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NHK木曜時代劇「鞍馬天狗」第6回「天狗と子守歌」
今回は、赤ん坊を巡るお家騒動を絡めた人情話。そして、女をなめたらいかんよ、というお話。羽田美智子さん演じる幾松ねえさんがカッコいい。

嘘をついて赤ん坊を引き取ろうとした、3人の侍の間の抜けた受け答えがおかしい。まあこの3人は、最後までこういう情けない悪役だったけど。

黒姫の吉兵衛が今回もいい感じで活躍している。

で、今回の鞍馬天狗の活躍は、ちょっとコミカル。扇を持つ様子はさすがに様になるけれど、ブーメラン風になるのはどうなの?とはいえ、たまにはこのくらい牧歌的でもいいかもしれない。あまり毎回人を斬るのも陰惨だから。
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by kiki_002 | 2008-02-21 23:30 | 映像 | Trackback | Comments(2)
狂言 万作の会
平成20年2月8日(金)18:30~、栃木県総合文化センターメインホールにて。

第1部 狂言講座
解説:石田幸雄
小舞「七つ子」「暁」:高野和憲、地謡:月崎晴夫、石田幸雄、岡聡史

第2部 狂言
「川上」
夫:野村万作、妻:野村万之介

「棒縛」
太郎冠者:野村萬斎、次郎冠者:石田幸雄、主:深田博治

地元とはいえ、平日の18:30開演はけっこうキツい。しかも今週から来週にかけて、次年度の事業の関係で打ち合わせの嵐なのだ。ともあれ、なんとか間に合って席に着く。で、座ってみると、申し訳ないようないいお席。正面2列目、しかもちょうど階(きざはし)の前辺りなのだ。いやあ、舞台が近い♪

石田さんによる解説は、本日の演目のあらすじとみどころなどをわかりやすく。途中で高野さんの小舞をはさむ。どうやら、「棒縛」の中にこの小舞が登場するらしい。

こうしてみると小舞の動きは、基本的には仕舞と同じような気がする。なんとなく親しみを感じる。

「川上」は、コメディというより人情物(?)という趣のしっとりした話。万作さんと万之介さんの演技も味わい深く、最後は謡でしみじみと終わる。「こういう狂言もあるんだねぇ~」と同行した友人が言う。

最後の「棒縛」は、打って変わって面白い元気の出るような話。

主人の留守に、太郎冠者と次郎冠者が酒を盗み飲するらしいと知って、そうはさせまいと太郎冠者の両手を棒に、次郎冠者を後ろ手に、縛って出かける主人。しかし、縛られたまましっかり酒を飲み、酔って謡ったり、舞ったりとすっかり酒盛りになったところに、主人が帰ってきて……。

棒に縛られたまま酒を飲もうとする太郎冠者の動きや表情が、あまりにもおかしくて思わず吹き出す。太郎冠者のちゃっかり具合も次郎冠者のとぼけ具合も絶妙で、しかも2人ともなんとも明るい。

そして、酔って次郎冠者が「七つ子」を舞うときなどの、太郎冠者役の萬斎さんの謡がなんともいえず、いい。前方の席だったので、近くであのお声をたっぷり堪能した。「夢に見そう……」と友人。

この会は、もう10年以上も毎年続けられているらしい。昨夜までは九州で、今朝の飛行機で帰ってきて、そのまま宇都宮に来て、このすぐあとにはアメリカでの公演があって、という相変わらずのお忙しさの中、こうして地方のホールでの公演を続けてくださるのは、本当にありがたい気がする。
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by kiki_002 | 2008-02-08 23:45 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
NHK木曜時代劇「鞍馬天狗」第4回「山嶽党奇談 前編」
先週はしっとりした話だったなぁ…と思っていたら、今週は鞍馬天狗が神出鬼没の大活躍だった。でも、障子越しに見えるイカ頭巾のシルエットはいまひとついただけない…と思ったり、頭巾をとっているシーンが少ないんじゃないか…という気がしてちょっと寂しかったり。

