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月が満ちて……
季節外れの寒い日が続く。そのせいか、まるで、真冬に戻ったみたいに夜空がきれいだ。

特に、月が冴えて思わず立ち止まりそうに美しい。もっとも、あまりに寒くて立ち止まれないけど(爆)。

明日は満月。なんとなく落ち着かないのはそのせいか、あるいは年度末のあわただしさのためか。

寒くても、明日もきっと仕事帰りに空を見上げてしまうだろう。いっそ急に暖かくなって水蒸気が増え、朧に見えたりするのもこの季節らしくていいかもしれない。
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by kiki_002 | 2010-03-30 23:59 | 日々のこと | Trackback | Comments(2)
『マクベス』
平成22年年3月20日(土)14:00~、世田谷パブリックシアターにて。

作/W・シェイクスピア
訳/河合祥一郎訳 『マクベス』より
構成・演出/野村萬斎

出演/野村萬斎、秋山菜津子、高田恵篤、福士惠二、小林桂太

シェイクスピアを原作として新たな劇世界を切り拓いた『まちがいの狂言』(「間違いの喜劇」)、『国盗人』(「リチャード三世」)に続き、野村萬斎が『マクベス』に挑みます。2008年10月のリーディング形式による上演(シアタートラム)から、テキストを再構成し、大胆な演出をほどこします。
たった5人で演じるシンプルかつパワフルな『マクベス』に、どうぞご期待ください。
(劇場HPより)

順序が逆になってしまったけれど、先週末観てきた『マクベス』についての感想を。

たった5人、たった1時間半で描かれる、無駄を削ぎ落とされたタイトなマクベス。『国盗人』は『リチャード三世』の翻案だったが、これはそのまま『マクベス』として演じられるということで、予想では原作に忠実なモノとなるのだろうかと思っていた。

しかし。

冒頭、ステージは白い半円状の…いや半球状のモノで覆われている。そこに月が昇り、独特の世界観を感じさせる不思議な言葉が語られる。そして、白い半球越しに、男が刀を振るうシルエット……。

抽象的で印象的なプロローグが終わると、3人の魔女が蠢き始める。演じる高田恵篤さん、福士惠二さん、小林桂太さんの卓越した身体性。この方々の魔女を観られただけでも、この『マクベス』が演じられた価値があったという気がする。

そして、魔女たちとマクベスの出会いの場面。気がつけば、魔女のひとりはいつのまにかバンクォーとなってマクベスと共に歩いている。

その栄光に満ち、同時に不吉な予言。予言の一部がすぐに真実となったことで、マクベスの野心に火がつくのだが……。

すぐに迷い、思い悩むマクベスの人間味と、叱咤するマクベス夫人の気丈さ。そして、マクベスと夫人のキスシーンの美しかったこと。

マクベスの悩みや迷う部分をたっぷりと描きながら物語は進んで行く。

惨劇の後、再び魔女たちの予言。それは、「女から生まれた者にマクベスは倒せぬ」と「バーナムの森が向かってくるまではマクベスが滅びぬ」という、あまりも有名な2つの予言。その場面の魔女たちの、のたうち、うごめく異形の姿。

しかし、しだいにマクベスは追い詰められていく。それに伴って、狂気が彼を支配していくように見えて。夫人の死の辺りから終盤にかけて、舞台に降り注ぎ始める真っ赤な葉。

魔女たちの仕掛けた罠にマクベスが気づく瞬間の凍りつくような表情。それでも、諦めることなく刀を振り上げるマクベス。そのまますぐに見えなくなって再び現れたのは、すでに人の形をとどめないマクベスの残骸だった……。

その無残なパーツを魔女たちが持ち上げると、白い花が一輪。その瞬間の静謐さは、しみじみと心に沁みてくるように感じられた。

権力争いや歴史的な背景、多くの人々の関係性などをスッパリと切り取って、マクベスというひとりの男とその妻が、魔女に魅入られて滅んでいく過程を描いたシンプルな『マクベス』。冒頭の広大な世界観と白い花が一輪だけ咲いていた静かなラストが、マクベス夫妻の滅亡をひとつの神話のように感じさせていたようにも思えた。
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by kiki_002 | 2010-03-29 00:06 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
『象』
平成22年3月27日13:00~、新国立劇場にて。

