスポット
3月8日14:00~、柿喰う客 JAPAN TOUR「恋人としては無理」@STスポット
3月8日19:30~、柿喰う客 JAPAN TOUR「恋人としては無理」@STスポット
3月14日19:00~、戦国シェイクスピア第一弾「BASARA~謀略の城」@俳優座劇場
3月21日14:30~、BQMAP「出雲贋桜伝」@シアターサンモール
3月21日19:00~、Dotoo!「鬼の如く、地獄の如く、恋の如く~強くて熱くて甘いのですよ~」@下北沢駅前劇場
3月28日17:00~、劇団め組「新撰組」@SPACE107
4月4日14:00~、柿喰う客 JAPAN TOUR「恋人としては無理」千秋楽@シアターZOO
4月5日13:00~、よしざわけい子声優・ナレータースクール 第16期生卒業公演「裳の中の赤子」@新橋・内幸町ホール
4月11日17:30~、『淫乱斎英泉』@あうるすぽっと
4月18日14:00~、スプリングマン08MIX「REVIVE」@参宮橋トランスミッション
4月18日19:00~、スタジオミューズ「ボクの部屋」@シアターグリーンBASE THEATER
4月24日16:30~、「閑能会」@観世能楽堂
4月25日19:00~、劇団ZAPPA第13回公演「猿 mashira 2009」@東京芸術劇場小ホール1
5月2日13:00~、DULL-COLORED POP#7.7『SHORT7』Aプログラム@Pit北/区域
5月2日16:00~、DULL-COLORED POP#7.7『SHORT7』Bプログラム@Pit北/区域
5月5日13:00~、DULL-COLORED POP#7.7『SHORT7』Bプログラム@Pit北/区域
5月5日16:00~、DULL-COLORED POP#7.7『SHORT7』Aプログラム@Pit北/区域
5月5日19:00~、DULL-COLORED POP#7.7『SHORT7』Bプログラム@Pit北/区域
5月9日18:00~、劇的朗読劇「苦情の手紙」@博品館劇場
5月16日14:00~、柿喰う客「邪道・プロポーズ」in「PRIFIX2」@王子小劇場
5月16日18:00~、バンダラコンチャ ソロアルバム公演「相思双愛」@紀伊國屋ホール
5月23日18:30~、横浜能楽堂特別公演@横浜能楽堂
5月23日20:00~、劇団競泳水着「NOT BAD HOLIDAY」@池袋シアターグリーンBASEシアター
5月24日13:00~、劇団虎のこ公演『悪魔のセバスチャンと天才演出家』@笹塚ファクトリー
5月26日19:00~、劇団競泳水着「NOT BAD HOLIDAY」@池袋シアターグリーンBASEシアター
5月30日18:30~、まるおはなプレゼンツ ふら's BOX公演「うたかた」@下北沢OFF・OFFシアター
6月6日19:00~、花組ヌーベル第2回公演「盟三五大切」@下北沢駅前劇場
6月26日16:30~、「閑能会」@観世能楽堂
6月28日14:00~、舞台芸術としての狂言「狂言劇場 その六」@世田谷パブリックシアター
7月4日14:00~、テアトル・エコーSIDE B「ド・ラ・キ・ュ・ラ」@恵比寿エコー劇場
7月4日19:30~、東京パチプロデュース第四回公演「バンサラ!!」@江古田ストアハウス
7月11日14:00~、劇団扉座第43回公演「新浄瑠璃 百鬼丸~手塚治虫『どろろ』より~」@紀伊國屋サザンシアター
7月20日14:00~、ひょっとこ乱舞第21回公演「旅がはてしない」@東京芸術劇場小ホール1
7月25日13:00~、「宇都宮能 観世流」@宇都宮市文化会館
7月24日14:00~、シアタークリエ「異人たちとの夏」@日比谷シアタークリエ
7月24日19:00~、演劇集団キャラメルボックス2009サマーツアー『風を継ぐ者』@サンシャイン劇場
8月1日14:00~、しゅうくりー夢 Vol.47 「/.jp」~幕末月光傳~@笹塚ファクトリー
8月2日14:00~、しゅうくりー夢 Vol.47 「/.jp」~幕末月光傳~@笹塚ファクトリー
8月2日18:00~、しゅうくりー夢 Vol.47 「/.jp」~幕末月光傳~@笹塚ファクトリー
8月3日14:00~、しゅうくりー夢 Vol.47 「/.jp」~幕末月光傳~@笹塚ファクトリー
8月3日19:00~、劇団め組「信長」@吉祥寺シアター