倉田典膳と黒姫の吉兵衛のコンビは、ますます見ていて楽しい。

終盤、おお、鞍馬天狗と近藤勇との対決!と思ったら、山嶽党に対して共闘することとなって、決着はお預けだった。まあこの二人の決着は、このシリーズのクライマックスになるんじゃないのかなぁ……などと想像しているのだが。

次回は、石黒賢さんの演じる豪商 三島屋清左衛門と鞍馬天狗との対決が楽しみだ。
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by kiki_002 | 2008-02-07 23:39 | 映像 | Trackback(1) | Comments(0)
NHK木曜時代劇「鞍馬天狗」 第3回「石礫(いしつぶて)の女」
なんとなく前回までとちょっと雰囲気が違う……と思ったら、第1回・第2回とは違う方が脚本を書いていらっしゃるようだ。

今回は、黒谷友香さん演じるお喜代と萬斎さんの演じる倉田典膳こと鞍馬天狗との、恋愛とまでは呼べない淡い交流が儚くてなかなかよかった。

愛する男を失った夜のお喜代の身の上話に、共感を覚える倉田典膳。その倉田の優しい言葉に、つい寄り添ってしまうお喜代の孤独。二人が寄り添う様子は、とても絵になってキレイだった。

でも、白菊姫は?と思ってしまったのは、きっと私だけではないに違いない。
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by kiki_002 | 2008-02-02 01:10 | 映像 | Trackback | Comments(0)
DVD「小さな狂言師 誕生~野村萬斎・親子三代の初舞台~」
似たような記事が続いてなんとなく気がひけるのだけれど、ご容赦ください。

これは、昨日のDVDと2枚セットのBOXで購入したもの。(ちなみに、そのDVDボックスのタイトルは「狂言師 野村万作・野村萬斎~伝え受け継ぐもの~」)

タイトルのとおり、萬斎さんの長男である裕基くんが、小さな狂言師として3歳で初舞台を踏むため、祖父や父から稽古を受ける様子を中心に、祖父から父へ、父から子へと受け継がれるものについて描かれている。

ふだんは優しそうな萬斎さんが、幼い我が子に稽古をつける時の厳しい表情や、彼自身が父である万作さんからきめ細かく指導される時の様子。こうして伝えられていくものに、どういう意味があるのか、迷うこともあっただろう。それでもなお、そうやって伝えられ、伝え続けていこうとする姿に、なぜか胸が熱くなる。

狂言以外の場所でも活躍を続ける萬斎さん。「ハムレット」を演じたとき、劇中の決闘で「お父さん」が倒れるシーンを観て驚き、心配する裕基くんがなんとも言えずかわいい。

そんな裕基くんが、とうとう「靱猿」で初舞台を迎える様子や厳しい教えを受けながら舞台の経験を重ねていく様子と舞台以外のときのあどけない様子に目が離せない。これを観て、昨年はつい京都まで「靱猿」を観に行ってしまった。

巻末には、三代で演じる舞台「靱猿」をノーカットで収めてあるのもうれしい。
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by kiki_002 | 2008-01-31 00:34 | 映像 | Trackback | Comments(0)
DVD「万作・萬斎 狂言の世界」
日曜日の余韻がさめやらず、手持ちのDVDを観返したりしている。特に、観てきたばかりの「奈須与市語」が収められているこの1枚は、もともとVHSで発売されていた3本の映像をまとめたもので、なんとも贅沢な内容だと改めて思ったりしながら観た。

「狂言師 野村萬斎 初舞台から襲名まで」
「狂言師 野村萬斎 エイスケそしてニューヨーク」
「野村万作 『最後の狐に挑む』」

というこの3本、それぞれ見どころが多いが、今回観返してみて印象に残ったのは、最後に収録されている「野村万作 『最後の狐に挑む』」だった。人間国宝となられた野村万作氏の芸に向き合う真摯な姿勢に、思わず引き込まれる。