作/別役 実
演出/深津篤史

出演/稲垣吾郎、奥菜 恵、羽場裕一、山西 惇、紀伊川淳、足立智充、阿川雄輔、神野三鈴、大杉 漣

原爆で背中に負ったケロイドを、町中で見せびらかし、町の人々から拍手喝采を得たいと奇妙な情熱を抱く病人。彼を引き止め、人々はもう我々被爆者を愛しも憎みも嫌がりもしないんだ、ただとめどなく優しいだけなんだ、だからひっそり我慢することしかしてはいけないと説得する甥。ふたりの心の行き違いから、原爆病者の陥った閉塞状況を、ひいては人間全般の抱える存在の不安を、静けさの張りつめた筆致で描いた作品『象』は1962年の劇団「自由舞台」の旗揚げに上演され、深い孤独と不安に耐え、静かな生活をまもりぬこうとする人間の姿を鮮烈に描きながら、原爆の恐怖と苦しみを斬新な手法で表現し、日本演劇界に衝撃を与えました。
別役実25才の時、初期の代表作であり今も上演され続けている本作品のテーマは、発表から既に45年以上が経過した現在の日本、さらには世界の現状をみつめてみても全く色あせてはいません。
演出には、新国立劇場において、岸田國士作『動員挿話』初演、再演、三島由紀夫作『近代能楽集─弱法師─』を演出し高い評価を受けた深津篤史を迎え、今の時代に相応しい新しい視点から捉えた『象』を上演いたします。(劇場HPより)


観る前に抱いていたのは、正直言えば重く難しい舞台なのだろうというイメージだった。

しかし、観終わってみると、そのイメージは変わっていた。奇妙で、不思議で、ときには笑いも含め、静かな中にどこか突き抜けたような明るさが感じられる、そういう芝居。そして、何よりも「言葉」が印象に残る舞台だった。

大杉漣さんの演じる「病人」は、被爆により背中に大きなケロイドがある。かつてはそれを「街」で多くの人々に見せていた。いまはもう症状が悪化して、長いこと病院のベッドの上で暮らしている。

しかし、彼は再び「街」へ出て、人々の前でそのケロイドを見せ、喝采を浴びることに大きな情熱を傾けているのだった。

稲垣さんが演じるのは、病人の甥である「男」。「男」が「病人」の見舞いにやってくるところから物語は始まる。

舞台は、色とりどりの衣類に満たされている。足の踏み場もなく、無秩序に積み上げられたさまざまな種類の上着やズボンやストールや帽子。

その衣類の海の上を、黒いこうもり傘を差した「男」が、奇妙に詩的な言葉を語りながら裸足でゆっくりと歩いてくる。たとえば風、たとえば魚、たとえば涙。そんな切れ切れのイメージが浮かんでは消えて。

病人と妻。病人と男。そして病人と医師。さまざまな会話を通して、病人の情熱がより明らかになっていく。そこにあるのは、被爆したことへの恨みでも哀しみでもなく、ただその背中を人々に見せて、拍手を、喝采を、という奇妙な情熱だけ。

…・・・ふと、つかこうへい氏の舞台を思い出した。語り口や雰囲気はまったく違うけれど、登場人物の強烈な「見せよう」という意志。登場人物の情熱の方向性やそのニュアンス。いやいや、似ているというのではない、ただふと、通じるものがあるように思わせられただけのことだ。

「病人」と同じく、被爆者である「男」や「看護婦」。「看護婦」の子どもを産みたいという願いや、静かに暮らしたいという「男」の希望。

しだいに彼らもまた病魔に冒されていく。

かつて「病人」が街でその背中を見せていたころ。そのケロイドに触れたいと言った幼い女の子。あるいは、目をそむけて金を差し出した女。そういう記憶が彼らの病……いや、被爆者であるという立場を定義付けていく。

たぶん、この戯曲が書かれた時代といまでは、原爆や戦争という言葉に対する反応も違いがあるだろう。今再演されることで、具体的な事象を描いたものというより、どこか普遍的な「マイナス」を背負った人々の物語……となっているように思われた。

