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ドキドキさせてよ

だって、好きなんだもん!


by kiki

ハイリンド第4回公演「幽霊はここにいる」

2007年8月4日(土)19:00開演、THEATER/TOPSにて観劇。

作/安部公房
演出/西沢栄治(JAM SESSION)

出演/伊原農、枝元萌、多根周作、はざまみゆき
浅井伸治、荒井志郎、内田尋子、小林高之(THE黒帯)、島村比呂樹(Theatre劇団子)
福田英和(7の椅子)、村田一晃(東京ヴォードヴィルショー)、森アキ、竹下ヨシユキ(Lotus.)、鍋谷ナナオ

『ハイリンド』は、加藤健一事務所俳優教室の卒業生4人で結成した役者だけの集団で、「どの世代が見ても面白い、質の高い作品を発信し続ける」事をコンセプトにしたユニットだそうだ。

この劇団を知ったのは、「しゅうくりー夢」に客演している藤波瞬平さんのブログだった。『今、僕の知る限りでは最も上質で面白い舞台を見せてくれる』とあったのを読んで、観てみたいと思っていたところ、先月初めに観た『ひげ太夫』の公演でこの舞台のチラシをもらい、行くことに決めた。

公式HPで前売りを予約して行ったのだが、受付で名乗ると、どうやらチケットが用意されていなかった様子。けれど、ほとんどそれに気づかせないくらい手際よく空いている席から選んでチケットを渡してくれたので、とりあえずは不満もなく席に着く。

他の方が受付でチケットを受け取っている様子を見ると、出演する役者さんを通して予約している人が多いようだ。ここばかりでなく、小劇場に行くと客席に身内や関係者が多いように見えて、ただの観客たる自分は気後れすることが多い。

だが、芝居が始まると、そんな気分を忘れた。

まず脚本が面白い。ちょっと不思議な設定と風刺の効いた展開で話に引き込まれる。

オープニングからテンポがよく、観ていて気持ちがいい。
幽霊商売の話がエスカレートしていくあたりは、そうとう笑える。
また、どんでん返しというか謎が解ける場面では、不覚にも目が潤みそうになった。

役者さんでは、幽霊の見えるという青年を演じた多根周作さんの自然さと、詐欺師役の伊原農さんのうさんくささが印象的だった。

次回公演も観に来ようかな、と思える舞台だった。
by kiki_002 | 2007-08-05 10:23 | 舞台