8月8日19:00~、世田谷シルク「グッバイ マイ ダーリン」@下北沢小劇場楽園
8月9日14:00~、世田谷シルク「グッバイ マイ ダーリン」@下北沢小劇場楽園
8月9日18:00~、世田谷シルク「グッバイ マイ ダーリン」@下北沢小劇場楽園
8月14日19:00~、水木英昭プロデュースvol.8『眠れぬ夜のサバイバル・パーティー~SO SOLDIER~』@全労済ホール/スペース・ゼロ
8月21日18:30~、シス・カンパニー公演『怪談 牡丹燈籠』@シアターコクーン
8月29日14:00~、『ドリアン・グレイの肖像』@世田谷パブリックシアター
8月29日18:00~、「俺たちは天使だ!NO ANGEL NO LUCK~地球滅亡30分前!」@サンシャイン劇場
8月30日12:00~、PRIFIX3 in 王子小劇場@王子小劇場
9月2日14:00~、「俺たちは天使だ!NO ANGEL NO LUCK~地球滅亡30分前!」@サンシャイン劇場
9月5日14:00~、柿喰う客第15回公演『悪趣味』@シアタートラム
9月5日18:00~、「俺たちは天使だ!NO ANGEL NO LUCK~地球滅亡30分前!」@サンシャイン劇場
9月12日11:00~、平成21年『閑能会別会』@観世能楽堂
9月12日19:00~、柿喰う客 第15回公演『悪趣味』@シアタートラム
9月13日18:00~、第25回記念足利薪能記念講演第2夜『多僖々狂言』@足利市鑁阿寺境内
9月19日14:00~、水木英昭プロデュースvol.9「虹色唱歌~眠れぬ夜のオールドメロディー~」@紀伊国屋ホール
9月19日19:00~、Dotoo!「ヒミツはざわめく」@赤坂RED/THEATER
9月21日19:00~、流山児★事務所『ハイライフ』アナザーバージョン@theater iwato
9月23日14:00~、流山児★事務所『ハイライフ』オリジナルバージョン@theater iwato
9月26日14:00~、水木英昭プロデュースvol.9「虹色唱歌~眠れぬ夜のオールドメロディー~」@紀伊国屋ホール
9月27日14:00~、水木英昭プロデュースvol.9「虹色唱歌~眠れぬ夜のオールドメロディー~」@紀伊国屋ホール
10月3日14:00~、乙女企画クロジ☆第8回公演「きんとと」@シアターサンモール
10月3日19:00~、劇団ZAPPA 第14回公演「花 hana 2009」柊組@SPACE107
10月11日14:00~、劇団ZAPPA 第14回公演「花 hana 2009」椛組@SPACE107
10月18日18:00~、タカハ劇団 第5回公演「モロトフカクテル」@座・高円寺
10月31日18:00~、花組芝居KABUKI-IZM 其ノ壱 「ナイルの死神」@俳優座劇場
11月7日13:00~、劇団め組『岡田以蔵』@下北沢「劇」小劇場
11月7日19:00~、劇団虎のこ『おんな』@萬劇場
11月29日14:00~、劇団扉座第44回公演「サツキマスの物語」厚木公演@厚木市文化会館
12月4日19:00~、劇団扉座第44回公演「サツキマスの物語」東京公演@紀伊国屋サザンシアター
12月5日14:00~、Bunkamura20周年記念企画「十二人の怒れる男」@Bunkamuraシアターコクーン
12月5日19:00~、劇団扉座第44回公演「サツキマスの物語」東京公演@紀伊国屋サザンシアター
12月6日14:00~、劇団扉座第44回公演「サツキマスの物語」東京公演@紀伊国屋サザンシアター
12月6日19:00~、『国盗人』―W.シェイクスピア「リチャード三世」より―@世田谷パブリックシアター
12月10日18:00~、「とちぎ蝋燭能」@栃木県総合文化センター
12月19日14:00~、ひょっとこ乱舞第22回公演「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」@シアタートラム
12月19日19:00~、DMFvol.8「イマーゴメモリ~imagoMemory」@新宿スペース107
12月27日13:00~、柿喰う客×三重県文化会館 スポーツ演劇「さわやか息子」@王子小劇場
12月27日17:00~、「ちきゅうばこ~空色いぬくんと虹色カエルちゃんのヘンテコ大冒険~」@座・高円寺