そういう理屈はともかく、色とりどりの衣類の合間から立ち上がる奇妙な人物たちや、噛み合うような合わないような奇妙な会話が、いつか観た夢のような懐かしさを感じさせる舞台、そしてなにより、ときに笑いを誘いながら、圧倒的な量と内容のセリフを繰り出し、終始舞台の勢いを支えた大杉漣さんの熱演が印象的な舞台だった。
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by kiki_002 | 2010-03-28 10:51 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
春……なんだなぁ
いろんなことが滞ってます。(←とどこおってますって、漢字で書くとなんだかピンと来ないね)

ブログも最近放置気味で、気にしてくださっている方にはホント申し訳ないです。ネタはけっこうあるんだけどね……。

東京じゃ桜も咲いたらしいし、この辺でも木蓮がきれいだし、職場も年度末の雰囲気がしっかり漂っているし、どっちを向いても春だなぁ……という感じ。その割りに昨日とかも寒かったけどね。

独特の落ち着かない空気、もの狂おしいようなざわつく感覚。さまざまなモノが芽吹き始める、そういう季節。そして、新しいことに出逢ったり、新しいことを始めるのにもふさわしい季節。明るくて、埃っぽくて、何もかもがざらつく手触り。

もうすぐ3月も終わり、新しい年度が始まる。
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by kiki_002 | 2010-03-27 08:27 | 日々のこと | Trackback | Comments(0)
言葉……
なんだか上手く使いこなせない。日常生活の中の言葉も、こうして文字で書く言葉も。

思うことと、言葉で表現できることの落差が歯がゆくて、まるで細い彫刻刀の代わりに、斧やナタで細かい模様を刻もうとしているような気分になってしまう。

いっそ言葉になんか頼らず、目と目を見交わすだけで、分かり合えることもあるのに。

訓練しだいでは、この手ごわいモノをもっと上手く扱えるようになるんだろうか?……せめてもう少し、ある程度までは?

それでも……言葉による誤解や言葉だけでは届かない思い、そういうものはいつまでも残り続けるのかもしれないけれど。
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by kiki_002 | 2010-03-21 12:32 | 日々のこと | Trackback | Comments(4)
で、「マクベス」
今日は、その(どの?)萬斎さんのマクベスを観に世田谷パブリックシアターへ。

これはねぇ、リーディング公演のときにチケットを取りそびれて、とても悔しかったんだよね。なにしろ、「リチャード三世」を翻案した「国盗人」がとてもインパクトあったし、またシェイクスピア、それも「マクベス」を萬斎さんが取りあげてどう料理したのか、気になって気になって。

だから、今回の公演が決まったときにはもうホントにドキドキした。

「マクベス」と言ってまず思い出すのが、数年前に観た りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピア・シリーズ「マクベス」。

装置も大道具もない能舞台で演じられた、言葉の美しさと観客の想像力を生かしたシェイクスピア。特に、マクベス夫人を演じた市川笑也さんの美しさと、エンディングでのマクベスと夫人の道行きが印象的だった。

それから、去年の3月に観た脇組の戦国シェイクスピア第一弾「BASARA~謀略の城」。マクベスを戦国時代の武将 松平弾正久秀に置き換えた、戦国シェイクスピア。

舞台狭しと繰り広げられる殺陣やダンス、大人数でのアクションがとても贅沢な舞台で、その中でマクベス夫人にあたるお艶が流産し、狂っていく様子が壮絶だった。

そして今回。これまで観てきたものとはまただいぶ違う独特の世界観を持った「マクベス」だった。

詳しい感想は、改めて近日中に。
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by kiki_002 | 2010-03-20 23:54 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
萬斎さんでファウスト!!
相変わらず、いろんなことに挑戦しちゃう方だ。いままさにマクベスをやってて、つい先日はリチャード三世の翻案である『国盗人』を再演してたし、かつてはハムレットもやったし、ギリシャ悲劇もやった。清水邦夫氏の脚本で老人役を演じたりもした。

で、今度はこれ。

野村萬斎さん主演『ファウストの悲劇』7月上演!!

