「俺たちは天使だ!NO ANGEL NO LUCK~地球滅亡30分前!」
2009年 09月 01日
平成21年8月29日(土)18:00~、サンシャイン劇場にて。
脚本/鈴木哲也・本田誠人
演出/細川徹
出演/
渋江譲二、鎌苅健太、藤田 玲、山本匠馬、
載寧龍二、秋山奈々、林 修司、
山下裕子、累央
小野寺 昭(映像出演)
「俺たちは天使だ!」は、ちょうど30年前に放映された沖雅也さん主演のアクションコメディードラマ。この作品のリメイク……ではなく30年後に麻生探偵事務所を引き継いだ若者たちを描く続編が「俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK」で、今年の7月から放送されている。
で、そのドラマの舞台バージョンがこの「俺たちは天使だ!NO ANGEL NO LUCK~地球滅亡30分前!」。いや、長いタイトルだね。それにしても、2クールのドラマ放送真っ只中に、同じキャストで舞台までやってしまうという強行軍(?)。きっと稽古とか、たいへんだったのではないだろうか。
で、そのあらすじがこちら。
ひょんな事から麻生探偵事務所を引き継ぐ事となった元刑事の乾京介(渋江譲二)は、近所のおばさん・御手洗香世(山下裕子)から迷い猫である佐吉の飼い主探しの依頼を受ける。乾は佐吉の特徴に目を付け、インターネットでの捜索を画策。ハッカーである若林時宗(山本匠馬)と共に核心に迫ったその時、同じく飼い主を追う謎の男(累央)と遭遇する。どうやら佐吉には地球存亡に関わる重大な秘密があるらしい。佐吉を飼い主の元へ戻すべく、運転のプロフェッショナル弦巻 剛(藤田玲)と、兼ねてから面倒を見ている当麻優希(鎌苅健太)を召集。さらに、刑事時代の同僚である加賀美由紀彦(載寧龍二)の協力を得て、5人のスペシャリスト集団を結成。佐吉、いや地球の命運を懸けて、謎の男との大争奪戦を繰り広げる! 佐吉の飼い主とは誰か? そして、佐吉に秘められた謎とは?運が悪けりゃ死ぬだけさ!
5人の天使たちが佐吉と地球を救うべく立ち上がった!(公式ホームページより)
なんでこれを観に行くことにしたのかといえば、7月に扉座の「新浄瑠璃 百鬼丸」を観て以来、気になっている累央さんが出演されているから。
舞台の前にテレビシリーズも何度か観てみると、ややナンセンスなアクションコメディというところだろうか。まあ深夜の放送だし、何でもありだなぁ、という感じ。
まあ最近観ている芝居とは傾向が違うし、それほど期待しないで観に行った。
開演と同時に、テレビで観たメインキャストが客席の通路を走ってくる……だけじゃなくて、観客に話しかけたりもしてノリのいい導入。
元刑事で探偵事務所を引き受けたばかりの乾京介と近所のおせっかいなおばさんの会話が楽しい。そこで頼まれた仕事は迷い猫の飼い主を探すこと、ってのは公式HPにあったあらすじどおり。
まだテレビシリーズのような仲間になっていないほかのメンバーに手伝いを依頼する京介。それぞれのメンバーとのやり取りや回想シーンで別のキャラクターを演じる様子などネタやアドリブも効いていて、楽しい。
客席も、キャストのうちの誰かのファンがほとんどなのだろう、好意的でノリのいいリアクション。
あのねぇ、とにかく楽しいの。難しいことなんか考える必要のない元気でお気楽なコメディ。くだらないといえば確かにくだらない。でも、いいんじゃないかな、楽しいから。
で、京介が預かった猫を探す謎の男トウドウを演じるのが、今回お目当ての累央さん。まあ、観る前からテレビ版のキャストに対する敵役だろうとは予想がついた。黒服の部下を従え、すぐに銃やマシンガンを取り出す怪しさ満載の人物。日本語の辞書を片手に、カタコトの日本語で話す。
長身にロングコートで登場すると、なんとも目立つ。ちょっとコミカルな悪役なのだけれど、抑えて演じているためか、けっこう渋い。
印象に残っているのは、カーチェイスの場面。張りぼての車に乗る主人公たちを、張りぼてのバイクに乗ったトウドウが追う。マジメな顔でやればやるほど絵としては面白くて、ずいぶん笑ってしまった。そこに加わってくるのが、林修司さん演じる自転車に乗ったお巡りさん。このお巡りさんもねぇ、マンガチックなキャラクターで、出てくるたびに笑いが起こっていた。
で、そんなこんなの騒動のあと、スケールの大きいサブタイトルの意味がわかり始め、それに対処するべく主人公たちが活躍する、っていう感じ。
もうねぇ、突っ込みどころは満載。でもこういうコメディで、それは言っても仕方ない。とにかく、こういう馬鹿馬鹿しい話は、けっこう芝居に向いてると思う。
夏らしくカラッと笑えて、くだらなくて、ちょっとカッコいい舞台。正直言って予想よりずいぶん楽しませてもらった。