こうして書いてみると、どの舞台も懐かしく、さまざまな場面が思い出されてくる。どれも自分にとって印象的で大切なものだったと思う。出会えたすべての舞台と、そのために尽力された方々に、感謝を。

併せて、家族や友人等周囲のすべての方に、また、舞台を通して知り合ったお友だちや、舞台関連を始めとするブログやSNSなどで知り合った方々にも、心からの愛と感謝を。

皆様、よいお年をお迎えください。
そして、来年もどうぞよろしくお願いします。
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by kiki_002 | 2009-12-31 20:09 | 舞台 | Trackback | Comments(2)
「ちきゅうばこ~空色いぬくんと虹色カエルちゃんのヘンテコ大冒険~」
平成21年12月27日17:00~、座・高円寺にて。

作/石原美か子
演出/上ノ空はなび

出演/
上ノ空はなび、野崎夏世、松元治子、丸本祐二郎、鈴木琢磨(to R mansion)
松居大悟、目次立樹(ゴジゲン)
音室亜三弓、石橋和也(ハレのヒ)
田中美央(俳優座)
丹野晶子
紙磨呂(東京都ヘブンアーティスト)
ヤノミ、クロナツ(小心ズ)
倉持健吾(ハナケンゴ)

日本劇作家協会プログラム 石原美か子+to R mansion
「ちきゅうばこ~空色いぬくんと虹色カエルちゃんのヘンテコ大冒険~」

あらすじ

空色のいぬくんの宝物は「ちきゅうばこ」。「はこ」なんだけれどただの箱じゃないみたい。カバンになったり、ボールになったり、いろんな形に姿を変えます。ピョンピョン跳ねたり、暴れたり……。中に何が入っているのか、いぬくんも知らないみたいです。虹色のカエルちゃんは「はこ」が欲しくてたまりません。ある日、カエルちゃんはいぬくんに黙って「はこ」を持ち出してしまったのですが……。

「ちきゅうばこ」は一体どうなったのでしょう? そしてその中に入っているものは?

言葉や会話の面白さと、オブジェクトマイム(身近にある物を使ったパントマイム)といった身体表現の豊かさを盛り込んだ、子どもも大人も楽しめる舞台。スタイリッシュでユーモアあふれる不思議な世界へ、みんな一緒に出かけませんか?登場人物に話しかけたり、話しかけられたり……。赤ちゃんから大人までみんな一緒にドキドキワクワクを感じていただける作品です。(劇場HPより)


開演前から客席にパフォーマーが現れ、ひと足早く不思議の国へと誘う。知らん顔で通り過ぎるオトナ。怖がって泣き出す子どもや、うれしそうに手を振る子ども。

不思議の国の不思議な住人たち。いぬくんのおうちのたくさんのパパとママ。虹を渡ってパパに会いに行きたいカエルちゃん。郵便物より軽いゆうびんやさん。2人一組の駅員さん。宝物を探すヒヨコとバッタとカタツムリ。

それぞれの探していたものは何か、本当に大切なのは何か。そんなことを思いながら物語が収束していき、真っ白だったいぬくんとカエルちゃんの衣装が、それぞれの色を取り戻すラストが美しい。