蜷川幸雄氏演出で萬斎さんというと、『オイディプス王』や『わが魂は輝く水なり』がすぐに思い出される。特に一昨年の『わが魂……』は、何度か観に行って、ここにも感想を書いたけれど、本当に美しい舞台だった。

萬斎さんが演じた老境の武将と、菊之助さんが演じたその息子、それぞれの意地と尊厳と憧れと。

そのときと同じBunkamuraシアターコクーンで、今度はいったいどんな顔を見せてくれるのか。それを思うと、いまからもうドキドキしてしまう。

でもその前にまず、久しぶりに本気のチケット取りをしなくちゃならないだろうなぁ……。

『ファウストの悲劇』

作/クリストファー・マーロウ
演出/蜷川幸雄
翻訳/河合祥一郎
出演/野村萬斎 他

公演期間/2010年7月4日(日)~25日(日)
会場/Bunkamuraシアターコクーン
チケット発売/5月15日(土)
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by kiki_002 | 2010-03-18 01:01 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
年度末……
気がつけば、いつのまにか3月ももう後半戦。今年度も、残すところあとわずかとなった。

もうねぇ、何度も何度も言ってるけど、時間の立つのが早過ぎる。どうしてだろう?

年齢を重ねたから?

それともいろいろ欲張りすぎるからだろうか?

バタバタと焦ってばかりで、足元を見直す余裕がない。もっと毎日毎日を丁重に生きなきゃいけないような気がするのに。

目の前のことをひとつひとつ大事にしたり、そばにいる人を大切にしたり、そういうふうにしたいんだけどね。ただなんとなく忙しがって、とりあえず……みたいな感じで走り抜けてしまう。

まあ、この落ち着きのない性格や無駄の多い行動パターンのせいでもあるんだろうなぁ。

この1年を、あまり恥ずかしくない形で終われるように……。残り少ない時間を少しでも丁寧に過ごしたいと思う。
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by kiki_002 | 2010-03-17 00:36 | 日々のこと | Trackback | Comments(1)
食べるラー油づくりに挑戦!?
少し前にこのブログでも書いたのだけれど、桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」に激ハマり中。

……なのだけれど、近所のスーパーではこのところ売り切れ続き。そこで、ちょっとネットで調べてみると、食べるラー油の作り方を書いたサイトをいくつか発見した。それほど難しくなさそうなので、もしかすると自分でもつくれるかも?という気になって挑戦してみた。


なたね油にみじん切りのにんにくと長ネギを入れて、にんにくが色づくまで弱火で加熱する。

にんにくが色づいたら火を止めてごま油を加え、粗熱がとれたら唐辛子とフライドオニオンとすりごま、砂糖、塩、しょうゆ、コチュジャンを加えて混ぜる。


まあ、だいたいこんな感じ。

途中まではいい感じに進んだんだけど、火を止めた後、にんにくが少ないような気がして、市販のフライドガーリックをさらに加えようとしたら……間違えて生の乾燥にんにくを入れちゃったよ(泣)

これ以上加熱すると先に入れた具がこげちゃうし、とりあえずそれで味見してみると、どうしたって生のにんにくのインパクトが強すぎ。

あ~あ。

ベースの味はだいたいイメージに近いものになったんだけど、このままでご飯にかけたりすると、生にんにくが辛すぎる上に、食べた後ものすごくにんにく臭くなる(爆)

何か料理になら使えるかもしれないけど、食べるラー油としては失敗だなぁ……。

う~ん。悔しいので、近いうちにリベンジする予定。今度は上手く行きますように。
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by kiki_002 | 2010-03-16 00:07 | 飲んだり食べたり | Trackback | Comments(0)
「新世界 -Neo Universe-」(ネオ ユニバース)
発売日:2010年3月10日(水)
発売元:EMIミュージック・ジャパン

そういえば、「FANTA」バンドの話をする前に、これを書いておかなきゃいけなかった。

THE ALFEEの約3年ぶりとなるOriginal New Album 「新世界 -Neo Universe-」が、10日に発売になった。

通常盤の他に、DVD付きのとデカジャケ仕様のと2種類の初回限定版が出ているらしい。まだ買ってないんだけど、たぶんDVD付きの初回限定版を買うつもり。

収録曲
01. Neo Universe PART I
02. LAST OF EDEN ~Neo Universe PART II
03. 新世界を越えて ~Neo Universe PART III
04. Zipangu
05. この愛を捧げて
06. GET YOUR CHANCE
07. 初恋の嵐 ~Love Hurricane
08. 風の詩 (Acoustic Version)
09. リバプールから遠く離れて
10. 夜明けを求めて (Album Mix)
11. 桜の実の熟する時 (Album Mix)
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by kiki_002 | 2010-03-15 00:47 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
  
だって、好きなんだもん!
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