花
2008年 07月 11日
朝、職場に向かう路上で突然、爽やかな甘さと青さを感じさせる香りに気づいた。道沿いの花壇に、ラベンダーが咲いているのだ。
昨日だって一昨日だって咲いていたのかもしれないけれど、ちっとも気がつかなかった。立ち止まって花を見る余裕もなく、毎日を暮らしているのだろう。
……それでも、今朝のラベンダーや6月の夜道で香ったクチナシのように、花はただその色や形だけでなく、ときにはその香りでわたしを惹きつける。
そして、見えなくても、香らなくても、花は花。どこかで咲いていると思うだけで、救われる気がするのだ。
ヨーロッパでは、花屋で切花を買うとき、もっとも見頃に開いた花を買うそうだ。今日ちょうどそんな話を聞いた。一方日本では、花は贅沢品なのだろうか、できるだけ長く楽しめるように、つぼみのうちに買うことが多いのだと。
それはでも、経済的だからってコトだけじゃないんじゃないの?聞いていて私は思った。
そのとき一番いい形に整えられたものを愛でる国の人と比べて、日本人は開いていく花の変化に風情を感じるんじゃないだろうか?
徒然草にこんな一節がある。
『花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。雨に対ひて月を恋ひ、垂れこめて春の行方知らぬも、なほ、あはれに情深し。咲きぬべきほどの梢、散り萎れたる庭などこそ、見所多けれ。』
つぼみを見て、これから開いていく様子に思いを馳せ、見頃だった花が萎れ始めるようすに、哀れを感じたり。
まあ、これは勝手な想像。実際のところはわからないけれど。
たまには理由もなく花を買って、部屋に飾ってみるのもいいかもしれない。
昨日だって一昨日だって咲いていたのかもしれないけれど、ちっとも気がつかなかった。立ち止まって花を見る余裕もなく、毎日を暮らしているのだろう。
……それでも、今朝のラベンダーや6月の夜道で香ったクチナシのように、花はただその色や形だけでなく、ときにはその香りでわたしを惹きつける。
そして、見えなくても、香らなくても、花は花。どこかで咲いていると思うだけで、救われる気がするのだ。
ヨーロッパでは、花屋で切花を買うとき、もっとも見頃に開いた花を買うそうだ。今日ちょうどそんな話を聞いた。一方日本では、花は贅沢品なのだろうか、できるだけ長く楽しめるように、つぼみのうちに買うことが多いのだと。
それはでも、経済的だからってコトだけじゃないんじゃないの?聞いていて私は思った。
そのとき一番いい形に整えられたものを愛でる国の人と比べて、日本人は開いていく花の変化に風情を感じるんじゃないだろうか?
徒然草にこんな一節がある。
『花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。雨に対ひて月を恋ひ、垂れこめて春の行方知らぬも、なほ、あはれに情深し。咲きぬべきほどの梢、散り萎れたる庭などこそ、見所多けれ。』
つぼみを見て、これから開いていく様子に思いを馳せ、見頃だった花が萎れ始めるようすに、哀れを感じたり。
まあ、これは勝手な想像。実際のところはわからないけれど。
たまには理由もなく花を買って、部屋に飾ってみるのもいいかもしれない。
by kiki_002
| 2008-07-11 23:56
| 日々のこと