未就学児も含め、子どもの目立つ客席。童心を取り戻して、子どもたちと一緒に楽しめる、パフォーマンスや歌に満ちたキラキラした舞台。……絵本を読むような、オモチャ箱を広げたような、そういう舞台だった。
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by kiki_002 | 2009-12-30 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(2)
柿喰う客×三重県文化会館 スポーツ演劇「さわやか息子」
平成21年12月27日13:00~、王子小劇場にて。

企画概要/
2009年11月、三重県文化会館が劇団「柿喰う客」を2週間わたり三重県に滞在させ、新作の創作を支援しました。
柿喰う客は、オーディションに全国から集まった俳優たちとともに、スポーツ演劇『すこやか息子』を創作。
その作品に興味を覚えた王子小劇場が、2009年12月に出演者・スタッフを丸ごと招聘します。
三重県でしか見ることのできなかった貴重な作品をこの機会に是非ご覧ください。

構成・演出/中屋敷法仁

出演/
玉置玲央、深谷由梨香、村上誠基(柿喰う客)

串田仁美 from千葉
元山未奈美(劇団スマイルバケーション) from東京
稲葉瑞希  from愛知
今津知也(オレンヂスタ) from愛知
右角81(劇団バッカスの水族館) from愛知
伊藤寛隆(オイスターズ/フ透明少年) from岐阜
池田和佳美 from三重
大村 亘 from奈良
大西千保 from大阪
吉田沙弥(劇団ひまわり) from大阪
川面紗織 from兵庫
富田文子(劇団ぎゃ。) from福岡

佐賀モトキ、右手愛美、伊佐美由紀


前代未聞! 「演劇」と「スポーツ」の融合!? 
ほとばしる汗! 燃焼されるカロリー! 上がり続ける心拍数! 
適度な水分補給の先に辿り着くのは、健康か? 美容か? それとも…!
柿喰う客が三重県で仕掛けた驚愕必至の挑戦作、東京に推参!!
(劇団HPより


前作の『悪趣味』とは打って変わって、スポーツ演劇?しかもタイトルは「さわやか息子」?いや、その、柿喰う客だからさぁ、逆にそのスポーツとか爽やかっていう単語が、怪しげに聴こえたりするのは、気のせいだろうか。

地方の公立劇場と柿喰う客とが協働して、会館小ホールを“2週間×24時間貸切り”で使って作品制作と公演を行うという企画。あわせて、出演者の公募や、高校生とのワークショップ、稽古場の一般公開、稽古場のWEB中継など、さまざまなオプションを組んで、地方から発信するアートを目指したのだろうと思う。

こういう企画に柿喰う客を選んだ三重県文化会館の英断というか、度胸というか、そういうものには感服するし、そこでたぶんきっちりとひとつのものを作り上げるだけの力量は確かに柿にはあるのだろうと思う。

その芝居を、今度はお馴染みの王子小劇場で上演。さていったい……。

スポーツウェアの人々。並んでエアロビ風の動き。挨拶。

どうやらある男の子が生まれたのだ。両側にそのパパとママ。2人の姉さん。パパのパパママとママのパパママ。

キッチリと作られた笑顔で、妙に歯切れのいい言葉で、淡々と語られていく家族の歴史。

家族はそのメンバーを他人から守り、あるいは他人と縁を結び、あるいは死に、あるいはまた生まれ、そうして、つながっていく。

教科書的な説明の中にも、非婚や介護の問題、いさかいなども描かれ、感情移入を廃したように見えたこの語り口の中に、じんわりと沁みるものもあり。それぞれの出来事を説明する、人ではない存在もいたり、そうしながらもエアロビ風の運動は続いて……。

