雑食な土曜日
2010年 06月 20日
土曜日。
まずは、新宿文化センターで、わらび座のミュージカル「アトム」初日を拝見。
あの国民的ヒーロー(?)をどう舞台化するのかと思っていたが、『鉄腕アトム』をひとつの象徴として、ウエストサイドストーリーばりの対立と愛の物語を、歌とダンスで描いたミュージカルとなっていた。
横内謙介氏の力強く温かいストーリーとラッキィ池田氏による楽しくて力強いダンス、甲斐正人氏の親しみやすく美しい楽曲、そして役者陣の安定感のある演技や歌によって、シンプルなテーマが胸に迫る素敵な作品となっていたと思う。
扉座から客演した岩本さんが、平凡な人間の弱さや愚かさを絶妙な軽さで好演。アズリを演じた三重野葵さんと神楽坂役の椿千代さんの静かな中に強さを感じさせる演技と圧倒的な歌唱力が印象に残った。
それから、浅草橋へ移動し、宮西計三氏の個展“「見世物小屋」或は「舞臺裏」”を拝見。
会場に入ると、微かに乾燥したバラの香り。 独特の美意識に裏打ちされた作品たち。 耽美……というにはややグロテスクな、異形の群れ。
そして、その一角に、宮西計三氏と薔薇絵さんのパフォーマンスを素材とした photo unit"エーテル"の舞台作品写真が展示されている。
それは、宮西氏の世界観を写しながら、氏とはまた異質な輝きを感じさせる作品群となっていた。
それから池袋。
友人と落ちあって、シアターグリーンの1階にできたイタリアンバールで軽く腹ごしらえ&おしゃべりをした後、
劇団「柿喰う客」のアンコール凱旋公演『The Heavy User』を、シアターグリーン特設会場「仙行寺」本堂にて。
2月に東京で上演した後、 フランスやイスタンブールでの上演を経ての凱旋公演とのことで、意味や物語を思い切って廃し、俳優の身体性や声をクローズアップした約50分の作品。
日本語のセリフはほとんどないけれど、動きのシャープさや間のよさ、そういうフィジカルなものを通して、『電話』を軸としたコミュニケーションの不全みたいなモノが伝わったりもして。
時間的にはさほどタイトではなかったものの、内容的には、1日に回るにはやや欲張りなラインナップ。
それぞれの世界観があまりにも違い過ぎて、帰りの電車の中で少し可笑しくなってしまった。
まずは、新宿文化センターで、わらび座のミュージカル「アトム」初日を拝見。
あの国民的ヒーロー(?)をどう舞台化するのかと思っていたが、『鉄腕アトム』をひとつの象徴として、ウエストサイドストーリーばりの対立と愛の物語を、歌とダンスで描いたミュージカルとなっていた。
横内謙介氏の力強く温かいストーリーとラッキィ池田氏による楽しくて力強いダンス、甲斐正人氏の親しみやすく美しい楽曲、そして役者陣の安定感のある演技や歌によって、シンプルなテーマが胸に迫る素敵な作品となっていたと思う。
扉座から客演した岩本さんが、平凡な人間の弱さや愚かさを絶妙な軽さで好演。アズリを演じた三重野葵さんと神楽坂役の椿千代さんの静かな中に強さを感じさせる演技と圧倒的な歌唱力が印象に残った。
それから、浅草橋へ移動し、宮西計三氏の個展“「見世物小屋」或は「舞臺裏」”を拝見。
会場に入ると、微かに乾燥したバラの香り。 独特の美意識に裏打ちされた作品たち。 耽美……というにはややグロテスクな、異形の群れ。
そして、その一角に、宮西計三氏と薔薇絵さんのパフォーマンスを素材とした photo unit"エーテル"の舞台作品写真が展示されている。
それは、宮西氏の世界観を写しながら、氏とはまた異質な輝きを感じさせる作品群となっていた。
それから池袋。
友人と落ちあって、シアターグリーンの1階にできたイタリアンバールで軽く腹ごしらえ&おしゃべりをした後、
劇団「柿喰う客」のアンコール凱旋公演『The Heavy User』を、シアターグリーン特設会場「仙行寺」本堂にて。
2月に東京で上演した後、 フランスやイスタンブールでの上演を経ての凱旋公演とのことで、意味や物語を思い切って廃し、俳優の身体性や声をクローズアップした約50分の作品。
日本語のセリフはほとんどないけれど、動きのシャープさや間のよさ、そういうフィジカルなものを通して、『電話』を軸としたコミュニケーションの不全みたいなモノが伝わったりもして。
時間的にはさほどタイトではなかったものの、内容的には、1日に回るにはやや欲張りなラインナップ。
それぞれの世界観があまりにも違い過ぎて、帰りの電車の中で少し可笑しくなってしまった。
by kiki_002
| 2010-06-20 23:49
| 日々のこと