その中で、狐が月に向かって吼える場面の型を工夫するところで、万作さんの長男である萬斎さん(撮影当時はまだ襲名前だったようだ)が自分ならこんなふうに演じる、と動いてみせる。そのときの動きが、なんていえばいいのだろう、確かに人の動きではなく獣の動きに見えて、同時に不思議に美しいのだ。一度背を丸め、それから月に向かって伸び上がる様子をなめらかに演じてみせる姿は、ただそれだけで何かの物語を思わせる。

そして万作氏は、それとはまた違う表現を選び、形にしていく。重い演目とはいえ、こんなふうに時間をかけ、多くのものを見、何かを研ぎ澄ませていくようにして役をつくっていくのだということに、驚かざるをえない。

「釣狐」を拝見したことはないが、これもぜひ観てみたい演目となった。

その前の2本の映像も、たとえば冒頭、海外留学から戻った萬斎さんが、長髪をバッサリと切り落とすシーンから始まったり、連続テレビ小説「あぐり」でエイスケ役を演じた時の映像や大河ドラマ「花の乱」の細川勝元役の映像、ロンドン留学の時の様子など、本当に盛りだくさんで、見ごたえがある。

もちろんここに収められている「奈須与市語」は、昨日今日と繰り返し観てしまった。テロップが出るので、語りの内容がしっかりわかって、正直ありがたい。


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by kiki_002 | 2008-01-30 01:16 | 映像 | Trackback | Comments(0)
昨日観た舞台についての追記
昨日の舞台、お能はどちらの演目も見ごたえがあった。力のこもった「屋島」も、若々しく爽やかだった「舎利」も。それから、仕舞もよかった。(習い始めたためだろう、最近特に仕舞は観ていて面白い気がする) 狂言「文荷」もさすが万作さんと万之介さんの太郎冠者次郎冠者コンビがなんともお茶目で楽しかった。

でも、やはり印象に残っているのは、能「屋島」での野村萬斎さんの『奈須与市語』だ。

静かに橋掛りに座り、出番を待っているときから、その表情にはすでにどこか張り詰めた雰囲気が感じられた。

状況を説明する語りの部分と併せて、義経・実基・与市と複数の人物の会話を再現し、緊迫した状況をただ己の言葉のみで描き出す彼のひとり語り。どれほど集中しているのだろう、観ているうちにその白皙の横顔がかすかに紅潮していく。

語りだけでなく、動きで表現する部分も多く、たとえば馬上の射手の動きを表現して膝立ちで跳ねるように前進する激しい動きに目を奪われる。

ひしと前方を見据えたまなざしの真摯さに打たれて、観ているうちに鼓動が早くなる。こうしてみると、なんて綺麗な人なんだろう……。そして、なんて響く声なんだろう……。

「鞍馬天狗」での萬斎さんも素敵だけれど、この方を舞台で観ることができて幸せだとしみじみ思う。萬斎さんの本領はやはりここにあるのだ、といまさらながら実感させられた。


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by kiki_002 | 2008-01-28 23:49 | 舞台 | Trackback | Comments(2)
第21回檀の会
松木千俊独立二十周年記念 第21回『檀の会』
平成20年1月27日(日)13:30~17:40、観世能楽堂にて。

仕舞「高砂」 武田友志
仕舞「笹之段」 小川明宏
仕舞「船弁慶 キリ」 佐川勝貴

能「屋島 弓流 奈須与市語」
シテ:松木千俊、ツレ:武田文志、ワキ:殿田謙吉
アイ:野村萬斎
笛:一噌仙幸、小鼓:曽和正博、大鼓:亀井忠雄
後見:武田宗和、野村四郎

狂言「文荷」
太郎冠者:野村万作、次郎冠者:高野和憲、主:野村万之介

仕舞「白楽天」 武田宗和
仕舞「梅 キリ」 武田志房
仕舞「国栖」 小川博久

能「舎利」
シテ:松木崇俊、ツレ:関根祥丸、ワキ:大日方寛
アイ竹山悠樹
笛:一噌隆之、小鼓:森澤勇司、大鼓:柿原弘和、太鼓:大川典良
後見:武田友志、武田尚浩

今年初の能楽堂。

「屋島」は、源義経を題材にした修羅物。屋島の浦を訪れた旅の僧が、年老いた漁夫と若い漁夫に一夜の宿を借りる。源平の合戦の様子を詳しく語る年老いた漁夫に、不思議に思った僧が名を尋ねると、義経の霊であることをほのめかして消えていく。