そんな感じで、ある男の子の誕生から死までをリズミカルな動きと音楽に乗せて、淡々と描いている。

だからなんなんだ!!という感じもある中で、それでもちゃんとこれがエチュードでもなく部分でもなく、ひとつの作品として成立していると感じさせるのは、さすが。

それを支えるのは、独特のリズム感や動きのキレ、表情、声、などのパーツでもあり、それをまとめる演出でもあり、相変わらず適切すぎる言葉のチョイスでもあり、ある意味柿喰う客らしいとも言える芝居となっている。飛び抜けた身体能力を持つ玉置さんが、家族でも他人でもない、神のような俯瞰する位置付けだったのも、なんとなくしっくり来る。

40分ほどの短い作品だけれど、観終って、その理由がわかった。本当に動きっぱなしのこの舞台で、これ以上の尺はキツイよなぁ。
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by kiki_002 | 2009-12-29 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(3)
「シアター!」
著者:有川浩
出版社: アスキー・メディアワークス(メディアワークス文庫)
発売日: 2009/12/16

ホントなら、昨日観てきた芝居の感想を書くはずだったんだけど、その前にまず、昨日帰りの電車の中で読み始め、そのままついつい最後まで読みふけってしまった本について書いておきたいと思う。

先日、ある方のブログで見かけたこの本。『演劇って言葉を知らない人以外は読むべし!』とそのブログに書いてあったのを見て、思わず購入。

「シアターフラッグ」という小さな劇団の危機に、300万円という金を条件付きで貸してその窮地を救ったのは、劇団主宰である春川巧の兄、司だった。その条件とは、2年間で劇団としての収益だけで300万を返済できなければ、解散しろ、というものだった。それまでは2年間無利子無担保というこの借金が、作中の劇団員が言うほど過酷な条件なのだろうか、とも思うが、そもそも年に2回や3回の公演で、300万という利益が上がるはずなどないとお互いに思っていたのかもしれない。

というわけで、この物語はある劇団のバックステーズものであり、司と巧の兄弟の関係を描く家族ものでもあり、演劇を経営の面から見た企業モノという側面もあり、とにかく『読むべし!』と言われるだけのことはあった、と思える面白い作品だった。

特に、自ら劇団の資金管理に乗り出した司と劇団員たちが心を通わせていく様子が、個人的には印象に残った。金銭感覚だけでなく、何かを創り出す人たちへの敬意を忘れない司は、しだいにこの劇団にとって得難い味方になっていく。

さまざまな苦労を乗り越え、次の公演は成功するのか。シアターフラッグは、プロとして金の稼げる劇団になっていくのか。

小説としての面白さはもとより、芝居好きにとっては、いっそう興味深い作品だった。手に取ってみてよかったな、と思う。同じ作者の『図書館戦争』のシリーズは以前から気になっていたので、こちらも読んでみたくなってしまった。
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by kiki_002 | 2009-12-28 23:57 | | Trackback | Comments(2)
観劇納め
年内の観劇は今日で最後。まずマチネは王子小劇場へ、柿喰う客のスポーツ演劇「すこやか息子」を観に行った。

やや早めに王子に到着し、話に聞いていたつけ麺のお店しょうえいで、お昼を食べてから劇場へ。

「すこやか息子」は40分ほどの短い作品。ダンス……ではなく体操(?)をしながら、ある男の子が生まれて死ぬまでの家族の動向を淡々と綴る。

赤ちゃん。パパとママ。2人の姉。パパのパパママとママのパパママ。そして他人。家族が増え、家族が減り、縁を結び、縁を切り。

これはねぇ……、なんていったらいいか。こんなカタチでも、ちゃんと成立してる。ちゃんと面白い。言葉の選び方、表情、動きのリズム。この辺が柿のずるい……もとい、上手いところだという気がする。