脚本/鈴木哲也・本田誠人
演出/細川徹
出演/
渋江譲二、鎌苅健太、藤田 玲、山本匠馬、
載寧龍二、秋山奈々、林 修司、
山下裕子、累央
小野寺 昭(映像出演)
「俺たちは天使だ!」は、ちょうど30年前に放映された沖雅也さん主演のアクションコメディードラマ。この作品のリメイク……ではなく30年後に麻生探偵事務所を引き継いだ若者たちを描く続編が「俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK」で、今年の7月から放送されている。
で、そのドラマの舞台バージョンがこの「俺たちは天使だ!NO ANGEL NO LUCK~地球滅亡30分前!」。いや、長いタイトルだね。それにしても、2クールのドラマ放送真っ只中に、同じキャストで舞台までやってしまうという強行軍(?)。きっと稽古とか、たいへんだったのではないだろうか。
で、そのあらすじがこちら。
ひょんな事から麻生探偵事務所を引き継ぐ事となった元刑事の乾京介(渋江譲二)は、近所のおばさん・御手洗香世(山下裕子)から迷い猫である佐吉の飼い主探しの依頼を受ける。乾は佐吉の特徴に目を付け、インターネットでの捜索を画策。ハッカーである若林時宗(山本匠馬)と共に核心に迫ったその時、同じく飼い主を追う謎の男(累央)と遭遇する。どうやら佐吉には地球存亡に関わる重大な秘密があるらしい。佐吉を飼い主の元へ戻すべく、運転のプロフェッショナル弦巻 剛(藤田玲)と、兼ねてから面倒を見ている当麻優希(鎌苅健太)を召集。さらに、刑事時代の同僚である加賀美由紀彦(載寧龍二)の協力を得て、5人のスペシャリスト集団を結成。佐吉、いや地球の命運を懸けて、謎の男との大争奪戦を繰り広げる! 佐吉の飼い主とは誰か? そして、佐吉に秘められた謎とは?運が悪けりゃ死ぬだけさ!
5人の天使たちが佐吉と地球を救うべく立ち上がった!(公式ホームページより)
なんでこれを観に行くことにしたのかといえば、7月に扉座の「新浄瑠璃 百鬼丸」を観て以来、気になっている累央さんが出演されているから。
舞台の前にテレビシリーズも何度か観てみると、ややナンセンスなアクションコメディというところだろうか。まあ深夜の放送だし、何でもありだなぁ、という感じ。
まあ最近観ている芝居とは傾向が違うし、それほど期待しないで観に行った。
開演と同時に、テレビで観たメインキャストが客席の通路を走ってくる……だけじゃなくて、観客に話しかけたりもしてノリのいい導入。
元刑事で探偵事務所を引き受けたばかりの乾京介と近所のおせっかいなおばさんの会話が楽しい。そこで頼まれた仕事は迷い猫の飼い主を探すこと、ってのは公式HPにあったあらすじどおり。
まだテレビシリーズのような仲間になっていないほかのメンバーに手伝いを依頼する京介。それぞれのメンバーとのやり取りや回想シーンで別のキャラクターを演じる様子などネタやアドリブも効いていて、楽しい。
客席も、キャストのうちの誰かのファンがほとんどなのだろう、好意的でノリのいいリアクション。
あのねぇ、とにかく楽しいの。難しいことなんか考える必要のない元気でお気楽なコメディ。くだらないといえば確かにくだらない。でも、いいんじゃないかな、楽しいから。
で、京介が預かった猫を探す謎の男トウドウを演じるのが、今回お目当ての累央さん。まあ、観る前からテレビ版のキャストに対する敵役だろうとは予想がついた。黒服の部下を従え、すぐに銃やマシンガンを取り出す怪しさ満載の人物。日本語の辞書を片手に、カタコトの日本語で話す。
長身にロングコートで登場すると、なんとも目立つ。ちょっとコミカルな悪役なのだけれど、抑えて演じているためか、けっこう渋い。
印象に残っているのは、カーチェイスの場面。張りぼての車に乗る主人公たちを、張りぼてのバイクに乗ったトウドウが追う。マジメな顔でやればやるほど絵としては面白くて、ずいぶん笑ってしまった。そこに加わってくるのが、林修司さん演じる自転車に乗ったお巡りさん。このお巡りさんもねぇ、マンガチックなキャラクターで、出てくるたびに笑いが起こっていた。
で、そんなこんなの騒動のあと、スケールの大きいサブタイトルの意味がわかり始め、それに対処するべく主人公たちが活躍する、っていう感じ。
もうねぇ、突っ込みどころは満載。でもこういうコメディで、それは言っても仕方ない。とにかく、こういう馬鹿馬鹿しい話は、けっこう芝居に向いてると思う。
夏らしくカラッと笑えて、くだらなくて、ちょっとカッコいい舞台。正直言って予想よりずいぶん楽しませてもらった。
by kiki_002
| 2009-09-01 23:59
| 舞台