間狂言では、『奈須与市語』の小書により、奈須与市が船上の扇を射落とすまでを狂言方が何役も演じ分けながら語る。

旅の僧がまどろんでいると、義経の霊が現れ、屋島の合戦の様子を語る。取り落とした弓を名誉のため命がけで取り戻したさまなど合戦の様子を語り、いまも修羅道で戦っているのだとして、夜明けに消えていく。

見ごたえのある演目だった。前シテ後シテともに見どころが多く、華やかで名を重んじる合戦の様子が、修羅物の物悲しさよりも義経の勇ましさを印象づけた。間狂言では、張り詰めた空気の中、波間に見え隠れする扇を射ようとする与市の緊張が伝わってくるように感じられた。

「舎利」は、初めて都に来た僧が、泉湧寺の仏舎利を拝ませてもらっていると、現れた里人が仏舎利のゆらいを語るうち、足疾鬼となって舎利を奪っていく。

天上界へ仏舎利を持って逃げた足疾鬼を韋駄天が追い詰め、仏舎利を奪い返して物語が終わる。

若々しい演者をそろえたこの曲では、後半の足疾鬼を韋駄天が追う場面の激しい動きを楽しんで拝見することができた。

今日は、どちらの能も動きが多く、わかりやすく面白く感じられて、なんとなく満足して帰路についた。

ついでに、あいかわらずミーハーなことを言わせていただくと、萬斎さんの『奈須与市語』は、真剣なまなざしが凛々しい上にどこか色気すら感じさせて、もうそれだけで行った甲斐があったように思えた。毎度毎度同じようなことを言って申し訳ないが、この方は本当に華がある、としみじみ思った。
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by kiki_002 | 2008-01-27 23:56 | 舞台 | Trackback | Comments(0)
NHK木曜時代劇「鞍馬天狗」 第2回『宿命の敵』
今回は、浪士 中原富三郎を演じた山口馬木也さんが印象的だった。

昨年観た蜷川幸雄氏演出の「オセロー」では、人のいいキャシオーを演じていたのに、今回は眼光鋭い役で驚かされた。己の腕と名刀に溺れ、人を殺めていく、その狂気。今回だけのご出演なのが残念なくらいだ。

この中原を討つのは、新撰組の近藤勇を演じる緒形直人さん。この方はこんなに怖い顔もできるんだなぁ~、と妙なことに感心してしまう。優しそうなイメージだったので。

主役の萬斎さんは、前回のいかにも育ちの良さそうなお公家さんの姿から、あまり強そうに見えない浪人姿へお召し替え。どちらも、お似合いで素敵だった。
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by kiki_002 | 2008-01-25 22:26 | 映像 | Trackback | Comments(0)
萬斎さん主演で「わが魂は輝く水なり」
今年5月にシアターコクーンで、萬斎さん主演の舞台が予定されているらしい。

そういえば今日、友人と今年の観劇予定について話をしていて、4月~5月は野村萬斎さんの出演される狂言が少ないようだ、と言っていたところだ。

作品は、清水邦夫氏の「わが魂は輝く水なり」。演出はシアターコクーンの芸術監督である蜷川幸雄さん。

主人公である平安末期の武将 斉藤実盛を野村萬斎さんが、その息子を歌舞伎の尾上菊之助さんが演じるほか、秋山菜津子さんや津嘉山正種さんなどが共演する。

詳しくはこちら

う~ん、楽しみ♪チケットが無事に確保できますように。
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by kiki_002 | 2008-01-20 21:33 | 舞台 | Trackback | Comments(3)
  
だって、好きなんだもん!
by kiki
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