ソワレは、座・高円寺で「ちきゅうばこ」という芝居を観た。子どもからオトナまで楽しめる不思議なパフォーマンスや歌に満ちたキラキラした舞台。

いぬくんの大事な宝物「ちきゅうばこ」を巡る、いぬくんとカエルちゃんの冒険。

不思議の国の不思議な住人たち。いぬくんのおうちのたくさんのパパとママ。郵便物より軽いゆうびんやさん。2人一組の駅員さん。宝物を探すヒヨコとバッタとカタツムリ。

開演前から客席にパフォーマーが現れ、ひと足早く不思議の国へと誘う。未就学児も含め、子どもの目立つ客席。童心を取り戻して、子どもたちと一緒に楽しめる舞台だった。

これで、今年の観劇は終わり。今日の舞台のもうちょっと詳しい感想と、今年の観劇のまとめを年内にアップする予定。
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by kiki_002 | 2009-12-27 23:57 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
ひと足早く、冬物セール
今日から始まったagnès bのメンバーズプレセールで、タートルのセーターとロングカーディガンとチェニックをゲット。

このブランドの服は、シンプルなのにシルエットがきれいで大好きなんだけど、ややカジュアルなモノが多いかも。その中でも、とりあえず仕事に来ていけそうな雰囲気のものを選んでみた。

年が明けると本格的に冬物セールが始まる。余計なものを衝動買いしないように気をつけつつ、一応は覗いてみたいと思う。
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by kiki_002 | 2009-12-26 23:58 | ファッション | Trackback | Comments(2)
「インディゴの夜」ドラマ化&舞台化
渋谷のホストクラブを舞台にしたミステリーのシリーズ「インディゴの夜」が、ドラマ化されるらしい。それも、昼の連ドラ。

……えっ?なんだか、意外。なんていうかお昼の連ドラって、大家族のホームドラマとか、ドロドロの愛憎劇とか、そういうイメージがあるんだけど。

「インディゴの夜」は、『クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに』という思い付きから始まったホストクラブを舞台に、渋谷の街で起こるさまざまな事件を主人公である30代フリーライター兼「club indigo」のオーナー 晶と共同経営者である編集者 塩谷やこのインディゴで働く若者たちが解決していく、短編連作のミステリー。

以前書いた感想はこちら→「インディゴの夜」、続編「チョコレートビースト

ドラマでは、1週間、つまり月~金の5話で、ひとつのエピソードが解決するという構成になっているらしい。これ、ちょっと面白そうな気がする。ヒロインの設定が雇われ店長となっているので、原作とは違うようだけれど、制作発表の写真を見る感じでは、原作の登場人物を思わせる人も何人かいて、どんなテイストでドラマ化されるか気になるところだ。

どっちにしても勤め人には見られない時間帯だけれど、とりあえず最初の方だけでも録画してみようかという気になる。

スタートは、2010年1月5日、フジテレビ系昼の連続テレビドラマとして、毎週月~金曜の13:30~14:00に放送されるとのこと。

そして、もうひとつ。

4月には、テレビ版のキャストによる舞台も予定されているらしい。どうかなぁ、テレビ版が面白かったら、考えてみるかも……。

『インディゴの夜』
原作/加藤実秋、脚本/樫田正剛、演出/星田良子
出演/天野浩成、真山明大、高木万平、高木心平、貴城けい 他
期日/2010年4月30日(金)~5月3日(月・祝)
会場/新国立劇場 中劇場
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by kiki_002 | 2009-12-25 23:58 | | Trackback | Comments(0)
湧水
仕事の関係で、ふだんなかなか行けないような場所を訪れる機会をいただいた。

全国名水百選にも選ばれた水の湧き出す場所。車を降りて、山中を歩き、川を渡り、ようやくたどりついた湧水。

イメージしていたのは、小さな泉のように水の湧き出す場所だった。しかし、実際に目の前に現れたのは、もっとダイナミックに、山肌から音を立てて流れ出してくる豊かな水の流れ。

先週末に降ったという雪が、まだ山中には残っていて、あちらこちらを白く染めている。樹齢数十年は経つであろう多くの木々には、驚くほど太い藤が巻きついている。そんな木々の間を抜けて、流れ出す水に添って歩いて行くと、その先には……。

幾筋も幾筋も、その辺り一面を覆うように流れ出す澄んだ水。苔むした石の間を、水はしぶきを立てて流れていく。数箇所から湧き出している水が、いくつもの流れをつくり、せせらぎでもない、滝とも違う、ここから川が始まるのだという、そんな不思議な光景によく合う、不思議な音を響かせている。

思わず、立ちすくむようにその前でしばし足を止めた。

同行した人の1人が、新緑や紅葉の時期だったら、さぞキレイだろう、と言う。しかし、冬枯れのむき出しの木々の間を流れるその水は、かえって確かな生命の息吹を感じさせて、これ以上美しいものなどないようにも思えた。

帰りの車の中でも、あの景色が何度も目に浮かぶ。

折りしも、今日はクリスマスイブ。良い子ではなく、いい加減なオトナである自分のところには、サンタクロースが来てくれる予定はないけれど、思わぬところで素敵なプレゼントをもらったような気がした。
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by kiki_002 | 2009-12-24 23:40 | 日々のこと | Trackback | Comments(4)
観世流仕舞入門 宅稽古⑭
日曜日、諸事情で約1ヶ月ぶりのお稽古。前回「西王母」が終わったので、今回から「東北(とうぼく)」のキリという曲を教えていただく。

前回は桃の精だったが、今回は梅と和泉式部。雅な曲が続くのに、なかなか優雅な動きにはなりそうもない。困ったものだ。

先生の動きにあわせて、何度か繰り返す。だいたいの流れはつかめただろうか?舞台上での動きは?

次のお稽古で、「じゃ、やってみてください」と先生がおっしゃったときに、立ちすくまない程度には練習しておかないと駄目かなぁ。まあ、優しい先生なので、駄目なら駄目でちゃんと教えてはくださるのだけれど、失礼にならない程度には、覚えておきたい気がする。

そして、年明けの初謡会の仕舞と謡の曲を決めた。日程調整の結果、初謡会といいながら、2月になってしまったので、多少練習の時間はある。正直、仕舞よりも謡の方が荷が重い。あの独特の抑揚が、どうも上手く出来ないんだよね。謡の方もきちんと教えていただいた方がいいんだろうなぁ、とは思うんだけど。
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by kiki_002 | 2009-12-23 23:47 | 習い事など | Trackback | Comments(0)
グイン・サーガ第130巻「見知らぬ明日」
著者:栗本薫
出版社: 早川書房(ハヤカワ文庫)
発売日: 2009/12/10

発売日。書店で平積みになっているのを手に取った瞬間、『あっ!』と声をあげそうになった。薄い、そして軽い。いつも同じ長さ、同じ4章にまとめられたこのシリーズなのだけれど、しかしこの一冊は2章が完成する前で途切れている。

わかっていたはずなのに、改めて栗本さんが亡くなったのだということが、切実に感じられた。

読み始めれば、長い間親しんだあの世界。多くの登場人物たちが、いつものように言葉を交わし、それぞれの思いを抱えて動き続けている。

相変わらず貧乏くじを引いてしまうヴァレリウス。いや、彼はいつも、なぜか損な役割が回って来てしまう、と言うけれど、そうではないのだ、と今回はよくわかった。彼自身が、いろいろなことに気づいてしまい、そしてそれを見過ごせない、捨てて置けない性分なのだ。まあ、その性格そのものが貧乏くじだという考え方もあるけれど。

そして、イシュトはいったい、何をしようとしているのか。マルガへ詣でた後、パロを発ったはずなのに。新たな争乱の火種を生み出そうとしているのだろうか。

パロの行く末を案じながら、祈ることしかできない、というリンダに、それも大切な役目だ、というヴァレリウス。この何気ないやり取りが、なぜか胸に響いた。

絶体絶命の危機にあったはずのフロリーが、目覚める場面の途中で、物語は途切れている。

巻末には、今岡清氏の解説が付されている。公私にわたって栗本さんを支え続けてきたこの方の、グイン・サーガへの思いが綴られているこの解説を読むと、また改めてこの物語のことを考えてしまう。

多くの人に愛され、読まれ続けてきたこの長い長い物語に、心からの愛と感謝を。
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by kiki_002 | 2009-12-22 23:56 | | Trackback | Comments(0)
  
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